こんにちは、今更ながらハリーポッターにはまっています、みかんです。
面白すぎて止まんねぇ!!!
本日はさくっと読めるのに面白い小説をご紹介します。
自分だったら読もうと思わないタイプだった「君のクイズ」
私は基本ミステリー小説や歴史ものが好きなので、そういうのばっかり読んでいます。
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なので、この本は私のいつものタイプじゃないんです。
でも「面白い」と聞いて読んでみました。
全く事前情報なく、ただ「面白い」と聞いて読んだら、本当に面白い。
さくっと読めるのに続きが気になって気になってしょうがなくなります。
え、あーこういう話?となりますが、大丈夫、そのまま読み進めてください。
こちら、著者の小川哲さんは1986年生まれ。
若い!!私とさほど変わらない!!しかも東大退学!!!
ハヤカワSFコンテストで受賞、デビューされたそうです。
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ざっくりあらすじ紹介
ざっくりあらすじ(ネタバレ無し)
場面はテレビのクイズ大会の会場。
主人公の三島玲央はテレビのクイズ大会決勝にいた。
対戦相手はすでにテレビで活躍中の本庄絆。優勝賞金は一千万円。
ギリギリの緊張感の中決戦の最終問題。
本庄は、問題出題者が問題を言おうと息を吸い、口を閉じた瞬間
解答ボタンを押した。
まだ、問題は一言も呼ばれていない。
優勝を確信した三島。
「ママ、クリーニング小野寺よ」
騒然とする会場にピンポンという正解音が鳴り響く。
なぜ本庄は一言も問題を聞かずに正解できたのか?
番組とのやらせではないのか?
三島はどうしても知りたくなり、本庄について調べ始める。
ざっくりあらすじ(ネタバレ有り)
三島は本庄の過去を調べ始める。
本庄は以前山形に住んでいた。
そこでいじめに遭い、不登校に。
その後驚異的な記憶力を持っていた本庄はクイズ番組に出始める。
三島は本庄のことを知れば知るほど、やらせではなく、本当に一言も聞かずに答えが分かったのではないかと思い始める。
どうしてもそれを知りたい、そして本庄に確かめたい。
本庄が問題を聞かずに解答できた理由
三島と本庄が戦った前代未聞のクイズ番組を作ったプロデューサー、坂田泰彦。
通常クイズ番組は撮影されたものが編集されテレビで放送される。
しかし坂田は生放送でクイズ番組を作ろうとした。
生放送のクイズ番組で怖いのは、簡単すぎるのと同様に、
難しすぎて全然解答出来ないこと。
坂田はそれを避けたかったはず。
三島は、二人が対決したクイズ番組の問題を再度検証する。
そこには秘密が隠されていた。
三島、本庄にそれぞれ関係のある(今まで解答したことがある、作ったことがある)問題が
同じ数だけ出されていたのだった。
もしも本庄がそれに気づいていたら?
次には自分に関係のある問題が来ると分かっていたら?
解答者は息を吸って口を閉じた。
口を閉じたということは、最初の文字はマ行、バ行、パ行だけ。
本庄はゼロ文字目でボタンを押したが、一文字目のわずかな情報は存在していた。
しかしなぜ本庄はわざわざゼロ文字目で解答したのか?
やらせを疑われてしまうのに?
本庄の本当の目的
三島はついに本庄に直接理由を聞くことが出来た。
そこで知る本庄がゼロ文字目で優勝を決め、その後沈黙を決めた理由。
なんとその後Youtubeとオンラインサロンのためだった!!!
ええええええ!!!!最後の最後でYoutubeとオンラインサロンのため!!笑
こういう小説ではなんか綺麗に理由がつけられて終わるのかと思いきや!
良い意味で裏切られました。
気持ちいい!笑
逆に納得できる。
孤高の天才かと思っていた、いや思い込まされていた本庄は、
Youtubeとオンラインサロンでがっつり稼ごうとするただの記憶力がいいだけの普通の人だった。
三島はそんな本郷を見て、自分は本当にクイズが好きなんだなと思うのだった。
小言
前編に渡り、クイズに関する細かい知識、技術などが書かれていて非常に面白かったです!
クイズってただ物を知っているだけではなく、先にボタンを押すために、押した後にいかにして
解答を引き出してくるかにかかってるんだなぁとクイズ番組に対する見方が変わりました。
そうやって見るとクイズ面白い!!
えらい詳しいなぁと思ったら、小川さんのご友人がクイズプレイヤーだったり、伊沢拓司さんの本を参考にされてたりするんですね。
人は殺されたりしないんですが、自分が疑問に思ったことを思いっきり突き詰めていく一種の謎解きでした。
自分の周りにある小さな謎を突き詰めてみようかな?と思わせられる一冊でした。
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