お久しぶりです、パソコンが使いにくさMAXだったため、新しいパソコン買いました、みかんです。
5万くらいの買っていたら使いにくくて使いにくくて。。
かながわペイの第三弾が始まったので、使える家電店でやったりました。
まだ慣れてないけど、さくさく進んでストレス減!これこれ!!
最近あまり本を読めていなかったのですが、久しぶりに手を出したのが本日ご紹介する百舌シリーズです。
2014年に、西島秀俊さん、香川照之さんが主演でドラマ化されています。
このドラマが面白すぎて大好きだったのですが、原作は未読でした。
原作はドラマと所々違う点もありますが、めちゃくちゃ面白い!!
久しぶりに読む手を止められませんでした。
忘れたくないので、どんな話だったか記録に残したいと思います。
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「幻の翼」ざっくりあらすじ)(ネタバレ無し)
こちらは前作、「百舌の叫ぶ夜」を読んでからのほうが何倍も楽しめます。
続編なので、未読の方はぜひ「百舌の叫ぶ夜」を先に読んでみてください!
読んだことがある方向けの「幻の翼」のざっくり紹介となっています。
稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由のない突然の捜査打ち切りになった。
この事件は、身元不詳の殺人請負人Aが、警視庁公安部の室井部長、組織暴力団豊明興業の野本専務ら計5人を殺害し、自らも若松公安三課長に打ち殺されるという前代未聞の事件だった。
一年三か月ほど前、稜徳会病院で室井公安部長が新谷のよって殺された後、美希は公安部の外事課へ、倉木は警視に昇進し、警察庁刑務局へ転出、特別監察官に任命された。
一方刑事部捜査一課の大杉良太は、警部補のまま本庁を出され、新宿大久保署の防犯課という理不尽な配転だった。
美希は倉木からの依頼で稜徳会事件の真相を原稿に打ち起こしていた。
倉木はそれを出版社に持ち込んで世間に出すつもりだという。
そしてそのころ、巡視船が能登半島沖で国籍不明の漁船を発見し、乗組員が死ぬ前にうわごとで「シンガイ」と口にしたという情報が入る。
倉木は美希に仕上げてもらった原稿を、大杉に託す。
大杉は古い友人で週刊誌の編集長をしている日下に原稿を載せるよう相談するが、「公論春秋」の編集長宮寺に、活字にできないと断られる。
そこから倉木、美希、大杉の周りで怪しい動きが出始める。
「幻の翼」ざっくりあらすじ(ネタバレ有)
どんでん返しが待ってます!!
まだ未読の人は、ぜひ原作を読んでください!!!
絶対「え?ええええええええ?!?!?!!」ってなりますから!!!
この興奮を味わってほしいので、まだ未読の人は↓ネタバレ↓は読まないで!!
一回読んだことあったけど、どんな話だったっけ?という人だけ読んでください。
稜徳会病院の人間たち
主任看護師の千木良は、同時に旭興産の専務も務めている。大柄で横柄ないわゆる悪役。宗田食品の社長、宗田から金銭を受け取る代わりに、身寄りのない人間を紹介する手はずになっている。
最近就職した古江五郎は、体が不自由で左足をひきづっていた。
この病院では人道的な理由よりも人件費を安く抑えるために、体の不自由なものを雇っているという噂もある。
古江は体は不自由だが、意外と仕事はできるようで徐々に千木良にも仕事を任されるようになる。
口癖は「こんな自分を雇ってくれてありがたい」みたいな人間。
院長は、大量殺人事件をきっかけに梶村文雄が務めるようになり、副院長の小宮富男は副院長としてまだ残っていた。
倉木の原稿の狙い
倉木が美希に打たせた稜徳会病院事件の真相は、実は津城の指示だった。
大杉の友人、日下から「公論春秋」の編集長宮寺に渡った原稿だが、実は宮寺は法務大臣森原の陰のブレーンであり、そのうちマスコミ界で力を持つ存在になるという。
宮寺から間違いなく森原に渡ると確信する津城の狙いはわからないままだった。
倉木と美希
なんと、2作目で二人が男女の仲になりかけ?
美希は倉木に惹かれており、倉木もまったくその心が読めないながらもキスしたりする仲に。
ついに二人が結ばれるか?というときに、倉木の家の前で待ち伏せる白いワゴン車。
中から出てきたのは、稜徳会病院の院長梶村と千木良たちだった。
梶村は倉木に、アルコール依存症だからすぐに入院するように説得しに来たという。
否定する二人に、精神衛生法の措置入院を適用するという梶村。
この措置入院の制度、恥ずかしながら知りませんでした!
都道府県知事による緊急措置入院の手続きが定められていて、適用されれば本人、家族の同意もなしに対象者を強制的に入院させることができるそうです。
怖い!!!
抵抗むなしく、大柄の男たちに押さえつけられ麻酔薬を打たれ車に連れ込まれる倉木。
美希は何が何でも倉木を取り戻すと固く誓う。
このあたりから、美希の思いの強さがちょっと怖くなってきました(笑)
それは第3作目でより如実になります。お楽しみに。
稜徳会病院では、倉木がロボトミー手術をされそうになっていた。
人間の脳に不可逆的な侵襲を加え、精神機能を変化させる行為である。副院長の小山は精神外科として10人の患者にロボトミーを施してきた。
主に精神分裂病の患者だが、中には明らかにロボトミーの必要がないと思われるものもいた。
この小山は、倉木が運び込まれてすぐ、何者かに殺害される。
しかし事件は自殺として片づけられる。
美希から倉木が拉致された話を聞き、大杉が稜徳会病院に向かうも、倉木とは面会させてもらえなかった。そこには南多摩所所長・警視の栗山が待ち構えていた。
栗山も倉木の措置入院を妥当だと考えているという。
梶村院長も栗山所長も森原の手下かもしれないと思いながらも手を引くしかない大杉だった。
倉木の救出作戦
倉木は千木良にぼこぼこにされ、アルコールを無理やり摂取させられ本当にアルコール中毒のようになっていた。
美希は居てもたってもいられず、山本霧子と偽って稜徳会病院へ潜入する。
女好きの看護師、篠崎にすぐに目を付けられ、夜一人で保護房の監視モニター室に来るように言われる。
美希は睡眠薬で篠崎を眠らせ、倉木が囚われている独房へ向かう。
やせ細った倉木は美希の姿に驚くも、身体が弱っていて逃げられないとなぜか美希を求める。
行為後二人は逃げ始めるが、塀を乗り越えるところで追手に追いつかれて倉木は下で待ち構える男たちの中へ落ちていった。
美希の失策
倉木を助けられなかった美希は絶望の中大杉に助けを求める。
大杉が美希のもとへやってくる前に、美希のもとに警察官がやってくる。
そして、多摩署署長の栗山との面会を打診してくる。
美希も栗山に言ってやりたいことがあると乗り込んでしまう。
栗山は、美希が山本霧子という偽名を使って稜徳会病院に給食係として雇われたこと、看護師に睡眠薬を飲ませてある患者を不法に連れ出そうとしたことなどを問い詰める。
黙秘する美希に、栗山は精神に混乱をきたしていると入院を勧める。
危険を察しドアへ向かう美希のもとへ、白衣を着た体格のいい男たちが注射器をもってやってくる。
もう!!大杉さんを待っててよ!!!とどうしても思ってしまいました(笑)
倉木のことを愛するが故に猪突猛進型になってしまっています。
ロボトミー手術
稜徳会病院に連れていかれた美希は、そこでおぞましいものをみる。
坊主頭になった倉木の頭にメスが入っていた。頭から噴き出る血。
美希は気を失った。
手術を行っていたのは梶村院長、千木良、古江の3人だった。
大杉の動きと津城の狙い
会いに来いといったはずの美希が、「多摩署にいく」の書き残して行方不明になった。
稜徳会病院が怪しいと感じ白衣を着て潜入しようとするも、古江に見つかってしまう。
大杉は古江に協力を願い出る。
「身体の不自由な自分を雇ってくれるところなんてないから・・・」と言いながらも、倉木の部屋を教えてくれる古江。さらに、美希がどの部屋にいるかも大杉に告げる。
美希までも監禁されていたことに怒り沸騰する。
大杉は津城と会い、倉木と美希をいますぐ助け出すよう強く要請する。
津城は鍋が煮え切るまで待てという。
実は、稜徳会病院の理事長桐生正隆は森原の異母弟で、実質的に森原の政治生命を支える最大の存在だった。政治資金の大半を桐生コンツェルンに頼っており、汚い仕事も全部桐生に処理させる。
稜徳会病院の膿を明るみに出せば、桐生を叩け、そうすることが森原に致命傷を与えることができるという。
さらに津城曰く、倉木はそれを承知で稜徳会病院へ収容される道を選んだという。
稜徳会病院へ大集合
理事長桐生正隆は、法務大臣の森原を病室に案内する。
あとには院長と梶村と南多摩署長の栗山が続く。
ベッドには包帯が巻かれ側頭部に血がにじんでいる倉木が横たわっていた。
倉木の様子を見、今後の流れを全員で確認していたころ、大杉が到着する。
古江は約束通り鍵を持って迎えに来てくれていた。
拘禁服を着せられた美希が篠崎に襲われそうになっていたところに大杉が現れ助けてくれる。
助けに来てくれたことに涙が出そうになりながら、倉木がロボトミー手術をされてしまったことを大杉に告げる。
倉木を助けに行ったところで、篠崎が追いかけてくる。何とか二人で篠崎を叩き潰し脱出しようとしたとき、南多摩署の栗山署長と水島警部補が拳銃を手に現れる。
大杉と美希は桐生らのいる部屋へと連れていかれる。
そしてその部屋へ森原が現れる。その後ろには、なんと津城警視正がいた。
津城は、森原らの会話をすべて録音しているという。津城を病院内に引き込んだのも、録音を仕掛けたのも協力者がいるからだという。
慌てる栗山が銃口を大杉に向ける。
その栗山に水島が銃口を向ける。
水島が津城の手下だった。
栗山署長をたきつけて、森原法相をここへ視察に来るよう仕向けるために、倉木のロボトミーが必要だったという。
自分の地位を危うくする人間が、ロボトミーを受けて監禁されている。
一目その様子を見て安心したいと考えるのが人情だと。
津城を見損なったという大杉と津城の口論が白熱する中、笑い声が漏れ始めた。
それは倉木だった。
誰も何もいわず、異様な空気が流れる中、倉木が静かにいう。
「あいにくだがわたしは、ロボトミーをされていない」
ええええええええええ!?!?!?!?!?!?
読んでて最高潮に高まりました!!!
倉木がロボトミーを受けた時も、「え?助けこないの?されちゃうの?」と半ば絶望していましたが、
受けてないんかーーーい!!!!
え、でもなんで?頭縫われてるよ??
なぜ梶村がロボトミーを行わなかったのか。
それは、手術の前の晩、何者かに倉木のロボトミーをやめろ、頭の皮を切るだけにしろと脅されたという。
その男は守らなければ小山と同じように殺すととがったものを突き付けてきた。
手術に立ち会う千木良は血が怖くてまともに見ないので、古江だけに伝え、古江から倉木にも伝えさせた。
栗山が水島の拳銃を奪う。
倉木と大杉が反応したとき、ドアが開き血だらけの篠崎が倒れこんできた。
その後ろに立っていた男が豹のように部屋に飛び込んできた。
新谷和彦
部屋に入ってきた男は、新谷和彦だった。
どことなく新谷宏美に似ているが、少し顔は変わっている。
宏美の仇が森原だと知り、森原の息の根を止めに来たという。
それぞれの思惑が錯綜する中、銃声が鳴り響く。
栗原と津城が撃たれ、森原は頸椎に千枚通しが深々と突き立てられ、新谷は数発撃ち込まれて絶命していた。
新谷のベルトに小さなバッグがあるのに気付いた大杉。中を調べて驚愕する大杉。
中には水溶液の入った小瓶、剃刀、綿、コンタクト、黒縁の眼鏡。
この顔にもし髭があれば、頬にもう少し丸みがあれば、もし眼鏡をかけていれば。
そこには古江五郎がいた。
巡視船に捕まった密航者が言い残した「シンガイ」は、宗田食品の宗田を通じて稜徳会病院の千木良から身寄りのないものを回してもらおうとしていた、北のスパイだった。
しかしその実態は北でスパイの訓練を受けた別人で、「シンガイ」を名乗っていただけだった。
本物の新谷和彦は、赤井らから崖下に投げ出された後、偶然北の船に助け出されており、生きるために北に渡りスパイとして訓練を受けていた。
「古江五郎」という名を与えられていたが、数か月遅れで北で見れる日本の新聞で稜徳会病院での殺人事件の記事を読み、弟の宏美が関わっていたことに愕然とする。
真実を知り、宏美の仇を打つために脱北して鳥取県に漂着、古江五郎と名乗り稜徳会病院に採用され事件を調べていたのだった。
ここおおおおおおお!!!!
古江が新谷だったんかーーーーい!!!!!
てっきり「シンガイ」が新谷和彦だと思っていたので衝撃の展開でした!!!
そして最後にもう一つ強烈な展開。
津城の病棟を見舞う大杉、倉木、美希。
せき込み洗面所に駆け込む美希を心配した大杉に倉木が告げる。
「妊娠してるんだ」
ひゃあああああああ!!!!
あの一回で妊娠したそうです!!二人ーーーー!!!!
この展開も予想外すぎてたまりませんね。。
2作目を軽く凌駕する信じられない裏切りが多発するシリーズ第3作
「砕かれた鍵」のあらすじ紹介はこちら↓
【百舌シリーズ第3弾】「砕かれた鍵」(逢坂剛)こんな展開あり?驚愕の結末。あらすじネタバレ有。
小言
全然予想もしない展開で話が進んでめちゃくちゃ面白かったです。
ロボトミーは、宮部みゆきのレベルセブンにも通じるところがあって、悪徳病院って本当にあるのかなとうすら寒くなります。
続きものはあまり読んだことがなかったのですが、百舌シリーズはもう止まらない!
第3作目も読んだので、そちらもまた書きたいと思います!
長々書いてしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!
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