大どんでん返しといえばこれ!「彼方のアストラ」あらすじ紹介(ネタバレ有)短編なのに衝撃の展開。

マンガ
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彼方のアストラ



おはようございます、子供たちの給食が始まって「栄養ないお昼ごはんでごめん・・・」罪悪感から解放されました、みかんです。

ほんと給食ありがとうございます!!!


本日は、絶対に見返したくなる漫画と評判を聞き、ずっと読みたかった漫画をご紹介します。



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「彼方のアストラ」


2016年から2017年という短い連載期間で全5巻。

ウェブコミック配信サイトの「少年ジャンプ+」で連載されていました。

作者の篠原健太先生の他の作品には、「SKET DANCE」があります。
私は未読ですが、こちらも人気ですよね。

「彼方のアストラ」は2019年にはテレビアニメ化されており、アニメも人気です。

とにかく面白い!とだけ前評判を聞いていたので、どんな話か全く知らなかったのですが、
想像とは違ってめちゃくちゃ面白かったです。

ギャグ要素が多くて、ニヤニヤしながら読みました。


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ざっくりあらすじ(ネタバレ無)



西暦2063年、「大自然の中、生徒だけで5日間を過ごす」という惑星キャンプの目的地である惑星マクパで、ケアード高校の生徒たち9人が遭難する。

突如現れた光る球体に吸い込まれた先は宇宙空間だった。

運よくヘルメットを着けており、近くに宇宙船を発見して命は助かったが、そこは5012光年も離れた場所に飛ばされており、食料も水も残りわずかで絶望的な状況だった。

遭難した8人は、惑星をいくつか経由して食料と水を確保しながら帰還を目指す方法を思いつく。


苦難を何度も乗り越えながら、仲間意識も芽生え関係を作っていくが、自分たちの帰還を阻止しようとしている何者かがいることが判明する。

誰が裏切り者なのか。

なぜ自分たちは宇宙空間に飛ばされたのか。


様々な惑星で出会う未知の生き物や植物などの描写にわくわくする上に、裏切り者がいる!というミステリーの要素も強く、ギャグ要素もふんだんに散りばめられているのでさくさく読めます。

あっという間に5巻読み終わりました。

5巻という短さでこうも綺麗に完結できることにびっくりです。

若干綺麗すぎる終わり方ではあるものの、気持ちよく読むことが出来ました。



ざっくりあらすじ(ネタバレ有)


登場人物


  • カナタ・ホシジマ:リーダー希望する明るいやつ。陸上十種競技の選手。中1のとき山で遭難し恩師を失くす。父親も元プロ陸上選手であり、指導をしてもらっていた。
  • アリエス・スプリング:言い間違えがすごいほんわか女子。一度見たものを忘れない映像記憶能力がある。お母さんと二人暮らし。
  • ルカ・エポジスト:お調子者で手先が器用な小柄な少年。父親は上院議員だが実子ではない。性別が判別しづらいIS(インターセクシャル)
  • シャルス・ラクロワ:金髪緑眼の生物に関する知識が豊富なイケメン。キラキラしている。生物に関してはちょっと変態。ヴィクシア王政地区の貴族出身。
  • キトリー・ラファエリ:金髪褐色の強気女子。母親が医者で知識も豊富。親は育児を召使に丸投げしていたので若干お嬢様気質に育てられた。
  • ザック・ウォーカー:IQ200の宇宙船の操縦免許を持つ少年。いつも冷静沈着で面倒見がよく「お母さん」役割。キトリーとは幼馴染。父親は有名科学者。
  • フニシア・ラファエリ:キトリーの家に最近養子に来た金髪褐色の女の子。キトリーの義妹。一人だけ10歳。
  • ユンファ・ルー:長身で見た目も根暗な女の子。母親は有名歌手だが、常に目立たず何もしないように言われ続けて育ったので非常に引っ込み思案でおとなしい性格。
  • ウルガー・ツヴァイク:ニット帽をかぶって前髪長い少年。ちょっとつんつん。他のメンバーが仲良く頑張ろう!と言っているのに一人だけ「仲間だとは思っていない」と言っちゃうタイプ。
    父親はケアード高校の教頭だが、疎まれながら育ったので人に心を開かなくなってしまった。


1巻


ケアード高校の8人+10歳のフニシアのB5班で惑星マクパへのキャンプへと出発。

しかしそこで謎の球体に吸い込まれてしまい、宇宙空間へ放り出されてしまう。

運よく宇宙空間に浮かぶ宇宙船(アストラ号とした)を見つけ皆で乗り込むが、そこはマクパの上空ではなく、5千12光年離れた場所だった。

絶望に襲われる彼らだが、戻るために知恵を絞る。

一致団結するかに思われたが、ザックから通信機が意図的に、しかも最近壊されたことを伝えられたカナタ。

裏切り者がこの中にいる。


2巻



フニシアが養護施設に入った日の夜、園長とサングラスのおじさんが話しているのを耳にする。

「ビーゴ ニーレテ イッセーサ ショブン」

何のことかわかりかね得ていたとき、カナタが気づく。

「B5 に入れて いっせい 殺処分」

まとめて殺されるためにB5班に入れられた?

理由がない!と動揺するメンバーに、ウルガーが自分の父親はケアード高校の教頭だという。

疑心暗鬼に苛まれるも、経由する惑星について命からがら水や食料の調達をする中で絆を深めていく。

いざこざから引っ込み思案なユンファは、自分だけみんなの役に立たないことに耐えられなくなり船から姿を消す。

皆で探していると、毒キノコの毒にやられてメンバーが倒れ始める。

ユンファはその危機に自分ができることとして歌を歌い始める。おとなしい彼女だったが、実は歌手になるという夢があり、素晴らしい歌声を披露する。

メンバーも無事に回復し、ユンファは髪を短く切り激可愛くなる。


3巻



会話の中からルカの父親の名前を聞いたウルガーが、突如ルカに拳銃を突き付ける。

ウルガーが裏切り者の刺客なのか?

ウルガーは刺客ではなかったが、ルカの父親である上院議員のマルコ・エスポジトをずっと追っていたらしい。

それは、唯一ウルガーを大切にしてくれたジャーナリストだった兄が、マルコを追って命を落としたということだった。
その復讐で銃の腕を磨きマルコを狙っていたという。

ルカを殺そうとするウルガーに、自分はIS(半陰陽)で不完全なうえ、養子だから父親には愛されていないと服を脱ぐ。

カナタは自分たちの共通点は何なのか考えていた。

親との確執?愛されているものもいる(アリエス)9人中2人が養子。

その後、シャルスの嘘も判明する。

実はキャンプの直前に転校してきたらしい。シャルスはヴィクシア王政地区という世界で唯一王様が支配する謎に包まれた場所だった。

シャルスはその地域の貴族の息子だったが、家族と縁を切って転校してきたらしい。

それぞれの過去が見え始め、絆が深まる中次の惑星へと到着する。

しかしそこで謎の生物に襲われ、アストラ号は不時着。

故障し動かなくなってしまう。帰れない、と絶望に再度襲われながら生きるために食料や水を探しに行く。


4巻



4巻からは大どんでん返しなので、ぜひとも未読の人はここから先は読まずに、本作品を読んでください!めちゃくちゃ面白いうえに想像を超えてきます。


カナタたちは、立ち寄った惑星でアストラ号に似た宇宙船を見つける。

廃墟のようだったが、その中に人工冬眠装置があり、中には女性がいた。

2051年、12年前に冬眠に入ったらしい彼女は、衰弱していたがポリーナといった。

その船はアーク6号といい、他の惑星に向かう予定だったが、故障に見舞われ修理のためにこの惑星に不時着。

他のクルーたちは惑星の生物に襲われて帰ってこなかったという。

彼女はもともと人類が住める惑星を調査する任務だった。

アーク6号もアストラ号も故障してしまっているが、同型のため組み合わせ、ドッキングを行えば直せることに気づく。

喜びに浸る中、ポリーナは現在が2063年だと聞いて衝撃を受けていた。

2063年にはなにも起こらなかったの?!



無事に次の惑星へと旅立つ中、キトリーが養子のフニシアが自分にそっくりであることに「本当の妹じゃないのかな」と思い始める。

ザックが船に合ったDNA調査装置で調べたところ、2人のDNAは一致した。

キトリーとフニシアは同一人物だった。


検査結果を聞いたカナタは一つの仮説に至る。

なぜか殺されるために集められた自分たちの共通点。


「俺たちは全員クローンだ」



彼らは親のクローンだった。

目的は若返り。

技術を開発した天才科学者(ザック父)、クローンを産む病院院長(キトリー母)、クローンを通わせる学校の教頭(ウガリー父)、それに計画に賛同したアスリート(カナタ父)、歌手(ユンファ母)、芸術家(ルカ父)、貴族(シャルス父)。そしてフニシアはキトリーのスペア。

なぜクローンである彼らが抹殺されようとしているのか。

それは、最近施行されたゲノム管理法だった。違法クローンを作った人間を一網打尽にする法律だった。そのため大事に育てたクローンを処分しなければならなくなったのだった。


真実を知ったメンバーは、親から愛されていなかったこと、自分がクローンであることにショックを隠せないが、B5班のメンバーが家族だ、自分は自分だと前を向く。

ようやく帰るべき惑星が目前に見え、視覚で確認し懐かしい惑星に驚喜するメンバーたち。

しかしその惑星を観てポリーナは信じられない顔をする。


「あれは地球じゃない!」


大陸の形が違う、というポリーナに、カナタはいう。


「チキュウって何だ?」

えええええええええ!!!!?????

カナタたち地球に戻ろうとしているんじゃないの?!?!?!

地球の話じゃなかったの?!?!?!

クローンの共通点も全然読めなかったのに、さらに地球の話じゃない?!?!

びっくらぽんです。


「じゃああなたたちはどこから来たの?」というポリーナに、

「惑星アストラ」と答えるカナタたち。



5巻(最終巻)



ポリーナとB5班のメンバーは、お互いの知っている惑星の歴史をすり合わせた。

同じ人類であるが、惑星が違う、そして歴史にも差異があった。

アリエスたちは、1962年に第三次世界大戦があったといい、核戦争に突入。

人口は半分に減り、1963年に世界統一政府が樹立。国が廃止され言語と法律は一つになった。

神様、宗教もなくなっていた。




ポリーナが知っている歴史↓

キューバ危機は起こらなかったが、2049年に8年後の2057年に巨大隕石が衝突するという発見があった。

そのため、別の惑星への移住が計画された。その惑星を探索していたのがポリーナだった。

人類の移住には人工ワームホールを使ったという。

それこそが、カナタたちが吸い込まれた謎の光る球体だった。


予想ではおそらく人類の移住は完了しており、その移住先がカナタたちの目指す惑星アストラだという。

アストラへの帰還が見えてきて残るは裏切り者、刺客だけ。


カナタはあることから刺客が誰かを突き止める。

そして罠にかけた。


刺客はシャルスだった。


シャルスも他のメンバーと同じくクローンだが、一人だけ自分がクローンだと知っていた。

シャルスはヴィクシア王政地区の王のクローンだった。

生まれたときから王のクローンとして、王に命を捧げるように言われ続けていた。

今回も、ゲノム管理法が成立したことで王より命を受け、他のクローンとともに死ぬつもりだった。

そしてシャルス曰く、アリエスは王の一人娘で何者かによって殺害われたセイラ王女のクローンだった。クローンには反対していたセイラだったが、勝手に王がクローンを産ませていた。

その子供をセイラが信頼できるものに預けて城外に出したのだという。

それがアリエスの母親だった。


自分としてやり直そうというメンバーに、もう自分は戻れないと再び光る球体、ワームホールを取り出す。実は2つあった。その中に入って死のうとするシャルスをカナタが止める。

自分の右腕を犠牲にして。

ここの描写は鳥肌が立ちました。

ぜひ読んで・・・



シャルスから世界の真実を聞いたメンバーだったが、無事に惑星アストラに帰還することが出来た。

オリジナルたちは期間前に世界政府の警察に告発し逮捕してもらい、安全が確保できてからの帰還であった。

その後はメンバーは超有名人になり、それぞれが語っていた夢を実現していた。



アストラの秘密



シャルスだけは、王の記憶を聞かされておりそのまま覚えていた。
その真実とは。

大隕石の衝突により地球は滅亡。

新しい惑星アストラに移住したことをなぜカナタたちが知らされていないのか

この真実を知るのは、世界政府の要人数名とヴィクシア王のみ。

城には重大な遺物が保管されていた。


地球への隕石衝突、ワームホールによる惑星アストラの開拓、そして移住。

そのすべてが明らかになったとき起こったのは混乱と移住先での領地の奪い合いで争いだった。

2052年からたった2か月で全人口の半数が失われた。

争いが激化した要因はワームホールだった。利便性故犯罪やテロにも使われた。

そして愚かなあら債を生き延びた人間は、国の概念を失くし、言葉を統一、常に争いの火種であった宗教と武器を葬って大規模な引っ越しで世界をリセットすることにしたのだった。

ワームホールは永久封印が決断された。その廃門作業を請け負ったのが、ワームホールの製造を行っていたヴィクス工業で、王家の祖先だった。

世界はワームホールの存在自体をなかったことにした。

しかしおかしい。

ワームホールの存在が無かったら、移住が不可能になる。

だからこそ移住そのものをなかったことにし、ちぐはぐな歴史になった。

0から惑星を開拓したのにも関わらず6年しか経っていないのはおかしい。

移住とともに、100年西暦を戻していた。

つまり、惑星を移住してワームホールを封印。

文明レベルを合わせるために100年戻して地球の史実からつなげる形で新しい歴史を作った、ということだった。


読んだ感想



いやー、どんでん返しと聞いていましたが、たった5巻でこの裏切り、スッキリ感は中々ないと思います。

どんなミステリーかと思ったら、ギャグ満載でテンポよく楽しく読めるのにここぞというときにぶちこまれる謎。

キャラクターもみんないいやつ(語彙力)で読んでいて気持ちいいです。

最近はやりの?胸糞マンガじゃなくて、こういうの!人気出てほしいのはこういうのだよ!!

ぜひ読んでみてくださいね♪

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