
こんにちは、毎日チョコレート食べててそろそろ病気になりそう、みかんです。
立派な依存症です。。
本日は、世にも奇妙な物語で実写ドラマ化もされていた(全然知らなかった)作品を紹介します。
他にも実写化された書籍を紹介しています↓
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「あと十五秒で死ぬ」ざっくり感想。
被害者が死ぬ直前の十五秒。
誰が私を殺したのか、残りの十五秒をどう使うのか。
そんなあらすじを知って「何それ!!どういう展開にもっていくのか気になる!」と読みたくてしかたなかった一冊をやっと読むことが出来ました!!
待ち望んで読んだ一冊。。
正直なところ、私にはあまり合わないようです(爆)
読みにくい印象でした。
その前に伊坂幸太郎さんの「オーデュボンの祈り」を読んでいたせいもあるかもしれません。
伊坂幸太郎さんの書籍、すらっすら読めちゃう。
「オーデュボンの祈り」あらすじネタバレ有。伊坂幸太郎デビュー作。パズルのピースが揃っていく快感。
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なんかこう、設定は面白いのに、あらすじを読んでいるかのような違和感。
私がその中に入り込めていない感じ??
「あと十五秒で死ぬ」ざっくりあらすじ(ネタバレ有)
「私」と犯人の攻防
気づくと目の前に銃弾が浮いている。
何者かに背後から撃たれた片田舎の薬剤師の私は、時間が止まった世界で突如現れた喋る猫、死神から「死ぬまで十五秒猶予をあげましょう」と言われる。
訳が分からないながらも頭を働かせる。
誰が私を殺したのか。
1秒ずつ時間を大事に使いながら振り返り犯人を目撃する。
廊下で猟銃をかまえていた犯人は、「宝林佐奈」、この診療所を利用する地元住民だった。
その母親頼子と二人で暮らしていたが、2人とも苦労しすぎて揃って向精神薬を常用していた。
一年前、頼子は農業用の強力な殺虫剤で自殺した。
宝林家に訪問診療に行っていた私を疑っているのか知らないが逆恨みだろう。
私は状況を把握し、残りの13秒で出来ることを考え抜いた。
振り向いて佐奈のいる部屋の入口に瓶(乳糖)を放り投げ、それが破砕する。
蛍光灯を消し、足で床に置いてあったバケツをひっくり返し、床一面に水をぶちまけ、机の上の花瓶を倒して机も水浸しにする。
佐奈は女が自分に向かって投げつけた粉末の上を、診療所のスリッパで踏み出していた。
元々はゴム靴で来ていたが粉末が付くのを躊躇って履き替えたのだった。
女が犯人を指し示す証拠を残していないか部屋の中を調べていく。
水浸しの床を進んで奥の机に行くと、なんと机に直接マジックでサナとカタカナで描かれていた。
それを消そうと水浸しの机に手を触れたとたん、目の前が真っ白になり、破裂音が身体の奥で弾けた。
「私の作戦」
私はコンセントに穴に花を二輪挿していた。
根元がコンセントに突き刺さったままの花は机の上に垂れ、机の水は二輪の花を経由してコンセントの電極と繋がる。
この状態で、花を払いのけるために机の上に手をついたら感電する。
軍手をしていたのを見ていたので、簡単に水がしみ込んで佐奈の身体に電流を導いてくれると読んでいた。
本来は、一本の電線に捕りが止まっても感電しないように、電圧の差が生まれないと電流が流れない。
しかし足元にはバケツをひっくり返してできた水たまりがある。
佐奈がゴム靴ではなく診療所のスリッパに履き替えれば、コンセントから彼女の足までが電動物質で接続されることになる。
あとは、バケツの水がこの部屋の流しまで届いて、流しの下の水道管に触れていれば良い。
水道管は地中に埋め込まれているから、その電位は大地の電位と同じ。
つまり、足元の水たまりと机の上の水たまりには100ボルトの電位差が生じるので、佐奈は感電する。
残された15秒で「私」は犯人を殺そうとしていた。
犯人の反撃
「私」の犯人殺害計画を聞いて、死神は「本当に死ぬ前に人殺しなんかしていいのか」と尋ねてくる。
何か負い目を感じていないか、猫の死神は鋭いところを突いてくる。
そう、「私」は頼子の自殺を止められる立場にいた。
頼子は当初、農薬ではなく私のカバンから盗み取った睡眠薬で自殺しようとしていた。
慌てて薬を探しに行くと、頼子の遺書とともに見つかった。
すぐに医師と相談して対策を取れば良かったが、薬を紛失したことが明るみになるのを避けたかった私は、遺書と薬を隠匿してしまった。
その日、頼子は農薬を使って自殺した。
「私」はコンセントに刺す花を一輪にした。
佐奈への裁きを神にゆだねることにした。
すべて終わって死を迎えようと最後の時間を動かしたとき、
「私」は再度撃たれた。
15秒を自分だけのものだと過信してしまっていた。
佐奈にも15秒あったのだ。
最後の力を振り絞って、書類の上に置いていた封筒を握りしめる。
封筒の中身
2発撃っといてよかったー。
佐奈は最後に「女」が握りしめた封筒を奪い取って帰ってきた。
犯人が私だと示す証拠だといけないと中身を確認する。
それは母親、頼子の遺書だった。
血の気が引いた。
まぎれもない母親の字で、「あの子を残してはいけないから一緒に連れていく」とある。
心中するつもりだった?
佐奈は「女」が母の薬を入れ替えたのだと思っていた。
でも事実は違った?むしろ私が生きているのは「女」のおかげ?
命の恩人を殺してしまったと気づいた佐奈のもとを警察が訪れる。
小言
こんなお話でした。
死ぬ前の15秒でどうするのか?!それが気になって気になって読んだのですが、あまりのトリックにリアリティが感じられず、不完全燃焼でした。
死神が時間を止めて熟考する時間があるとは言え、田舎の薬剤師がこんなこと思いつくのか?すごいな、という感想になってしまいました。
でもこれくらいのトリックがないと15秒で劇的な展開とか無理なのかな??
こちらは短編集なので、あっさりした印象になったのかな?
他の作品も設定が面白いので、またご紹介します!
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