〈藍色空間〉と〈万有引力〉
〈万有引力〉の急速な接近で、〈藍色空間〉は初めて応答し妥協案を提示した。
逃亡や抵抗が無意味だと理解したのだろうという判断だった。
〈藍色空間〉捕獲のため、〈万有引力〉の乗組員全員が冬眠から蘇生した。
それから、艦内で次々不思議な事件が起きる。
〈万有引力〉内で〈藍色空間〉の船員を見たもの。
部屋の壁が丸く切り取られ、その向こうに寝ていた乗組員の足も切り取られて断面から骨や血管が見えたもの(しばらくすると穴は無くなり、足も無事だった。)
巨大な〈万有引力〉の広報3分の1が斜めに切り取られているのをみたもの。
ただし、誰もそれを他の人間知らせなかった。
〈万有引力〉には精神科医も常駐しており、乗組員の精神状態をつねにチェックしていたので、おかしなことを口走ったらすぐに病気認定されると考えたのだった。
精神科医のウェストは、民間人の研究者である関一帆を訪ねる。
二人で話していると、突然戦闘警報が鳴り響く。
〈万有引力〉に追走していた水滴からの攻撃だった。
しかし、水滴は〈万有引力〉、そして〈藍色空間〉の真横をかすめて飛び去った。
〈万有引力〉でその時の様子を確認してみると、何かが水滴の前方に現れ、その進路を変えさせたのだった。
それは、〈藍色空間〉の小型シャトルだった。
彼らは水滴を無力化していた。
〈万有引力〉に突如として〈藍色空間〉の海兵隊の一団が飛び込んできた。
〈藍色空間〉は魔法を操る超自然の軍艦に変貌していた。
〈藍色空間〉の少佐によると、三体世界の艦隊が光速で太陽系に向かっているのが観測されたという。〈万有引力〉は地球は平和だという夢に溺れていたが、三体世界は辛抱強くチャンスを待ち、ついにその日が来た。
少佐は残りできることは、〈万有引力〉に残されている唯一の重力波宇宙送信システムを起動し、太陽系と三体世界の座標を宇宙に示すことで、三体世界が地球を占領する価値をなくすことだという。
最後の審判になるので、クルー全員で投票し、賛成多数。
葉文潔がある日の明け方に赤いボタンを押してから、350年が経っていた。
抑止終了後
三体艦隊が信じられないスピードで太陽系に向かっていた。
智子は、全人類をオーストラリアと火星に移住させる計画を発表した。
三体文明は人類を絶滅させるつもりではないらしい。これは、抑止時代の文化交流で地球に愛着を少なからず持ったからだという。
移住が始まってからは地獄だった。
何もかもが足りない。荒廃しきっていた。
1年ほど経ち、移住が進んだある日、智子はオーストラリア居留地が外界と完全に切り離されたと宣言した。
地球文明の無害化をするために、電力をはじめとする現代技術の使用をすべて禁止する。
食料が足りないなら、人間を食べろという。
最終的には5千万まで人口は減るだろう。
パニックと恐怖に襲われた人々に飲まれ、程心は失明する。
急に智子の声が聞こえたかと思うと、周りから急に音が消えた。
その後歓喜のどよめきが起こる。
智子によると、〈万有引力〉が全宇宙に向けて重力波送信を実行したため、三体世界はすでに逃げ始めている。太陽系は死の星系になったという。
三体世界が重力波を受信した。
暗黒森林抑止が崩壊した1年前に送信されたものだった。
四次元の世界
〈藍色空間〉の少佐によると、空間のゆがみは目視で確認できるという。
それは、実は〈万有引力〉でも目撃されていたあの不思議な現象だった。
透明なシャボン玉のようなものの中に入ると、腕が切り取られたように見える。
その中は四次元空間だった。
その中にいる感覚は、人類がこれまで出会った中で、言語では絶対に把握できない唯一体験だという。
密閉された空間さえも、四次元空間から見れば開かれている。
この4次元空間の描写が非常にワクワクするので、ぜひ読んでみてください!
この展開たまりませんでした。。
〈藍色空間〉はいちはやく四次元の秘密を解明することができたから水滴をも無力化できた。
2隻で四次元の探査・研究を始め、ドーナツ状の物体が見つかった。
これは、人類がはじめて観測した、地球文明でも三体文明でもない、第三の宇宙文明の所産だった。
四次元の実体だった。
接触を試みると、その正体は、かつて宇宙船だったが今は死んで墓になったという。
2隻は、さらなる宇宙の深淵へ突き進むものと、ごく少数の太陽系に戻る方舟の二手に分かれることになった。
重力波送信後
予想より早く、座標が送信されて約4年後に三体世界が破壊された。
程心と羅輯は智子に招かれた。
質問に一つだけ答えてくれるという智子に、羅輯は「全宇宙に自分たちが無害で脅威にならないと示し、暗黒森林攻撃を回避することは可能か」と尋ねた。
智子は「はい」と一言だけ答えた。
地球はその安全通知の方法を考え出すのに必死だった。
智子が再び、そして最後に二人の前に現れた。
「雲天明があなたに会いたいそうです」そう程心に伝えた。
雲天明の脳は、三体世界に捕獲されていた。
二人の会談が宇宙で行われる。
雲天明は最後に会った時の姿のままだった。
蘇生されていた。
会話内容が三体世界に監視される中、雲天明は、幼馴染だった二人が昔作った物語の話をしようという。
小言
どうでしょう。
めちゃくちゃ面白い展開になってます。
〈藍色空間〉めっちゃかっこいいんですけど!!
四次元空間超わくわくするんですけど!!!
そして下巻では、謎解きのような展開になり、これも面白いです。
次は下巻でお会いしましょう!
ついに完結!「三体」第三部あらすじネタバレ有。三部が一番面白い!やっと読むのやめられなくなった。(下巻)
長いのに最後まで読んでくださってありがとうございました!
中国SF小説の金字塔「三体」三部作まとめ。最初は???だったけど、第3部で今までの期待をはちゃめちゃに超えてきた!



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