
娘が年長さんに進級、ついに幼稚園がラスト1年となりました、みかんです。
ママ友出来ず幼稚園に特に愛着もないのでさっさと終わってしまいたいです笑
ママ友はなぜ疲れるのか。私のママ友事情。ママ友が出来ない理由とは?
ママ友いないまま幼稚園を卒園。小学校に入学したけど全く問題なかった話。
本日は読書にどんな意味があるのかちょっと気になるときに読んでほしい一冊です。
「ただ面白い」で良いと思うんですけど、こういう面もあるんだな、と知るとより読書が楽しく好きになると感じました。
「読書する人だけがたどり着ける場所」
ネットで文章を読むことと、本を読むことは違う
読書する人は年々減っている。
SNS、ネットに時間を溶かされてしまう。
ネットではあらゆる情報が即時に入手できるようになっている。
情報を入手する、という点ではネットは有益でもある。
しかし、ネットと読書には「向かい方」に大きな違いがある。
ネットでは、じっくり向き合うというより、短時間で次、次の情報へといこうとする。
より面白そうなものがどんどん出てきてやめられなくなるのを実感している。
ネットで文章を読むとき、私たちは「読者」ではなく「消費者」だと言う。
「人生が深くなる」ことはない。
読書は「体験」
実際に読書で登場人物に感情移入しているときの脳は、体験しているときの脳と近い動きをしているという報告もある。
体験は人格形成に影響する。
自分ひとりの体験では限界があるが、読書で疑似体験をすることで人生観、人間観を深め、想像力を豊かにし、人格を大きくしていくことが出来る。
言葉に出来なかった自分の体験の意味に気づくことがある。
実際の体験を何十倍にも生かすことが出来るようにもなる。
読書することでたどり着ける「深さ」とは
浅い人・深い人、その違いは「教養」である。
「教養」とは雑学や豆知識ではなく、物事の本質をとらえて理解し、幅広い知識を総合的に使いこなすこと。
コミュニケーションにも浅い・深いがあり、その根底には「認識力」がある。
相手の状況や感情、言動を認識する。
人の複雑な感情を瞬時に理解するのも認識力。そうしたものを感じ取ったりできればより深いコミュニケーションに繋がる。
文学にはそういった複雑な感情が描かれているので、読書を通してそれらを感じ取ったり言語化したりする能力を身に付けることが出来る。
「教養のある人のほうが、人生が面白くなる」
SNS上に溢れるいかにも!なものだけで終わる人生ではなく、もっと複雑な楽しみ方が出来るようになる。(漢字の語源ってなんて面白いんだろう!と面白いと感じられるようになる)
思考力を深める本の読み方
思考を深めるためには「対話」が一番。
読んだら人に話すこと。
話し始めれば、何か言わなければと思考が動き出す。相手から質問をされたり、違った理解の仕方を提示されたら考えが深まる。
記憶が曖昧で相手から質問されて答えられなければ理解が足りていないということ。
読書感想文を書くのは大変なので、ポップのような短い文章で紹介してみる。
1冊の本でもおすすめ文をたくさん書いてみると思考を深めていくことが出来る。
自分にとってどんな価値があったのか、魅力は何なのかを考える際に最も簡単なのは、本の中から「好きな文章を3つ選ぶ」こと。
思考力を高める名著10冊
・「方法序説」ルネ・デカルト
・「論理哲学論考」ヴィトゲンシュタイン
・「五輪書」宮本武蔵
・「風姿花伝」世阿弥
・「この人を見よ」ニーチェ
・「君主論」ニッコロ・マキアヴェッリ
・「饗宴」プラトン
・「歴史とは何か」E.H.カー
・「寝ながら学べる構造主義」内田樹
・「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン
知識を深める本の読み方
アインシュタインによる「相対性理論」の世界一有名な方程式『E=mc²』
この単純な式で、宇宙の本質を捉えて応用できるようにしてしまう人間の知性に驚嘆せざるをえないが、「だから何?」と知ろうとしない人もいる。
「驚くべきことに驚けるのは、実は教養があるから」
知識が無いと何がすごいのか分からない。
あるテーマについて知りたい場合、続けて5冊ほど読むとかなり知識が得られる。
そうしてペンキの上塗りのように知識を積み重ねていくとペンキが濃くなってくる。
20冊読むとスーパー詳しい人になれる。
現代に必要な知識が持てる10冊
・「E=mc²」ディヴィッド・ボダニス
・「ソロモンの指輪」コンラート・ローレンツ
・「宇宙は何でできているのか」村山斉
・「日本思想全史」清水正之
・「常用字解(第二版)」白川静
・「アイヌ文化の基礎知識」アイヌ民族博物館
・「欲望の民主主義」丸山俊一
・「資本主義の終焉、その先の世界」榊原英資・水野和夫
・「人類の未来」ノーム・チョムスキーほか
・「ホモ・デウス」ユヴァル・ノア・ハラリ
人格を深める本の読み方
人生の機微に触れる名著
・「オイディプス王」ソポクレス
・「人間失格」太宰治
・「こころ」夏目漱石
・「銀の匙」中勘助
人生を深める本の読み方
アメリカ式の資本主義に慣れてしまっている私たちは「成功したい」という欲求を自然のように感じられるようになってしまっている。
「成功しなければならない」脅迫されているような気持にもなる。
しかし文学とは勝ち負けなど関係なく、「生きる」ことの意味の深さを何とかつかまえようとしている、そういう営みである。
一度きりの人生だからこそ、人生をいかに豊にするか。
そこに読書が大いに役立つ。
本を通じて他人の人生を追体験することが出来る。
別の時代、他の国、自分とは全く違う背景を持つ人の人生も臨場感を持って知ることが出来る。
人生を深める名著
・「マクベス」シェイクスピア
・「ドン・キホーテ」セルバンテス
・「金閣寺」三島由紀夫
・「東京オリンピック」講談社
・「詩のこころを読む」茨木のり子
・「辞世の歌」松村雄二
難しい本の読み方
長年愛される名著と呼ばれる作品は、ぜひ挑戦したいけどちょっと難しい。
そんなときに参考になる読み方。
難しいことを分かりやすくかみ砕いた本が読みやすいので売れる。
しかしそれではいつまでたっても一流の物を味わうことは出来ない。
一度頑張って顎の力をつけてしまえば、あとは楽に読めるようになる。
最初にレベルの高い本を完璧に理解できなくてもいいから読んでみる。
逃げ出さずに本と向き合い、読み続けることで集中力が鍛えられれば他の趣味にも勉強にも仕事にも良い効果がある。
一つおすすめの方法で、本・ドラマ・映画・漫画をぐるぐる回す、というものがある。
「源氏物語」もそのものを読むのは大変だし難しい。
しかし、漫画、ドラマ、映画など他のメディアにもなっている。
それらを通してより源氏物語の良さを感じ取ることが出来る。
難しくても挑戦したい不朽の名著
・「謹訳 源氏物語」紫式部、林望
・「論語物語」下村湖人
・「論語と算盤」渋沢栄一
・「マンガ 老荘3000年の知恵」
・「口語訳 古事記(完全版)」三浦佑之
・「旧約聖書を知っていますか」阿刀田高
・「弓と禅」オイゲル・ヘリゲル
・「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー
・「新版 徒然草 現代語訳付き」兼好法師
・「自由への大いなる歩み」M.L.キング
小言
読書は子供のころから大好きでも、名著と呼ばれた本はあまり通っていないことに気づかされました。
まだまだ沢山読みたい本があるなーと教えてもらえて、読書ってすごい!と思わせてもらって参考になる一冊でした。
「ツァラトゥストラはかく語りき」を大学1年生の教養のときに読んだんですが、
その時はほんとちょっと何言っているか分からない状態。
ただ、斎藤先生の本にも出てきて、自分の年齢によっても分かるようになる部分が出てくる、とあったのでもう一度読んでみようかな、という気持ちになりました。
せっかくの一度きりの人生、深めるためにこの本に紹介されていた名著に手を出してみたいと思います!
他にもおすすめされていた気になる名著↓
・「最強の人生指南書 佐藤一斎言志四録を読む」齋藤崇
・「発酵」小泉武夫
私は読書で勉強できるようになったと思っているので子供にも読書だけはずっと勧めています↓
【読書のすすめ1】賢い子の育て方。まずやること。塾なしで旧帝大に現役合格した経験から。
【読書のすすめ2】賢い子に育てるには読書が重要な理由。本を読むとなぜいいのか。
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