予想外の結末?!「#真相をお話しします」あらすじ紹介ネタバレあり。惨者面談他

読書録
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#真相をお話しします



こんにちは、推しの動画みてたらあっという間に子供が帰ってくる時間、みかんです。

あわわわわ。何も終わっていない。


本日は、本屋さんでも話題になっていた「#真相をお話しします」のまとめです。

どんでん返し系かな?!とわくわくしながら読みましたが、思ったよりは?という感想です。

面白かったけど!短編集だからさくさく読めて面白かったけど!!

「六人の嘘つきな大学生」みたいなのを想像していたので、ちょっと物足りなかったかな?
何となく予想は付く感じでした。

映画化決定!伏線回収で鳥肌!2度3度裏切られる「六人の嘘つきな大学生」あらすじ紹介ネタバレ有



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ざっくりあらすじ(ネタバレ無し)



惨者面談


塾の営業をしている片桐は、その日も社長の宮園に言われた通り、塾に関心を持っている家庭に営業をかけに行く。

矢野悠くん12歳。中学受験を考えている。父親は海外に単身赴任中。

片桐は矢野家で母親と悠君と面会するが、どこか違和感を感じる。
塾に電話してきたにも関わらず、子供の成績についてはっきりしない母親、全く喋らない息子。
何かがおかしい。



ヤリモク


42歳妻子持ちの僕は、今日もマッチングアプリでその日に出会った女の子をお持ち帰りしている。

娘の美雪に似たマナ。
ご飯を食べてとんとん拍子で彼女の家へと行くことに。
しかし何かがおかしい。あまりにもうまく行き過ぎている。

「先にシャワーを浴びてきて」とマナに言われ、浴室で自分が危険な状況に陥っていることに気づく。
案の定、浴室を出るとそこにはいつのまにかもう一人増えていた。
ガラの悪そうな若い男が自分の荷物を漁っている。美人局だった。


パンドラ


僕は太陽のように明るく天真爛漫な娘の真夏と、妻の香織と平凡な日々を送っていた。

ある日、15年前の連続幼女誘拐殺人事件に再審の可能性が出てきたというニュースが流れる。
その犯人、宝蔵寺雄輔の顔写真をみて、無邪気に真夏が「パパに似てる~」とからかってくる。

そんなとき、一通のメールが平凡な毎日に風穴を開け始める。

「ご迷惑でなければ近々お会いできませんか」

それは、かつて僕が精子提供をして生まれた正真正銘僕のもう一人の子供だった。



三角奸計


大学時代の友人二人と久しぶりにリモート飲み会を行うことになった。

桐山(僕)、茂木そして宇治原。

茂木と宇治原は遠く離れた大阪で働いていた。

リモート飲みの途中で宇治原が自分だけにチャットを寄こす。

〈今からあいつを殺しにいく〉

一体何があったのか。宇治原が送ってきた写真をみてすべてが吹き飛んでしまった。




#拡散希望


人口の少ない本当に小さい島。

そこに移住してきたぼくたち。
親の教育方針のためにテレビやスマホなどを知らずに過ごしてきたが、ある日地元民である凛子が
スマホを手にしてから変わり始める。


島に変なYoutuberが来て、翌日殺される。

島民がよそ者である自分たちに急によそよそしくなる。

そして凛子も崖から落ちて死んでしまう。

何かがおかしい。渡邊ちょもらんま(本当は漢字)は不穏な空気が島に流れているのに気が付く。







ここからは、ネタバレを含みます。

私自身が、振り返ったときに結末を忘れてしまうので、記録です。
ご自身で読んだ方が絶対に面白いので、未読の方はぜひ本を手に取って読んでみてください!

私と同じく読んだけど、忘れてしまった!どんな話だったっけ?という方、どうぞ↓



ざっくりあらすじ(ネタバレ有り)


惨者面談


・自分から問い合わせてきたくせに「先生がうちに来るのは初めて?」と訳が分からないことをいう
・部屋のどこにも家族写真がない
・表向きは片桐の話を聴いているようにみえるが明らかに上の空な母親
・急に片桐を追い返そうとする母親に対し、「帰らないで」という悠君
・体験授業を悠君と二人きりでするつもりが、頑なに自分の前でやるようにいう母親
・テーブルに山積みになった模試のプリントに書かれた「ヤノハルカ」の文字

片桐が面会していた母親は偽物だった。
彼女は隣の家に住む桂田恵子であり、本物の矢野真理を殺害していたのだった。
そして、矢野悠も本物ではなかった。
たまたま空き巣に入った少年が、桂田が矢野真理を殺害した現場に居合わせてしまった。

本物の矢野悠は半年前に交通事故で亡くなっており、それから矢野真理はおかしくなってしまった。
悠が生きているかのように塾に問い合わせたり、隣人である桂田と揉めたりしていたのだという。

確か漫画にもなってたような…?広告で見たことがありました。
思ってるよりもヒントが沢山散りばめられているのである程度予想出来ます。
ただ息子の方は予想外でした。
名前の読み方で違和感に気づいたのは面白かったですね。



ヤリモク


男の娘、美雪に関して妻から打ち明けられていた。
最近お小遣いでは買えそうにない高いバッグやらアクセサリーを買っているみたい。
パパ活とか危ないことしてないといいんだけど。
マッチングアプリを使っているみたい。

浴室から出た男は、案の定金を出すように脅されるが、男はひゅっとナイフでガラ悪男の喉元を切り裂く。怯えるマナにいう。
最近巷を賑わせているマッチングアプリ懲らしめ隊という殺人者は自分だと。
自分は「殺る目的」でマッチングアプリを使っている。

マッチングアプリを使っている様子の美雪に、やめさせたい。
でも直接的に言ってもやめないであろうと考えた男は、マッチングアプリで美雪に似た若い女性を
殺害し、危険だからやめさせようとしていた。

2人を殺めた後で死んだガラ悪男にスマホにメッセージが入る。
それはmiyukiからで、「部屋使えますか?今から私も使いたいんですが」という内容だった。


娘と似た子とマッチングアプリで会うってきも…と思ってしまいましたが、なるほどそういう理由かと。途中でマッチングアプリ連続殺人事件にも触れられて、あれ、犯人なのかな?とは思ったのですが、娘にアプリをやめさせるためだとは。
斜め上でした。
最後の美雪からのメッセージは心がひゅんっとしましたね。
私にも娘がいるので、大きくなってもマッチングアプリとか絶対させたくない!!!と改めて思いました。怖すぎる。


パンドラ



真夏が生まれる前、僕と香織は不妊に悩んでいた。
もし不妊の原因が自分にあるとわかってしまったら。
あえて原因の所在を突き止めずにおく、あえてパンドラの箱を開けずにおくという選択をした。

そうした苦難の日々が3年ほど続きようやく授かったのが真夏だった。
こうして真夏は我が家の太陽となった。
天真爛漫すぎて僕にはあんまり似ていない真夏。

そうして2年が経ったころ、僕は精子提供をしり香織に相談の上始めることにした。
不妊に悩む人の助けになればよいと思って。
そして精子提供をするにあたって譲れなかったポイントが、匿名ではなく子供が望めば素性を明かす、ということ。
香織はそれも公認してくれて僕は精子提供を始めた。


15年の時を経て初めてあったその子は翔子といった。
ある程度大きくなって、やはり気になった父親の存在。
翔子は自分で戸籍を調べてみることにし、驚愕する。
すでに離婚済みだったが、父親の名前は宝蔵寺雄輔。
幼女連続誘拐殺人事件の容疑者だった。

自分は僕の子なのか、宝蔵寺の子なのかはっきりさせたい。
翔子の目的はこれだった。

そして僕は献血することで彼女に協力した。
翔子の母親はO型、翔子はB型。宝蔵寺はA型。そして僕はA型だとずっと思っていたがB型だった。
翔子は正真正銘、僕の子だった。

では真夏は一体誰の子供なのだろう?

僕はA型、妻はB型、そして真夏はAB型のはずだった。
しかし僕のA型ではなく、B型だった。

これは予想外でした。
語り手が実は連続幼女誘拐殺人事件の犯人だったってオチかな?と思いきや、
自分の子供が自分の子供ではなかったという!!!
まさに不妊のパンドラでした。妻の香織サイドの話も読んでみたい!



三角奸計


宇治原は、長年付き合った彼女が茂木と浮気している、茂木を殺しに行くといって暴走してしまった。
しかし、宇治原が送ってきた写真をみて秋津は震える。
そこに映っていたのは、宇治原と自分の浮気相手のミナミだった。

ミナミと出会ったのはマッチングアプリで、どうこうなる瞬間に婚約者がいると打ち明けられた。
その婚約者は仙台にいると言っていた。

そのミナミがなぜ大阪にいる宇治原と?

そしてそのミナミはもうすぐ自分の家に来る。
宇治原は勘違いして茂木を殺してしまうのか。

ミナミがうちに来て真相を問い詰めたとき、そこにはもう一人の人物がいた。

宇治原だった。

大阪にいるはずの宇治原が東京の自分の家にいる。
そしてミナミを本当に殺害してしまう。

このリモート飲み会は、彼女の浮気を疑った宇治原が茂木に協力してもらい桐山が知って浮気したのかを確認するための飲み会だった。

リモート飲みをフルに活用した浮気調査でした。
ちょっと宇治原の熱量がよく分からなかったけど、かなり執着する人なんでしょう。
全然関係ないけど、こういうの仕掛けてみると面白そうですね。


#拡散希望



結局、ちょもらんま達よそ者の親は、大人気Youtuberだった。
小さな島に移住するのも、子供たちの名前をキラキラネームにするのも、スマホ禁止ゲーム禁止で子育てするのもすべてYoutubeの企画のため、再生回数を稼ぐため。

だからちょもらんまは両親からスマホを一切禁止されていた。

島で会った翌日殺されたYoutuberは、そういった企画中のちょもらんま達に接近してきたため
熱烈なファンによって殺されたのだった。

凛子たち島民がよそよそしくなったのは、ちょもらんまたちの親がYoutuberということで殺人事件のような被害が自分たちに降りかかるのを恐れたため。

凛子が死んだのは、おそらくYoutubeに載っていることをちょもらんまに打ち明けようとしたために殺されたのだとちょもらんまは思っている。

うーん、一番ひやっとしました。
SNS上には子育てアカウントが腐るほどありますからね。
その子供が大きくなったときにそれを見たらどう思うか。
友人からなんて思われるだろうか。そこまで考えている親はいるのかな?
承認欲求に飲み込まれている親も沢山いるんじゃないかと思います。
最近はその点が議論されて子供の顔出しを止める人も出てきてますね。
そういった人にぜひ読んでほしいゾクッとする話でした。



小言



まず短編集と思っていなかったので、そのことに驚きました。
短編集で話題になるってあんまりないんじゃないでしょうか?
短編集なのに、きちんと読者を裏切る、驚かせる結末になっているところがすごいなと。
短い中にこれでもかと情報が詰め込まれているので、結末を予想するのも面白いです。

なんかtiktokが流行っている今っぽい小説だなぁと思いました。
短い中にいかに読者をひきつける情報と展開をいれるか。

内容も、マッチングアプリに不妊にリモート飲み、家族Youtuberと令和っぽさが満点です。
令和の世にも奇妙な物語にありそうな感じでした。
ドラマ化してほしい(笑)

著者の結城真一郎さんは長編小説も出されているので、今度はそれを読んでみたいな。



絶賛読書欲が湧きまくっているので、また読んだ本を記録したいと思います♪

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