ピラミッドの下には何が隠されている?!『ピラミッド封印された数列』ネタバレあらすじ

読書録
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ピラミッド封印された数列





おはようございます。久しぶりに週末は何もせず家でゆっくり、ぐーたらしすぎましたみかんです。

あと3日で12月?!焦るうううう!



本日は、久しぶりに冒険小説を読んだのでそのご紹介です。


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「ピラミッド封印された数列」



ウィリアム・ディートリッヒさんが書かれたこの作品は、簡単にいうとピラミッドの謎を解く!冒険劇です。

小学生のころからピラミッドなどの古代文明が大好きで、念願かなって大学生の時にエジプトへ行き、ピラミッドの内部に入ることもできました。

なので、ピラミッド関連の本や映画は大好きです。ハムナプトラとか。

こちらは上下2巻で、正直上巻はあまり面白いと思えずページをめくる手はのろのろとしていました。

洋書で時々あるんですが、非常に回りくどい言い回しだったり、長すぎる例えが頻回に出てきたりと私の苦手パターンでした。

ただ、下巻はさすがにピラミッドの謎に迫り始めたので最後が気になって読み進めました。
結末としてはよくある話ではありましたが、一つ、私が大好きな「そこにつながるの?!」展開もあって、まぁ面白かったです。

まず読んで驚いたのが、歴史に造詣が深い著者らしい、実在の人物ばかり出てくるというところです。
主人公がナポレオンと行動を共にするので、全然知らなかったナポレオンを知ることが出来ます。




ざっくりあらすじ(ネタバレ無し)



フランスで暮らすアメリカ人、イーサン・ゲイジは趣味の賭博で、ある軍人から不思議なメダルを勝ち取る。

その場に居合わせたシラノ伯爵がそのメダルを異様に欲しがるので、手放したくなくなったゲイジはメダルを持ち帰ることに。

その後夜を共にした娼婦が殺され、自身の部屋は荒らされていた。

娼婦殺害の罪で警察に追われるようになったゲイジは、フリーメイソンの友人で新聞記者のタルマの計らいでフランス軍のエジプト遠征に学者として同行することになる。

すでに不思議なメダルを持っていると知られているゲイジは、ナポレオンにエジプト、ピラミッドの謎を解くように命を受ける。

先々で待ち受けるメダルを奪おうとする人間たちと戦いながらついに謎に迫る。




結末までの要約(ネタバレ有り)



私が内容を忘れたくないので書きますが、最後は自身で読まれた方が面白いと思います!

ネタバレがありますので、出来れば読まずご自分で本を手に取ってみてください。


いいですか??






ゲイジは友人のタルマとフランスのエジプト遠征に従軍していた。

ゲイジを追うのは、シラノ伯爵というフリーメーソンのエジプト式儀礼派に所属する人物、そしてシラノによって雇われたアフメド・ビン・サドルというアラブ人の傭兵だった。

手に入れた謎のメダルの意味が全く分からないままエジプトに到着し、現地の戦いに巻き込まれていく。
砲撃してきた家に隠れていた女召使アスティーザを自身の召使として迎え、従軍を続ける。

彼女は謎に包まれており、ただの召使ではない様子だった。

別の戦いではゲイジのもとに突っ込んできたエジプトの戦士マムルークを捕虜としてとらえることに成功する。

彼の名はアシュラフ、捕虜として行動を共にするが、メダルの謎を解明するうちに友人となる。
幾度のピンチからゲイジを助けてくれる。


ゲイジは運がいいのか、戦いのさなかフランス軍を追っていたイギリス軍に艦隊に助けられたりする。

ゲイジはアメリカ人であり、旅の途中で出会ったイギリスのスミスという人物のおかげでフランス軍に占有するイギリス軍のスパイ、という立場も取れるようになっていた。


アスティーザの魅力にひかれたり、アシュラフの兄で学者のエノクのメダルを預けて調べてもらったりしていた。

その後、シラノ伯爵が雇ったアラブ人傭兵、ビン・サドルにタルマとエノクが殺される。

迫るシラノ伯爵の手から逃れながら、メダルの謎を解明していく。


そしてついに、謎だったメダルの意味が判明する。

フィボナッチ数列や黄金比、円周率にパスカルの三角形など、様々な数学的数字がピラミッドに隠されています。
あまりにも多すぎてなぜピラミッドは建てられたのか、どうしてもその理由が気になってしまいます。



フランス艦隊に保管されていた暦の転輪をメダルとピラミッドを連想させる形に並べ合わせると、子予備が秋分から一か月後の日付、10月21日をさしている。

メダルには、竜座アルファ星、ピラミッドが建設されたときの北極星が描かれていた。

その下にはおそらくナイル川を表す線。

そして最下部には謎の縦線が三角形に細かく描かれていた。
フランス軍に従軍していた数学者のモンジュに改めて聞くと、それはパスカルの三角形だという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%89%E8%A7%92%E5%BD%A2



謎が解けた。

ゲイジはアスティーザと二人でピラミッドを登り始める。
メダルに示されたパスカルの三角形が示すのは、ピラミッドの入り口となる石材の場所だった。
てっぺんから81番目、左右の端から3つ目の石。

シラノ伯爵とビン・サドルが追ってきていた。

二人は急いでピラミッドを登り、件の石材へたどり着く。
押してもびくともしなかったが、メダルを隙間に入れると本物の鍵のように石材が動き始め中に入ることが出来た。

ピラミッドの地下へ続く秘密の通路を転がり落ちると、なんとそこには湖があった。

地下の湖には小さな島があり、そこには信じられない量の金銀財宝が残されていた。

ただし、アスティーザが求めていた「トトの書」
古代エジプトの知恵の神髄は、入れられていたであろう箱はあったが中身が空だった。

そしてそこには羊飼いの杖が立てかけてあった。

ここ!!ここは痺れました!
地下に隠れた部屋~とかは想像つきましたが、トトの書が?!
あの人に持っていかれていた?!
ということは?!

はい、私大興奮。



突如として砂漠に現れたエジプト文明。
どうやって彼らがピラミッドを作るような高度な文明を獲得したの分かっていない。

それを実現させたのが「トトの書」だったら?
遥か昔に様々な数学的法則を与えていた可能性のある「トトの書」

それを羊飼いが持って行ってしまった?

誰が?

世界で最も有名な羊飼い。

モーセである。

モーセは奴隷の子供だったが王女に拾われて王子として育つ。
であれば、ピラミッドの秘密も知っていた可能性がある。

一度はモーセが奴隷を連れてエジプトを出ていくことを許した王が、そのあとすぐに追っ手を寄こしたのは、「トトの書」をモーセが盗んでいたから?

トトの書があったから海を二つに割れた?40日間も沢山の奴隷を連れて砂漠を生き延びることが出来た?

トトの書があったから、無名の一族がこれほど有名になったのでは?

ユダヤ人。


ここで?!?!ユダヤ人ーーー!!!!

まさかのエジプトの知恵の神髄がユダヤ人につながってきました。

はぁはぁ。

ユダヤ人の歴史に関心があったのでまさかの繋がりで大興奮です。


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聖書が実はトトの書だったのか??

そんな考えに襲われながら、2人はシラノ伯爵とビン・サドルの手から逃れようとする。

ピラミッドの地下は実はナイル川と繋がっていて、2人はナイル川へ脱出。

フランス軍の気球を一つ拝借して、トトの書を求めてイスラエルへ行こうというアスティーザでしたが、なんとシラノ伯爵がアスティーザの足をつかんで離れない。

このままでは3人もろとも墜落してしまう、というところで、アスティーザは掴んでいた縄を切り、シラノ伯爵とナイル川へと落ちていく。

愛し合ったアスティーザが消えてしまったことに絶望するゲイジ。

そのまま流され、気づいたら再びイギリス艦隊に助けられていた。


ネルソンに一度助けられたことも知っているローレンス艦長は、ゲイジを再度スパイとして一緒に連れていくことに決める。

行先はエルサレム。

アスティーザがトトの書を探すために向かおうとしていた場所だった。








ここで物語は終わります。
まだこの続き、冒険の第2弾が別に書かれているそうです。

それも読んでみたいな。

アスティーザという謎の女性ですが、召使いかと思いきや、エジプトの秘密を守る謎の組織?の一員でした。

彼女たちは、何を守るのか分かっていませんでしたが、人類がそれを正しく使えるときまで、秘密にしておくということが使命だったようです。
結果的に、その守るものは「トトの書」でした。

シラノ伯爵と以前恋人関係だったり、最後はナイル川に落ちましたがその後はどうなったか分からないと非常に謎めいた人物で魅力的な女性でした。


小言



もう新刊で購入することは難しい本ですが、中古でなら見つかるかも?!

私は図書館で偶然見つけて手に取りました。

上巻は読みづらくて中々進みませんでしたが、後半はピラミッドの謎が解けるのでさくっと読めるかと思います。

映画ハムナプトラが好きな人にはおすすめかな??



最後まで読んでくださってありがとうございました!

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