
おはようございます、関東でも久しぶりに雪が積もり、人生初雪を経験中の子供たちと、こたつから一歩も出たくないみかんです。
寒すぎる。。
本日は、懐かしさを感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか、
2013年に出された東野圭吾先生の「疾風ロンド」をご紹介します。
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実は私、人気すぎて東野先生の著作を読んだことがありませんでした。
もちろん「容疑者Xの献身」は映画で拝見しましたが、原作は未読です。
なぜか人気過ぎると挑戦できない人間ですが、やっぱり読んでよかった。
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ざっくりあらすじ(ネタバレ無し)
強力な生物兵器を雪山に埋めた。
雪が解け、気温が上がれば散乱して周囲の人を殺してしまう。
埋めた場所を知りたければ3億円支払え、と脅迫してきた犯人が事故死してしまった。
なんの手がかりもない中、生物兵器の回収を命じられた研究員の栗林和幸。
息子の秀人(スノボ大好き)の手を借りながらあるスキー場に向かう。
そのスキー場で出会う人々の想いが幾重にも重なりあい、事態は緊迫する。
栗林に迫りくる不穏な影から逃げられるのか。
ざっくりあらすじ(ネタバレ有)
生物兵器を作り出した葛原
泰鵬大学医科学研究所で炭疽菌を研究していた葛原は、上司に無断で遺伝子操作によって従来のワクチンが効かず超微粒子に加工した「K-55」を作り出していた。
重大違反であったため、「K-55」は厳重に隔離され、葛原は即刻解雇となった。
それを恨んでか、今回の犯行に及んだようだった。
スキー上級者である葛原は、未圧接の雪に覆われたコース外のどこかへ盗んだK-55を埋めたらしい。
埋めた場所には目印としてテディベアを木にぶら下げた。
上司の東郷に脅迫メールを送り付け、3億円が手に入ると心躍るさなか、帰りの高速道路で車が故障し発煙筒を置こうと車外に出た時に後続車に轢かれて死んでしまった。
どこのスキー場に埋めたのか。
スキー場のどこに埋めたのか。
分からないまま。
栗林和幸
葛原が働いていた研究室の主任研究員であった栗林は、葛原が恐ろしい炭疽菌を作り出していたことを知った数少ない関係者だった。
葛原からの脅迫メールが届いた上司の東郷から命じられ、葛原の遺物の中にあった受信機(炭疽菌を埋めた場所にぶらさげられたテディベアの中に発信機が埋められていた)を手にスキー場探しを行うことに。
栗林の中学生の息子秀人はかなりのスノボ好きであったため、秀人に手がかりの写真を預けて人に聞いてもらい、長野の里沢温泉スキー場ではないか、とまで目途がついた。
すぐに秀人と共に里沢温泉スキー場に向かい、一人で受信機を持って探す栗原。
しかし、スキーは何十年ぶりでそんなに得意ではない上に、埋められたのはコース外の未圧接の雪の中ということで栗林は雪に埋もれたところをスキー場のパトロール隊に救い出される始末だった。
一人では埒があかないと悟った栗林は、パトロール隊の根津に事情を話し、炭疽菌を変わりに探してもらうことに。(生物兵器ではなく、人を救うためのワクチンだということにしている)
栗林を付け狙う怪しい人物
栗林が一人で探しているとき、親切に助けてくれたり一緒に探そうとしてくれる人物が現れる。
栗林も有り難く思うが、翌日も付きまとわれ少し疎く感じ始める。
栗林も「探してもらわなくて結構」だと突き放すが、その後パトロール隊が探しているのも隠れてつけていた。
その正体は、折口。
栗林の研究室で働く折口真奈美の弟だった。
姉からお金になる話があると持ち掛けられた折口はスキーが得意だったこともあり、栗林から炭疽菌を奪うことを命じられていた。(何が埋められているかまでは教えられていない)
テディベアの行方
足を痛めた栗林から受信機を預かったパトロール隊の根津とスノボ選手の千晶はスキー場中を調べる。
コース外の未圧接地帯にあると考えていたが、受信機が反応したのはコースの上、リフトでだった。
不審に思いながらも調べ続けると、根津はある親子に近づいたときに受信機が反応することを突き止める。
実は、炭疽菌が埋められた地点を滑走していた地元の中学生川端が、気になっている女子にあげようとテディベアを持って行ってしまっていた。
結局川端は滑っている時に危うくぶつかりそうになった小さな女の子にそのテディベアを渡していたのだった。
そのことが判明し、秀人伝いに知り合った同じ地元の女子中学生にメーリングリストを回してもらい、テディベアを拾った場所を聴こうと川端くんを呼び出す。
しかし川端くんが栗林のところへ現れる前に、折口に連れていかれてしまう。
折口に半ば騙される形でテディベアが吊るされていた場所へ案内させられた川端くんを、同じくテディベアの居場所を知っていた同級生の高野くんの案内で根津たちが追う。
先にK-55を見つけた根津たちだったが、折口に川端くんを人質に取られたような形になり、保存容器を奪われる。
それを千晶が猛スピードで追う。
ここ!!ここがめちゃくちゃかっこいいんです!
千晶が折口を追う描写がもう映画みたいでこの情景が浮かんできます。
千晶がかっこよすぎて自分もめちゃくちゃスノボ上手いと勝手に妄想していました。
結局根津たちが容器を取り戻す。
これで一安心かと思いきや、栗林がその容器を開けたとき、割れて中身が霧散してしまう。
焦って「死んでしまう!吸わないで!」と叫ぶ栗林に根津たちが詰め寄る。
栗林は泣く泣く真実を話すも、霧散したものはコショウのようだった。
それは、喫茶店カッコウの亭主が飲んでいるビタミン剤の瓶だった。
カッコウの亭主の息子で地元中学生の高野くんが、根津たちを案内したときに入れ替えていた。
高野くんの思惑
高野くんには心臓に病気を抱える妹がいた。
しかし、少し前に亡くなってしまう。
高野くんが通う中学校で流行ったインフルエンザに高野くんもり患してしまい、それが移ったのではないかということだった。
そこから母親がおかしくなる。
高野くんの中学校の生徒のことを恨んでいると子供たちの間で噂になっていたらしい。
高野くんは偶然栗林が東郷に話しているのを聞き、病原菌という言葉にあることを思いついてしまう。
中学生がスキー教室の最後にみんなで食べる豚汁にその病原菌を入れてしまおうというのだ。
自分の学校でもう一度すごい病気が流行って一人、二人死んだなら、お母さんも納得するのかな。
そんな思いを抱えてしまっていた。
急いで豚汁を作っている場所に向かい、無事に高野くんからK-55を取り返すことが出来た。
高野家に関しても、母親がそこまで高野くんに辛い思いをさせていたことに胸を痛め、きちんと家族で話し合うきっかけになっていた。
無事取り戻されたK-55?
無事に高野くんから栗林のところへ戻ってきたK-55。
栗林は足を痛めていたので、東郷が代わりに寄こしたのが折口真奈美だった。
何も知らない栗林は折口にK-55を渡し、肩の荷が下りる。
秀人は父親である栗林がK-55のことを警察に言わずにいることに不信感を覚える。
父親には正しいことをしていてほしい。
説得するため秀人は折口に渡される前に、クーラーボックスからK-55を取り出していた。
父親を説得したいからと、それを根津に預けていた。
その後、一風変わったニュースが流れる。
偽造パスポートで出国しようとした女が逮捕されたのだが、その女はなぜか怪しげな金属の容器にフランクフルトを入れていたのだという。
小言
何がいいって、誰も怖くないことです。
まあ生物兵器を盗んで金を脅し取ろうとしたりする悪い人はいますけど、
殺人は起こらない。
大体人が惨殺されるミステリーを読むことが多いので、残酷な表現がないのにこんなにハラハラ出来るんだ!と元気な気持ちで読めました。
面白いんですけど、読んだ後ぐぬぬ、、となることも多いんですね。
でもこの作品は読後残るのが爽快感!!
気持ちいい!!
誰にでもおすすめできる安心のハラハラミステリーです。
せっかく取り戻したのに、まんまと折口真奈美にK-55を預けたところは「おいやめろ!」とついつい声を荒げそうになりましたが、秀人のファインプレーで無事に守り通すことが出来ました。
ただのサスペンスだけでなく、父親と思春期の息子との関係性も事件を通して少しずつ変わっていく様子も非常に胸が高まりました。
ちょっと栗林が頼りなさすぎるけどな(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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