おはようございます、一人時間は本を読んでいるときが一番幸せかもしれん、みかんです。
前回「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン教授シリーズ最新作(第5作目)の「オリジン」を読んで、久しぶりの読書の興奮に襲われ、再び読み直そうとしています。
「オリジン」ダン・ブラウン。ダヴィンチ・コードを超える衝撃の結末。神か科学か。
この気になってページをめくる手が止められない、というのが読書の醍醐味だと思っています。
今日ご紹介するのは、ラングドン教授シリーズ3作目。
「ロスト・シンボル」です。
てっきり読んだと思っていましたが、読み始めて気づきました。
初見や。
こういうこともあるから、記録を残したいんですよね。
ざっくりあらすじ(ネタバレ無し)
アメリカ建国以来の謎とは。
ラングドンは急遽、古くからの友人で恩師でもあり尊敬する大富豪ピーター・ソロモンに講演を依頼されてワシントンDCへ向かう。
ピーターは、世界最大の秘密結社、フリーメイソンの最高位であり歴史学者でもあった。
会場であるはずの連邦議会議事堂の〈ロタンダ〉に向かうも、そこには聴衆は誰もおらず、ピーターの切断された右手首が奇妙な形で置かれていた。
突然現れたCIA保安局局長から、国家の安全保障にかかわる暗号解読を依頼され、パニックになりながらもピーターを救い出すべく暗号に挑むラングドンだった。
ざっくりあらすじ(ネタバレあり)
ここからはネタバレを含むので、これから本を読む人はあらすじ読まないでください!
自分で読む方がハラハラスリルが半端じゃなくて超絶幸せな時間を過ごせます!!
私みたいに、読んだのにどんな話だったか忘れた・・・むなしい・・・という人、読んでね!
行きますよ?
マラークという謎の男
講演会場であるはずの場所に誰もいなかったので、不審に思ったラングドンは自分に講演の依頼の電話をかけてきたピーターの秘書に電話を掛け直す。
どういうことかと尋ねると、秘書は人が変わったかのように話し出す。
「お前は、この番号にかけろというFAXを受け取り、それに従い、ピーターの秘書だと自称する人物と話した。」
「ピーターとは直接一言も話さず、自家用ジェットでワシントンへ来た。」
「ピーターは何も知らない。おれがお前を呼んだんだ」
ひええええええ!いきなりドキッとする展開です。
ピーターが大富豪だからなんの違和感もなかったけど言われて気づくほんまやん!!
マラークの要求は一つ。
この町にある古の門を解き放て。
ラングドンには見当もつかなかったが、唯一解き放てる人間はラングドンだとピーターが言ったという。
その後ピーターの切断された右手も見つかり、ラングドンはいよいよ暗号を解かざるを得なくなる。
またそこに、なぜかCIA保安局の局長サトウも現れ、国家の安全保障の観点から重大な危機に直面しているので、犯人い従えと高圧的に命令される。
マラークは切断したピーターの右手を置いて颯爽と次の場所へと向かう。
SMSC、スミソニアン博物館支援センターへと。
ピーターの妹、キャサリン・ソロモン
ピーターには唯一残された家族、妹のキャサリンがいた。
スミソニアン博物館の館長であるピーターは、妹の研究のためにスミソニアン支援センターの一角に極秘の研究所を準備してくれた。
キャサリンの実験
キャサリンが行っている「純粋知性科学」は、人間の精神の知られざる力を裏付けている。
人間の思考をしかるべく集中させると、実在の物質に影響を与えうる。
それは自覚の有無にかかわらず、原子未満の領域にまれ変化を及ぼしている。
精神は物質を支配している。
集中した思考は、植物の生長率、魚が泳ぐ向き、細胞が分裂していく動き。自身の体内の化学反応にまで変化を及ぼす。
思考の真の力を操るには練習が不可欠であるが、生まれつきそれに秀でた人間もいる。
歴史を通じ、ごくわずかな者だけが自由に駆使出来た。
それは近代科学と古代の神秘主義を結びつける失われた環である。
兄のピーターは、「科学の未来を切り開くカギは過去に隠されている」と歴史と科学と神秘主義の研究に生涯を懸けてきたので
キャサリンの研究を応援してくれたのだった。
ピーター曰く、現在の最先端の科学や理論はすでに何百年も昔の書物に記載されているという。
(ハイゼンベルクの不確定性原理、超弦理論など)
その日は、毎週兄と会う予定だったのに、まだ表れていなかった。
連絡も取れない。
その後、キャサリンはピーターからショートメッセージを受信する。
「遅れているが行く。ドクターアドバンにも同席してもらいたい」という。
研究室は兄妹二人と助手のトリッシュの3人だけの極秘の空間だった。
そこに他人を入れるということに違和感を覚えるも、その日の午後に初めて会った医師、アドバンを信頼してしまっていた。
今日の午後、キャサリンの携帯に電話を掛けてきたアドバンは、ピーターの主治医だといった。
そのことについて知らなかったキャサリンは驚いた。
アドバンは精神科医だという。
2人しか知らない内容も知っていたため、ピーターが話したのだと違和感は覚えながらも信頼してしまった。
実はこのアドバン医師、正体はマラークだった。
ラングドンをワシントンに呼んだ時と同じ手口を使っている。
キャサリンの研究を闇に葬るべく、スミソニアン支援センターへと向かっていた。
ギリギリのところでラングドンからキャサリンに連絡が入り、怪しい人物に会わないように言われる。
自分がしてしまったことに気づき慌てて逃げ始めるキャサリン。
ここの、マラークから逃げるキャサリンの場面は読んでて尋常じゃなくハラハラします。
めちゃくちゃスリリングです。
ぜひ読んでみてください!!手に汗握るとはまさにこのこと。
マラーク怖いいいいいい!
隠されたピラミッド
ピーターの切断された右手の暗号を解き、連邦議会議事堂の地下深くにある閉ざされた空間の秘密の部屋に行きついたラングドン、サトウ、アンダーソン(議事堂警察警備部長)は驚くものを目にする。
そこは、ピーターが借りている小さな部屋で、中はさながら呪いでも行っていたかのような有様だった。
大鎌に髑髏、交差した骨、硫黄、塩、蝋燭などが配されていた。
これらはフリーメイソンが己の死すべき運命を深く考えられるように設けた「自省の間」と呼ばれる部屋だった。
そしてその部屋に隠されていたあるものを見つける。
それは、先端が失われた石のピラミッドだった。
そしてサトウはラングドンがずっとカバンに入れて持っているものを出せと命令する。
ラングドンもすっかりその存在を忘れていた。
ピーターから以前預かっていたもので、私設秘書を騙ったマラークに持って来いと言われかばんに入れていたもの。
封がされていたので中身を知らなかったが、X線写真からその中身が小さな四角錘であることが判明した。
まぎれもない冠石だった。
それを寄こせというサトウに戸惑っていると、急に部屋にもう一人の人間が現れる。
その人物はアンダーソンとサトウに体当たりをくらわせるだどして足止めし、ラングドンに「ピラミッドを持ってついてくるんだ!」と叫ぶ。
見ず知らずのアフリカ系アメリカ人は、ピーターの友人でありフリーメイソンの仲間でもあり、この議事堂建築監でもある、ウォーレン・ベレミーだった。
ピーターの息子ザガリーとソロモン家の悲劇
ピーターには息子がいた。
いつまでたっても子供で、意志が弱くて扱いにくい、反抗的な子供だった。
深い愛情と恵まれた環境で育ったにも関わらず、ソロモン家の伝統を嫌い、セレブ達とのパーティーで浮かれ騒ぐばかりで、両親の愛にはいっさい耳を貸さなかった。
ソロモン家の相続財産は子供が18歳の誕生日を迎えたら渡されることが伝統で、ザガリーにも莫大な額が与えられた。
母親は反対したが、ソロモン家の伝統だとピーターが決断した。
ピーターは間違っていた。
金を受け取ったとたんザガリーは姿を消した。パパラッチに度々取られたのは、乱れ切った自堕落な姿だった。
そしてコカイン所持のために逮捕され、トルコの素案ルックという有名な監獄だった。
ピーターはすぐに連れ帰るべくトルコへ向かったが、面会すら出来なかった。
その二日後、監獄でピーターは顔をぐちゃぐちゃに潰された姿で殺された。
ピーターの妻はその後家を出て行った。
やっと少しずつ傷が癒え始めた矢先、ソロモン家に強盗が押し入る。
その人物は、黒いスキーマスクを被った筋骨隆々たる大男だった。
男はピラミッドの話を監獄でザガリーから聞いたといい、それを渡せという。
ピーターは何の話か分からないと言い争う。
そこへ75歳を越えた母がショットガンを抱えやってきて男の胸めがけて散弾を放つ。
逃げた男を追って家を出たピーターが戻ってくると、血だまりの中で母が冷たくなっていた。
キャサリンはアドバン医師だと思っていた男、マラークに襲われたとき、それが母を殺したあの強盗だと気づいた。
フリーメイソンの秘密とピラミッドの謎
「ピラミッドは螺旋階段の入口へ導く。階段は地下へとつづいている。
古の知恵はその奥底に隠されている」
ベラミーは言う。
それは比喩にすぎないと否定するラングドンだったが、ベラミーはピーターを犠牲にしてでもこのピラミッドを守れという。
そこにマラークから逃げてきたキャサリンが合流する。
しかしCIAもピラミッドを追っているので、ベラミーは二人を逃がすために一人捕まってしまう。
ピーターから預かった箱をあけられなかったラングドンだったが、キャサリンがその封を解いてしまう。
中から出てきた小さなピラミッドには、一言だけ書かれていた。
「 The secret hides within The Order 」その秘密がうちに忍び宿るのは結社
(後半に続く)
小言
いやー、めちゃくちゃ面白いです。
ハラハラ感、スリルを味わえます。
誰が敵か味方なのか分からない状況もたまりません。早く謎の答え教えて!と気持ちが焦ってページをめくる手を止められません。
こんなの高野和明さんとダン・ブラウンだけです!(私の中では)
短編なのに毎回どんでん返し!「6時間後に君は死ぬ」(高野和明)あらすじ紹介(ネタバレあり)
後半は暗号解読が山ほど出てきます。
ラングドン教授かっこいいいいい!!!!
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