
こんにちは、あっという間に2025年も終わる師走!早すぎるー!!みかんです。
本日は、映画で話題沸騰の「爆弾」(呉勝浩)の原作小説のご紹介です。
こちら、「このミステリーがすごい!2023年版」1位に選ばれました。
間違いなく、面白い。
「爆弾」ざっくりあらすじ(ネタバレなし)
店主への暴行で逮捕されたスズキタゴサクという冴えない中年男性。
へらへらしたスズキが突如「十時に爆発がある」と予言。
直後本当に秋葉原の廃ビルが爆発。
「そういうのわかるんです」と白を切るスズキにイラつくも爆発はまだ三度続くという。
霊感だと言い張るスズキに、警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出し爆弾を止めるべく知能戦を挑む。
東京の日常が破壊されていく。
映画のCMを何度か見たのですが、スズキタゴサクが佐藤二朗さん、ぴったりすぎる!!
怖い!嫌悪感すごい!よくこのいや~な感じを出せる俳優さんだなと読みながら想像出来ました。
映画も見てみたい!
まだ原作未読の方は、絶対に自分で読まれた方が面白いので、ネタバレは見ない方がいいです!
私がどうだったっけ?とあんなに結末気になってたのに忘れがちなので
備忘録としてまとめます↓
「爆弾」ざっくりあらすじ(ネタバレあり)
一戦目
酒屋の店員を殴った罪で取り調べを受けるスズキタゴサクという男。
店員のことははっきり覚えているにも関わらず、自身の身元を示すものや家の場所などは記憶を失ってしまったといって一切明かさない。
野方署で取り調べに当たっていた等々力のことを気に入り、スズキは十時ぴったりに秋葉原で爆発があるという。
実際に秋葉原の廃ビルで爆発。
スズキは霊感でここからあと三度、次は一時間後にまた爆発があるという。
取り調べは警視庁捜査一課特殊犯捜査係の清宮、類家に代わる。
廃ビルでは被害者はいなかったが、次のドーム近くでの爆発では老夫婦が巻き込まれ、
奥さんの方が亡くなる。
スズキは清宮に、刑事さんの心の形を当てる≪九つの尻尾≫というクイズを投げかける。
そのクイズの中で、スズキの口から「ハセベユウコウ」という男の名前が出てくる。
長谷部有孔。
それは野方署で「お恥ずかしい不祥事」として語られる当人だった。
長谷部有孔
野方署で長らく活躍した刑事で等々力の先輩でもあった。
一昔前の名物刑事のような人物。実力もあり慕われるような刑事だった。
定年退職まで残り数年といったとき、長谷部に関する記事が週刊誌に載る。
それは、犯罪現場で自慰行為をしているというものだった。
荒れに荒れ、長谷部は警察を辞めた。
そしてその三か月後、阿佐ヶ谷駅のホームから飛び降りて死んだ。
警察は長谷部とスズキの接点を調べていく。
≪九つの尻尾≫クイズ①
類家はスズキが話しながら指を1~5本立てたのをヒントだとした。
1.はじまるのはタイガースの試合 → 寅の刻である午前3時~5時
2.半獣半人の化け物、くだん → 九段
3.焼き肉のタン した → 九段下
4.『神の言葉は母と子のみか』 → 濁点なしで考えると回文になっている。
5.天はいつも気まぐれ → 濁点は気まぐれ
回文になっている紙の言葉。
しんぶんし。
爆弾は朝刊んを配る九段下の新聞社か販売所に。
宅配バイクに隠された爆弾を発見。被害者0
≪九つの尻尾≫クイズ②
次の爆発は、霊感によると11時だという。
スズキはホームレスやその匂いの話をし始める。
1.ホームレスの匂いの話?
2.子供の声がうるさい、少しだまってくれないか? → ターゲットは子供
3.二つの夜が繰り返す、それは木曜日 → 代々木
4.鼠と馬の話 → 北と南
清宮と類家が捜査本部に戻っている間、伊勢という若手が記録係として残っていた。
スズキは伊勢に自分がホームレス時代の話をする。
伊勢はスズキを懐柔しようとし、スズキのスマホを回収するようにスズキに頼まれる。
取り調べ室を動けない伊勢は、同期の矢吹に連絡する。
矢吹は、最初にスズキを連行した倖田沙良に頼み、命令に背いて伊勢からのタレコミを確かめに行く。
矢吹と倖田は喫茶店にスズキのスマホを受け取りに行き、そこに書かれていた住所へと向かう。
代々木付近の幼稚園から無事に爆弾を回収する。
勝った、と思われた。
しかし、爆弾は爆発した。
代々木公園の南門で行われる炊き出しがターゲットだった。
60名以上が巻き込まれた。
命の選択。
清宮は無意識に子供が被害に遭うことを阻止したくてそのほかの選択肢が見えなくなってしまった。
ここまでが一度だった。
二戦目
矢吹と倖田がついたのは、手入れの全くされていない古びた洋館だった。
シェアハウスのようなその場所に足を踏み入れると、爆弾を作成した実験室のような場所があった。
壁に掛けられたスクリーンには長谷部有孔の姿が映しだされていた。
そのスクリーンの奥には部屋があり、そこには椅子にテープでぐるぐる巻きにされた若い男の姿があった。
近づくと、すぐに轟音が襲ってきた。
爆弾だった。
倖田は矢吹に守られ無事だったが、矢吹は右脚の膝から下が吹き飛ばされていた。
椅子に固定されていた男は肉片となっていた。
三戦目 VS 類家
一戦目は時限式、二戦目はトラップ式。
類家は清宮に代わり、スズキを挑発していく。
この一連の事件は、洋館で爆発した長谷部の息子辰馬が首謀者であり、スズキはその末端に過ぎないと挑発する。そうすれば、スズキが自己を顕示したくてぼろをだすという計算。
スズキは動画をアップロードした。
都内に爆弾をいくつも仕掛けた、ある条件が満たされたときに爆発するという旨。
長谷部辰馬、長谷部有孔の息子が爆発した洋館の2階で、他2つの遺体が見つかる。
山脇、梶という男性だった。
しばらくして2つ目の動画がアップロードされる。
そこでは、視聴回数が条件を上回ったので爆弾は爆発する。
安全なのは野方署だけだというものだった。
類家は爆弾は長谷部が自殺した阿佐ヶ谷駅にあると踏むが中々爆弾は見つけられない。
刻々と時間は迫る。
ついに東京中の駅で爆発が起き始める。
爆弾は山手線の8駅、阿佐ヶ谷で爆発した。
事件の真相
爆弾事件を仕組んだのは、世界に絶望したシェアハウスの住人たちだった。
長谷部辰馬:化学系の知識があり爆弾作りを手動したのも辰馬。尊敬していた父を亡くした阿佐ヶ谷
梶:働いていた新聞配達所
山脇:自動販売機の管理・補充を行っていたので山手線内の駅に仕掛けられた
スズキは山脇がどこに爆弾を設置したか教えられていなかった。
だから三戦目に関しては今までのようなクイズを出すことが出来なかった。
間違えることは負けを意味するから。
類家の怒涛の追及に、スズキは与謝野鉄幹のものだという詩を読む。
それは与謝野鉄幹ではなく石川啄木のものだった。
「石川」それは長谷部有孔の別れた妻と娘の旧姓だった。
そのころ安全を求めて野方署に殺到する人に紛れて長谷部の元妻である石川明日香が現れる。
彼女は爆弾を持ち、スズキを殺そうとしていた。
シェアハウスに住んでいた辰馬が招き入れたホームレスは、スズキではなく母の明日香だった。
そこで明日香は、息子が無差別テロを起こそうとしていることを知る。
息子を犯罪者にしたくない彼女は説得しようとするが、辰馬は聞く耳を持たない。
このままではまた犯罪者の家族として娘も苦しむことになる。
そこで明日香は辰馬を殺してしまう。
ホームレス時代に繋がりがあったスズキに明日香は助けを求める。
スズキがシェアハウスに行き、計画を知ったのは明日香が息子の辰馬を殺害してしまいスズキに助けを求めた後。
計画の概要を明日香から聞いたスズキは自分の事件にしたくなり、乗っ取ることにした。
自分のものにした事件の真相を唯一知っているのが明日香。
その明日香に爆弾を送り、娘の命が自爆してスズキを殺すか選ばせる。
しかしそれもフェイク。
最後の爆弾を爆発させない。
そうすることで、スズキは永遠に関わった人間をスズキのゲームに閉じ込めたまま終わらせない。
時限爆弾の恐怖は、その存在がないと証明されるまで、つまり永遠に続く。
望んでいない自分に「まあ、いいや」と思っていたスズキ。
それが、ホームレス仲間から裏切り者と疑われ、嗤われていたスズキに帽子をくれた明日香が自分を利用しようとしていると知って、「まあ、いいや」が「もう、いいや」になってしまった。
だから死ぬことすら許さず、逃げ道を塞ぎ、この先ずっと嘘をつき続ける人生を明日香に強いた。
スズキタゴサクは起訴された。精神鑑定を経て、極刑は確実視されている。
小言
ひいいいいいい!!!!こんな犯人VS警察に知能戦みたいな本読んだの初めてかもしれません。
取調室で繰り広げられる戦い。
スズキタゴサクが、それはもう気持ち悪い。
生理的に受け入れられない、絶対に出会いたくないタイプで強烈です。
映画「爆弾」では佐藤二朗さんが演じられていますが、この人以上に合う人はいないだろうと思うほど納得の人選。
人の心に入り込んでくる話術が警察官たちを絡めとっていきます。
第二のスズキタゴサクを生み出そうとするスズキ。
1対1で向き合うのが怖すぎる。
スズキに向き合う一人ひとりに心の揺れのようなものも描かれていて他人事ではありません。
ふとした拍子に自分も「スズキ」側に行くかもしれない。
そんな恐怖を植え付けられます。
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