子どもを感情的に怒ってしまい疲れた。そんなときに救われた「ユダヤ人の子育ての秘訣」

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「ユダヤ人の子育ての秘訣」原伸一



おはようございます。朝からポテトチップスをぽりぽり、みかんです。

先日ご紹介した、「ユダヤ人の成功哲学タルムード金言集」でユダヤ人の子育てに興味を持ち、

成功者や有名大学の成績優秀者にユダヤ人が多いのはなぜ?ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集で印象に残った教え。


色々探して見つけたのが本日ご紹介する1冊です。

これは本当に目から鱗でした!!!

子どもが小さいうちにこの本に出会えて良かったと思えたので、特にためになったところを忘れないように残します。

「ついカッとなって感情的に子供を怒ってしまう」

「子供たちには強く、幸せに暮らしてほしい」


そんな方に読んでほしいです。


他にも育児関連の本をご紹介しています。

現役2児のママが読んでよかった!かるーく読めるけどおすすめの育児本まとめ4選

スティーブ・ジョブズは子供にiPadを触らせなかった?スマホは睡眠にも学力にも悪影響?





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この本を読む前に



だれが書いたのか、ということですが、原伸一さんという方です。

1980年頃からアメリカで生活する中で、ユダヤ人と多くかかわるようになり、いろいろと質問する中でユダヤ人の子育てに関する哲学を学んだということです。

研究者、というわけではなく、たくさんのユダヤ人から学んだことを残してくださっている、という点をご理解いただいた上で読まれるといいと思います。

私は基本的に、『○○ママの育児マニュアル!』などは「その人はたまたまそれでうまく?いっただけ」、「結果的には有名大学に入っているけど、子供は本当に幸せな子供時代を過ごせたのか?」と素直に受け入れられないタイプの人間です。

統計的にどうなん?と。

研究の結果じゃないと。



しかし、この本に関しては、同じように「○○ママ」のお話ではあるけれども、哲学的な話になるので、私も納得して読むことが出来ました。

著者も書いているように、すべてのユダヤ人にあてはまるわけではないということです。

ただ、おそらく一般的な日本の家庭とユダヤの家庭では違う教育方法だと思いました。

私は本当に、当たり前のことなのに全然気づけていなかったことをこの本を読んで認識し、頭がパアーっとなりました。


子供を感情的に叱らないユダヤ人


はい、もう1番悩んでいるところです。

子どもを産んでから、私は瞬間湯沸かし器か?と自分に不信感を持つくらいカッとなりやすくなりました。


公文やっているときとか特に。。

そんな自分が嫌いなのに、子供に申し訳ないのに、止められない自分がいました。


「だめ!」
「静かにして!」
「走らないで!」
「触らないで!」
「叩かない!」


毎日こんなことばかり言っていました。

ユダヤ人は、次のように腹落ちしているそうです。

人間は誰でも何も知らない、できない状態で生まれてくる。

それをひとつひとつ丁寧に教え、少しずつ色々なことができるように、導いてあげるのが親の役目。

子どもは数多くのことを学んでいる最中だから、知らないことできないことが山ほどある。

一度教わっただけですぐに要領が得られる人はほとんどいない。

何度教えても出来ないなら、教え方が間違っている。



子供を叱ったり罰したりすることは、子供の言動を変えるのに手っ取り早いですよね。

怖い思いをさせれば、危ないことはもうしなくなる。かもしれない。

しかし、子供の心に大きな傷を作ってしまいます。


「叱る」のではなく「教える」ことが出来ていないと、いつまでも子供は分からないまま心の傷だけが増えて行ってしまう。


叱られる子供の心理を理解する




これです。

当然のことなのに、全然考えられていなかったこと。


どこかで「親は子供を叱って当然」

「子供は親に叱られるもの」と思い込んでいたんです。



(例)
左右の靴を取り違えてはいていた子がお母さんに叱られた。

次回に靴を履くとき、また間違えたら「叱られる」と「恐れ」て「緊張」してしまい、靴が履けなくなるかもしれない。

こんなことを繰り返していると、子供は次のように思う可能性があります。

「お母さんはいつも私を叱ってばかりで、私のことが好きじゃないのかも」

「私はいつも叱られてばかりで、ダメな子供だ」


これじゃあ今はやりの自己肯定感は高まりません。


こんな気持ち、大切な子供に抱かせたくありません。





また、「私は私を叱った人を好きになるか?」自分に尋ねてみてください。

「詳しいことも知らないで」

「そんな言い方しなくてもいいじゃん!」



反抗心や敵愾心を持ちませんか?

私は持ちます(笑)


叱られることが大嫌いなので、例えば働いているとして、そんな風に言われたらたとえ指摘が正しくてもその上司が嫌いになります。

繰り返し怒られたら親密感なんか持てないし、自分の失敗があったとしても「叱られるかも!」と怖くなって素直に言えないかもしれません。

ごまかしたり、他人のせいにしたりするかもしれません。

その場しのぎの「嘘」をつくかもしれません。

「叱る」ことは、結局「叱る」側のストレスを発散するだけで、「叱られる」側にはマイナスの影響しか残しません。


あなたは、自分の子供が親であるあなたを嫌い、うそをつき、責任転換やごまかしたりする人間に育ってほしいですか?

これは私の心にガツンと来ました。

そんなの1ミリも望んでいない!

そこで私は感情的に叱らないように自分のコントロールを頑張っています。






子供を変えようとするのではなく、受け入れ導く



なんとなく、小学校低学年までの子供の親は、「親のいうことを素直にきいて従順な子がいい」と思い、高学年になると、「積極性や、リーダー・シップをもっと出せ」と望むようになりませんか。

恥ずかしながら私もそうでした。

親が勝手に自分に求めるものを変えてきたら、子供はどう思うのでしょうか?

「親の期待の応えられないダメな子だ」と思わないでしょうか?


ユダヤ人は、子供を大人の都合のいいように「変えよう」と格闘するのではなく、その時期、年齢の自然な状態を受け入れ、よくよく育つように導いていくことが大切だと考えているそうです。



赤ちゃんは泣く、2,3歳児は聞き分けもなく駄々をこねて泣きわめく、4,5歳は反抗し始める、6,7歳は生意気なことを言い始める。

これらはすべて大変ですが、自然な成り行きだと受け入れて親側が努力する。


まさにすぐ泣きわめく2歳児と、反抗し始めた5歳児がいる私の心にクリーンヒットする言葉でした。

2歳の娘が思い通りにならないと、すぐ「うわーん」と泣いてアピールするのですが、この本を読んでからは、「まだ2歳だもんね!泣くしかないよね!」と自分に語り掛けて心を落ち着けています。





心がけるのは、平凡な子供が幸せな人生を送れるように育てること



ついつい親は、自分の子供には無限の可能性をみて、プロスポーツ選手や、有名大学、医者や弁護士、プロの音楽家など夢を見てしまいます。

しかし、90%の人間は平凡です。

なので、子供に過剰の期待をしないことが親と子供双方にとって大切です。


平凡な子がどうしたら「幸せな人生を送れるか」

そうはいっても学校の勉強で苦労するようだと、毎日楽しく過ごせないし、子供も親もストレスが溜まるから、困らない基礎学力はつけようとした、とあるお母さんの話が出てきます。




本は読み聞かすだけだと勿体ない!



その方は、小学校に入る前の4~5歳のときに、すでに本を一人で読めるようになっていたそうです。

気づいた時には自然とそうなっていた。

それは、親が毎日絵本を読んでくれていたから。

読んでいるところを指さししながら。


これです!!!

目から鱗!!!


毎日絵本は読み聞かせていましたが、指さししていなかった!!!

このちょっとしたことで子供の「文章が読める」に差が出てくることもあるんですね。

「文章」をさらさら読むことが出来る子供は、そうじゃない子に比べて学校の授業におけるハードルが一つ減ります。

本をたくさん読むと読解力もつくので、小学校前の絵本の読み聞かせ with 指さしは我が家のマストになりました。




絵本を選ぶのも意外と労力を使いますよね。

重いし。

同じようなものばかりだと飽きるし。私が。

こんな絵本のサービスもあるみたいです。

海外の絵本はまた日本のと雰囲気が違うので、いろいろな国のものに触れ合えるのは素敵ですね。





おやつで楽しく「算数の基礎学習」



おやつを食べるときに、おやつで算数の基礎概念を楽しく学ぶ。


1個と3個のサクランボがあると、全部で何個?

43個あるサクランボを3つにわけると、一人何個?

ホットケーキも切り分けて分数の練習になる。


おやつの時間は、私の休憩時間で、台所に隠れてスマホを触っていました。。。

すぐに理解しなくても、自分の余裕があるときに何度も繰り返しやっておくと、自然と子供は算数の概念を理解できるようになっている。


その後、実際に算数を学校で習うときに、概念が理解できているので、苦労しないということです。



せっかく専業主婦で、ワーママよりは時間に余裕があるからと家で頑張ろうと思っていましたが、全然できてなかった!!

この本からは、まさに就学前の今できる、しかも簡単な工夫をたくさん学ぶことが出来ました。



早速お菓子を使った算数ゲームや、絵本の読み聞かせ with 指さし 始めました。





親が子供に出来る一番大切な贈り物



それは、「メモリー」だそうです。


楽しかった経験、嬉しさのあまり叫んでしまった記憶、喜びに包まれて「幸せ」と感じた思い出。

悲しかったときに「慰めてもらった」、自信を無くしたときに「励ましてもらった」思い出。

「素敵な」思い出があふれ出るようにたくさんある人はどんな人格を持った人になるのか。


ユダヤ人が、人間の持つものでいちばん大切だと考えるのは、「セルフ・エスティーム」、人間としての能力に関わらず、自分は価値のある人間であると認識し、自分を尊重する心を持つことです。

日本で猛流行りの「自己肯定感」と同じ感じでしょうか。


この「セルフ・エスティーム」は、ある一定の年齢になるまでに、各人の心の中で育っていくものだそうです。

そしてそれは良いメモリーを積み重ねることでしか育てられません。


(ある人)

自分も他人も完璧な人はいない、と受け入れているので、自分と他人を比較せず、劣等感や優越感を持つこともない。

他人に自分より優れた能力を発見したとき、嫉妬心がわくことがないので、素直に褒め、尊敬できる。

他人の欠点を発見しても、こだわらず自然と人のいいところを見るようになってくる。


(ない人)

完璧でない自分を受け入れられず、自分を好きになれない。

他人と自分を比較するので、劣等感や優越感を併せ持つ。

優秀な人に対しては嫉妬を感じ、ほめたり尊敬したりするどころか、その人の欠点を探す。

人の評価が気になるので、自分を監視するようになり、緊張しやすい。




私は、ついつい人と自分を比べて劣等感にやられてしまうことも多いので、セルフ・エスティームが育ってないのかも知れません。

自分のことは好きだけど、つい人と比べて安心したくなってしまう。。

周りの目も異常に気にして緊張しいだし。。



子どもたちにはこんな生きづらさは味わってほしくないですね。


自己肯定感に関してはこちらの本も実践的でおすすめです↓
すぐに人と比べて落ち込んでしまう私が「自己肯定感の教科書」から実践していること

「反応しない練習」(草薙龍瞬)心を振り回されたくない!穏やかに生きたい!そんな人におすすめの一冊をご紹介します。

自己肯定感を高める子育て。高いとどうなる?低いとなぜ良くないのか?学力<自己肯定感。


セルフ・エスティームを心の中に持つために出来ること



私がこの本を読んですぐ出来る、と思ったのがこの2つです。

  • 楽しい思い出を作る(キャンプや磯遊び、虫捕り、動物園水族館など)
  • 子どもを他の人と比べない(過去の子供と比べる)



実は、この二つは意識してすでにやっていることではあったので、ちょっと嬉しかったです。

私はつい人と自分を比べてしまいます。

5歳の息子もすでに妹やお友達と自分を比べるような言動をすることがあります。

その時には、「息子とお友達は違う人間だから比べることは出来ないんだよ」と話し、

「昨日の息子より今日の息子の方が公文の取り組みがはやいね!」と過去の自分よりも今の自分が進歩していることを喜ぶように心がけています。

この調子で続けていけばいいのかな、と子供への日々の接し方の自信にもつながりました。



セルフ・エスティームは子供だけの話ではありません。

自己肯定感は親である大人の生活にも大きくかかわります。

すぐに人と比べて落ち込んでしまう私が「自己肯定感の教科書」から実践していること

「スタンフォードの自分を変える教室」甘いものをやめられない私は何をしたら良い?(1)



小言



興味を持ったユダヤ人の子育て。

なぜ人口は圧倒的に少ない民族でありながら、有名人や大富豪にユダヤ人が多いのか。

それは、お金や権力よりも大事にしているセルフ・エスティームと、子供たちが幸せな人生を歩むための小さいころからの教育に秘密がありました。

何度も信じられない困難に襲われながらも、そのたびに立ち上がって乗り越えてきたユダヤの人々の知恵を、初めて知ることが出来て本当に有意義な一冊でした。

まだ読んで実践してから3日目ですが、感情的に怒っていません!

今までは毎日起こっていました!

0には出来ないかもしれませんが、子供をありのままに受け入れる子育て出来たらいいな。

子育てに悩んでいる方には本当におすすめできる一冊でした!



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