ご存知でしょうか。
有名な司馬遼太郎さんの作品です。
1999年に中井貴一さん主演で映画にもなったので、何となく覚えているという人もいるのでは。。
私も当時は小学生で映画も見てなかったのですが、忍者は昔から大好きです。
くノ一ってなぜあんなに魅惑的なんでしょうか。
いい加減ネタ尽きんのかと思いきや、令和3年でも忍者の漫画は生み出され続けてますね。
読後の覚書
司馬遼太郎の忍者小説です。
戦いのストーリーと同じくらい人間の感情、男女の関係について深く描写されています。
風景描写も多いので画が容易に想像でき、映画を観ているみたいに読めました。
最後におおおお!と予想外の展開。
どんでん返し系が好きなので(これは少し違うけど)良きでした。
映画は酷評されていたみたいです。
ネタバレ有あらすじ
主人公:葛籠重蔵(伊賀の突出した忍者)
ライバル:風間五平(伊賀を裏切った元忍者)
織田信長に滅ぼされた伊賀の里。
葛籠十蔵はお師匠の命で天下人の豊臣秀吉暗殺を企てる。
伊賀の仲間であり里を裏切った風間五平が重蔵を捕まえ手柄を立てようと画策する。
人の情を捨てきれない重蔵と、冷徹なまでに自分の利を中心に行動できる五平。
師匠の娘であり重蔵と五平の間で揺れる木さると謎の女小萩。
二人の女性と重蔵の関係性も全員が忍という背景を持つため刻々と変化する。
忍であり続け、忍として死に急いでいる重蔵に恋をしてしまう石田三成の密偵である小萩。
重蔵は豊臣秀吉の寝所に忍び込むことに成功する。
殺す相手の秀吉と言葉を交わすうちに、忍者としては決して許されない情を持ってしまう。
天下一の人誑しと言われた秀吉のなせる技か。
ただし、秀吉も重蔵に思うところがあった様子。
終に重蔵は秀吉を殺さずに伏見城を後にする。
そこに重蔵を追って風間五平がやってくる。
秀吉は捕らえられた五平を寝所を襲った輩であると首実検をし、
以前五平が使った偽名、石川五右衛門の名で処刑する。
石川五右衛門ここできた!!!!!!
ここ、私の一押しポイントでした。
お前が石川五右衛門だったのか!という感情でにやけました。
小言
最後の場面、伏見城で十蔵と豊臣秀吉が対峙する場面は、まさに固唾を呑む、という表現がぴったりくるくらい読んでいて緊張感を持ちました。
本を読んだら毎回思うけど、ただの年表をどうやったらこんな「おもしろっ…」ってつい言葉に出しちゃう代物に出来るのかな。
ちなみに、現在令和3年に梟の城を再度映画化する場合、私が望むキャスティングを載せておきます。
まさに誰得。
参考までに実際の映画のキャストも。
1999年映画 | 令和3年みかんの妄想 | |
葛籠十蔵 | 中井貴一 | 岡田准一 |
風間五平 | 上川隆也 | 安藤政信 |
豊臣秀吉 | マコ岩松 | 真田広之 |
木さる | 葉月里緒奈 | 浅見れいな |
小萩 | 鶴田真由 | 仲間由紀恵 |
忍者小説の金字塔とも言ってよい『梟の城』
お家時間の1つにぜひ追加してみてください♪
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