ドラマとは内容が全然違う!月9綾瀬はるか主演でドラマ化!「このミステリーがすごい!」に選ばれた『元彼の遺言状』ってどんな話?あらすじ、結末紹介(※ネタバレ有り)

ミステリー
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元彼の遺言状

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おはようございます。

新しい保育園に初めての一時預かりをお願い、平日1人でワクワクそわそわみかんです。

今までほとんど一時預かりは利用していなかったのですが、もう2歳だし、ずっと2人もな〜ということで、4月から一時預かりを再開した保育園に娘を預けてきました。

もう保育園の駐車場についた途端「ふぇ…」と涙を滲ませる娘。

泣きながらも先生に連れられてバイバイする娘にこちらも目頭が熱くなりました。

でもそれとこれとは話は別。
せっかくのひとり時間だからなにしよ!満喫しよ!と意気込んでいます。
まぁ特に1人でやりたいことって思い浮かばないんですけどね。

悲しい…

本日は、この4月からテレビドラマが始まりました、『元彼の遺言状』の記録です。

こちら、「このミステリーがすごい!」を受賞して、もう凄まじく本屋さんの目立つ場所に山積みにされていました。

あまりにもプッシュが強くてついつい買ってしまった一冊です。

結論から言うと、私はこの主人公が最初どうしても好きになれませんでしたが、最後は納得の結末でした。ちょっと最後は急ぎ足過ぎ感がありましたが。

せっかく読んだので、どんな話だったか振り返りたいと思います。



他にも読んでスッキリする本を紹介しています↓
「かがみの孤城」壮大なる伏線回収のすべて。あらすじネタバレ有。オオカミ様の正体は?

「オーデュボンの祈り」あらすじネタバレ有。伊坂幸太郎デビュー作。パズルのピースが揃っていく快感。


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あらすじ


大手法律事務所、山田川村・津々井法律事務所に勤める剣持麗子は28歳にして年収は2000万超え、それでも満足はせずもっとお金が欲しいとバリバリ働く女性。

ある時上司ともめ、しばらく仕事を休むことにした麗子は、時間を持て余したあまりに昔付き合っていた森川栄治のことを思い出し連絡を取ってみる。

運動も何もできなかったが、とにかく顔が良かった男だった。

連絡は帰ってこなかった。

それからしばらく経ち、栄治からメールが届く。

メールは、栄治の身の回りの世話をしていた原口という人からで、栄治は1週間前に永眠したという。

まだ30歳だった。

死亡理由に興味をそそられた麗子は、栄治と交友が深かった篠田という男に連絡をとり久しぶりに会うことになった。

篠田が見せた動画によると、栄治は森川製薬という大企業の御曹司で、財産を60億ほど持っていた。そしてその栄治の遺言状が不可思議なものだった。

  • 僕の財産は、僕を殺した犯人に譲る
  • 犯人の特定方法については、村山弁護士に託した第二遺言に従うこと
  • 死後、3ヶ月以内に犯人が特定できない場合、遺産は全て国庫に帰属させる
  • 僕が何者かの作為に寄らず死に至った場合も、遺産は全て国庫に帰属させる


篠田によると、栄治は重度のうつ病で体力も低下しており、インフルエンザで死んだという。

すると篠田が意を決して口を開く。

「実は栄治が亡くなる1週間前に栄治と会っていた。その時僕はインフルエンザの治りたてだった。僕は60億貰えるだろうか」

お金が欲しいだけかと思いきや、昔から付き合いのある森川家が何かおかしいから代理人になって調べて欲しいという。

今まで散々よくしてもらった森川家に近づくなと貿易会社の社長である父親から言われ気になっていたらしい。

麗子は一度はその依頼を断るも、やはり気になり始め調べ始める。

はい。あらすじだけだと結末がめちゃくちゃ気になりますよね。
変な遺言状に犯人探し。ワクワクします。
でも、何より麗子が高飛車過ぎてついていけない…笑

付き合っていた彼からのプロポーズは、「結婚指輪が安すぎる。」という理由でこっぴどく振ったり、篠田からの依頼は、報酬が10億ぽっち?そんなの無理と断ったり。
上司との面談で、ボーナスが減らされたことに激怒し部屋を飛び出したり。
凄まじい人です。




それでは事件を見ていきましょう。

ここからはネタバレあります!

嫌な人は見ないでください!!!




犯人の特定方法



森川製薬の有価証券報告書から、栄治が1080億円の株を保有していたことを突き止めた麗子は、篠田の誘いに乗ることにした。


完璧な殺害計画を立て、篠田を犯人にする。
そして成功報酬として150億を手にする。

栄治の第二遺言はさらに不可思議だった。

警察を信用していないという栄治は、以下の3人と面談して犯人を選出するという。

  • 森川金治(代表取締役社長・父親)
  • 平井真人(取締役副社長)
  • 森川定之(取締役専務)


この3人全員が犯人だと認めた人を、遺言の適用上の犯人とする。

警察には漏らさないようにするから、名乗り出てくれというものだった。

また、その他お世話になった人たちに自分が所有する土地を寄贈するという。

元カノたちにも軽井沢の土地と別荘を寄贈するらしい。

この遺言状が発表されると、世間を巻き込む大騒動になった。

自分が犯人だというものが後を絶たないし、森川製薬の株価は大暴落。

連日メディアが詰めかける騒ぎとなっている。

数え切れないくらい多くの人に財産を分与する栄治の顧問弁護士を務めるのは、長野県で「暮らしの法律事務所」という事務所に所属する村山権太という男だった。


犯人選考会に参加


麗子は森川製薬の品川本社で犯人選考会に参加していた。

森川金治は質実剛健、なるべく現状を維持しながら確実に収益を上げる方法を好むのに対し、金治の姉の婿、義理の兄にあたる森川定之は新規事業や新規開発に意欲的だという。

この2人の派閥争いもあったという。


しかし、2010年代に入った頃から業績に陰りが見え始める。製薬会社からの医者に対する過度な接待が禁じられるようになった時期と重なる。

森川製薬の得意な強引な営業手法が通用しなくなったのだ。

そこで数年前、経営難にあえぐ森川製薬の立て直しのために、大株主である外資系投資会社のリザード・キャピタルから送り込まれたのが、平井真人副社長だった。

麗子が篠田(匿名)のインフルエンザ診断書と栄治の死亡診断書を提示し、殺害方法を伝えるが、同じことを言ってくるものは大勢いる、と一蹴する役員たち。

麗子の想定通りだった。

麗子の調べでは、社内は大きく社長派と専務派、そして森川一族からの独立を訴える副社長派の3つに分かれていた。

三者が納得できるベストな提案をした者が「犯人」として新株主に選ばれる。

栄治はその不可思議な遺言で、三派閥の対立を前提としてその妥協点を見つけられる人物に森川製薬の株式を託したかったのではないかと麗子は考えていた。

麗子は森川家が抱えている派閥争いの種について、1つずつ落とし所を提案していった。

その後、弁護士と相談するから社内で待つように言われ、社員食堂で待つことに。

待っている間、兄の婚約者の優佳から兄が浮気しているんじゃないかという電話がかかってきたり、貧相な女、栄治のいとこだという森川紗英から絡まれたりしていた。


森川紗英は、栄治の元カノだった麗子が何食わぬ顔で犯人の代理人として出てきたことに腹を立てていたようだった。

麗子は森川定之の娘である紗英が利用できると考え、親しくなる。

結局麗子は1次選考を通過した。定之専務の異議により判断は保留された形だった。

ここで製薬会社の内部抗争みたいなのが見えてきます。

実は私は以前製薬会社に勤めていたので、接待の話は身近でニヤッとして読んでいました。
このめちゃくちゃな「犯人選考会」の本当の理由も最後に明らかになります。
栄治…



元カノへの遺産譲渡会


犯人選考会に参加した十日後、麗子は軽井沢の栄治の屋敷を訪ねていた。

屋敷には紗英と、栄治の犬バッカス、その面倒を見ている獣医の堂上先生とその息子の亮がいた。

堂上先生の奥さんの真佐美は4年前に病気で亡くなっていた。


部屋には原口朝陽というガッチリとした体型の女性もいた。
栄治付きの看護師で最後の方は恋人でもあったらしい。

そこに、森川富治、栄治の兄も出てきた。
見た目は全く違いブルドッグのようだが、声は栄治とそっくりで美しかった。

いつの間にか部屋に見知らぬ女性がいた。その人が森川雪乃、栄治の元カノの1人だった。

栄治の元カノで連絡がついたのは、麗子、原口朝陽、森川雪乃の3人だけだった。


そして森川家の立会人は、栄治の伯母の真梨子、いとこの紗英、兄の富治の3人。
村山弁護士が仕切っていた。

雪乃は拓未(紗英の兄で栄治のいとこ)の奥さんでもあった。

麗子は村山弁護士から事務所によるように頼まれる。


金治とその顧問弁護士が、遺言の有効性を争うため原本を見に向かっているという。

『公序良俗違反による無効』を狙っている。

さらに日本一の法律事務所であり麗子の古巣の山田川村・津々井法律事務所の弁護士に依頼したらしい。


ちょくちょく挟まれる弁護士ワード、全然分かりませんが、この法律の視点が非常に重要になってきます。こういうの読むと、弁護士なってみたい!と思いますね。
人様の人生に足を踏み入れるなんて恐れ多くて出来ませんが、かっこいいです。



「暮らしの法律事務所」


村山と事務所に向かうと、事務所の路地側の窓が破られていた。

部屋は荒らされており、栄治の遺言状一式とちょっとした書類を入れた金庫が盗まれていた。


警察に連絡していると、金治と津々井弁護士が現れる。

栄治の遺言状を有効にしたい村山弁護士と、麗子、無効にしたい金治と津々井弁護士の対面だった。


麗子は売り言葉に買い言葉で津々井との会話がヒートアップしてしまい、津々井を怒らせてしまう。


2人が帰ったのち、村山と一息つこうとしたところ、タバコを口にした村山が突然倒れて死んでしまう。

タバコの吸い口に毒物が塗ってあったらしい。

警察からの取り調べを終え人気のない田舎道でどうしようかと考えていたところ、雪乃が車で通りかかる。
運転席には夫の拓未もいた。

その日は雪乃の家に泊めてもらうことにした。

夜、雪乃から1月29日の夜何をしていたか訪ねられる。

仕事をしていたという麗子に、雪乃は拓未のスケジュール帳に、『1月29日 帝国ホテル 剣持さん』と記載があったことを伝える。

その他にも無言電話やポストにナイフが入っていたこともあり、心配していたらしい。

栄治の死の真相?


注射針


その後警察に疑われ始めた麗子は、原口朝陽を尋ねる。

朝陽は、栄治の死後エンゼルケアを行い、栄治の左ももの内側、付け根のところに注射痕があるのを見つけたという。


主治医の浜田先生に伝えたが、簡単な検査で死因は特定できなかった。
だからもし解剖されても死因が解明される確率はかなり低い。
それなら遺族の気持ちを乱したり、栄治の身体に傷をつけるのはやめたほうがいいと浜田先生に押し切られたという。

注射痕を写真に撮ったので、警察に行こうと思ったが、浜田先生からかなり強い調子で止められた。

だが、昨日村山の件で事情聴取を受けたので、警察に伝えることができた。
そこでやっと警察も捜査を再開したのだった。


朝陽は麗子に一緒に栄治殺しの犯人を探すように頼む。
最初は断る麗子だったが、朝陽の笑顔に弱く、遺産は依頼人の篠田が受け取ることを条件に協力することになった。

2人は第一発見者の雪乃の元へ向かう。


発見当時の様子を聞き、栄治の足に注射痕があったことを告げると明らかに動揺する雪乃。

しまいには、「私が殺したんです」と言ってきた。


雪乃が言うには、森川製薬が定之専務の肝煎りで開発しているマッスルマスターゼットを投与して、その副作用で死んだという。


森川製薬から発売予定の、遺伝子レベルで筋肉を増強してくれるという新薬である。

雪乃が呆然としていると、真梨子がやってきた。

真梨子は、夫である定之専務の肝煎りプロジェクトであり、実質は息子の拓未が主導しているマッスルマスターゼットの副作用だと世間に知られれば息子の将来にも関わると、この状況を隠滅しようと企んだ。

真梨子は注射器の処分を雪乃に指示し、浜田医師に死因がインフルエンザとした死亡診断書を作成してもらい一件落着としていた。

ある日、富治から麗子と朝陽に話があると呼び出され、話を聞くと栄治は拓未に殺されたのだという。


信じられないが、話をしているうちに、注射痕があったのは栄治の左腿だったことに気づく。

栄治は家では左利きだった。

雪乃は栄治が左利きだと知っていた。それでも隠したのは、誰かを庇っているから。

それは拓未ではないか。

だから拓未が1月29日、栄治が死ぬ前日のアリバイを探そうとしたのではないか。

拓未が1月29日、帝国ホテルで会っていたのは、剣持雅俊、麗子の兄だった。

兄の雅俊と拓未は大学で同じゼミに所属していた。


1月29日の兄の動き


麗子は兄の雅俊を呼び出す。

1月29日に森川拓未と会っていたことを問いただすも、仕事に関することは言えないと口を割らない。

そこで麗子は雅俊が優佳ではない女とラブホテルに入っていく写真を取引に使う。

拓未はゲノムゼットというベンチャー企業を買収し、株式の50%を保有、マッスルマスターゼットを完成させた。残りの半分は栄治が出資していた。


その栄治が亡くなり、変な遺言を残したせいで、ゲノムゼット株式会社の株式が国庫に帰属してしまうことになる。
ややこしくなり、株主が変更になったとしても、新薬の許認可は予定通りおろしてほしいという相談だった。


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盗まれた金庫の行方


金庫


ワイドショーで村山の事務所から盗まれた金庫に5000万の懸賞金がかけられたと見出しが出ていた。

栄治の叔父、銀治が警察が動かないからと自分の資金で動き出したらしい。

森川家に振り回されるのに嫌気がさした麗子が家で塞ぎ込んでいると、誰かが家のチャイムを押している。

扉を開けると銀治だった。

金庫が見つかったから一緒に来いという。

銀治は遺言書ではなく、同じ金庫に保管された書類が欲しいらしい。

金庫が近くの川底に沈んでいるのはわかったが、指定暴力団のフロント企業である清洲興業の怖いお兄さんたちが周囲を包囲してて近寄ることができない。

警察も他の弁護士も動かないので、麗子に頼みに来たのだった。

麗子はいろいろ考えるところがあり、銀治の頼みを引き受ける。

実際に川に行くと、本当に暴力団風のいかつい男たちが張り付いており、麗子にも脅迫まがいの言動を繰り返してくる。


麗子はヘリコプターを使い、上空から金庫を引き上げることに成功する。

金庫は2つの暗証番号が必要だが、もう1つが分からなくて開かないと銀治から連絡が入る。

1つは村山の弁護士番号、というところで麗子はもう1つにあたりをつける。

無事に金庫が開く。

中からは栄治の遺言書が2通に、元カノリストも出てきた。

そして銀治が探していた書類。

それは「父子関係鑑定書」だった。


銀治と森川製薬の副社長、平井真人の親子関係を示すものだった。

若い頃に恋に落ちたが、父親から別れさせられた家政婦の美代との子供だった。


「父子関係鑑定書」には、もう1つ結果が書いてあった。

それは、栄治と堂上先生の息子、亮くんの親子関係を示すものだった。



真犯人は?


銀治曰く、その鑑定結果は1月29日の夕方に伝えたという。
それを知って、「亮に遺産を残したいから村山弁護士を呼んでくれ」と遺言状を書き換えたい旨を伝えてきた。

2通の遺言状の日付は1月27日、1月28日となっていた。
遺言状の変更は叶わなかったということだ。

亮への遺産の書き換えを拒みたい人物。

堂上先生だった。

堂上先生にとっては、亮くんが栄治の子供であると知られることは、何百億というお金を貰っても嫌だった。
そして亡くなった奥さんである真佐美の名前が栄治の元カノリストにあるのも許せなかった。


村山は元カノリストを見たから殺されたのだろう。

そこで麗子は紗英が危ないことに気づく。

紗英は元カノリストのコピーを持っている。

電話をかけると、雪乃が堂上先生から元カノリストのことを聞かれ、紗英がコピーを持っていること、紗英の住所を伝えたという。

紗英の元へ急行する麗子は、無事に堂上から紗英を守るが、その途中色々やったため、拘置所留置となる。そこから救い出すのは津々井先生に頼んだ。

色々あったが、知っている弁護士で一番強いのが津々井先生だった。

面会に来た紗英に頼んでいた「ゲノムゼット株式会社 法務調査報告書」を入念に読み込む。

麗子は1つの真実にたどり着く。



栄治がおかしな遺言状を残した理由


ゲノム


それは、ゲノムゼット社の株式を国庫に帰属させるための大掛かりな仕掛けだった。

麗子は拓未と対峙したどり着いた真実を話す。


森川製薬では平井副社長の勢力が増し、森川家を追い出そうとしていた。

拓未はその流れに負けないよう大きな成果を出そうとして最新のゲノム編集技術を持っているゲノムゼット株式会社に目をつけた。


拓未はかなりいい条件で株式を手に入れたが、美味しい話には裏があった。

指定暴力団のフロント企業である清洲興業がゲノムゼット社を狙っていたのだ。

高いゲノム編集技術があれば、証拠の残らない殺人薬を作ったり、人工的に筋肉を増強した傭兵も作れる。シノギに組み入れて一山当てようという算段だった。

前の持ち主は、この清洲興業の脅しに屈して株式に破格の条件で売りに出したのだった。

事前にきちんと法務調査を行えば見抜けたはずだが、功を焦った拓未は調査を蔑ろにした。

栄治や拓未の周りにを指定暴力団がうろついているのを、周りの中小企業の経営者たちは注意深く見ていた。

篠田の父親が森川家との付き合いをやめるよう指示したのもそういう理由だった。

遺言状の狙いは、最初からゲノムゼット社の株式を国庫に帰属させることだった。
そうすれば、指定暴力団も手出しできないし、ゲノム編集技術が悪用されることもない。

元カノや殺人犯に遺産を渡す、というのは、拓未を守るための栄治の発案だった。


事件終了後の登場人物たち


拓未は全てを平井副社長に言うなら、経営から退く覚悟は出来ている、と麗子に告げる。

麗子は、貸しにしておくといい、秘密を守るためにも顧問弁護士として雇わないかと提案、契約する。

幼い亮は拓未と雪乃に養子として引き取られ、麗子は結局山田川村・津々井法律事務所に戻った。

村山の「暮らしの法律事務所」は潰してしまったが、その担当事件は麗子が引き継いだ。

銀治は平井副社長に真実を打ち明け、美代さんとデートをする仲に。

今までのお金一辺倒だった麗子はほんのすこしだけ変わった様子だった。


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ドラマは全然話が違う!


月9のドラマを観られている方いらっしゃいますか?

原作も読まれた方はびっくりされたんじゃないでしょうか。

私もびっくりです。

原作っぽい話は二話で完了しましたが、今後は麗子が篠田とバディを組んで事件を解決していくみたいな流れになっていました。


そして原作の話が全然違う;;

犯人は一緒だったけど、背景も何もかもあっさりしすぎていて正直物足りなかったです。


株式の話などは一切出てきませんでしたね。

銀治もいないし。

全く別物として観た方がいいなぁと思いました。

むしろ私はもう観るのやめました。


小言


この麗子、本当に強すぎて実際にこんな人いたら絶対に友達になれないと最初思っていたのですが、最後の方は憎めないキャラみたいになってました。

友達にはやっぱりなりたくないけど。

栄治がなぜこんなおかしな遺言状を残したのか、しっかり納得のいく理由でした。
突拍子もないことを理論づけするのって非常に難しいと思いますが、この本はしっかり裏付けられてました。

ただ、個人的には堂上先生が栄治と村山先生を殺害し、紗英まで殺そうとしたのはちょっとよく分かりませんでした。

奥さんが不倫してて子供も不倫相手の子供だった、その不倫相手が死にそうだから殺してもいいか、というのは読む限りでは「う〜む」という感じでした。

もっと堂上先生に関しての記述があればそれに至った背景や心情も分かったかもしれません。
もはや堂上先生はモブみたいな扱いでした。
そこだけがもっと読みたかったなぁという点でしょうか。

そして、この『元彼の遺言状』は、もともと『三つ前の彼』という題で応募されていました。

それを出版するにあたってタイトルを変更。

この『元彼の遺言状』ってタイトルめちゃくちゃいいですね。
これはやはり出版社のセンスというか力を感じました。


『三つ前の彼』だと全然どんな話か伝わらないし、読みたいとも思いませんが、『元彼の遺言状』になるだけで、気になってしょうがないです。

人を惹きつけるタイトルだなぁと思いました。

だいぶ長くなってしまいましたが、一度読んだ人の備忘録にでもなれば。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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