
2週間の子供たちの学級閉鎖を乗り切ったと思ったら旦那氏が急に在宅始めました、みかんです。
1人の時間…
今日は、児童文学の紹介です。
大人になってからハリーポッター再読したり、子供と一緒に十五少年漂流記読んだりしていましたが、
「モモ」は大人こそ読んでほしい!こんな気持ちになった初めての児童文学です。
大人が読むハリーポッター!大人こそ夢中になる世界がそこにはある。
まさかのハリーポッター読みきかせ!小2の息子がついにハリーポッターにチャレンジ
子供のころは通ってこなかったので、たまたま存在を知れてよかった。
特に子供がいて働いている大人にぜひとも読んでほしい一冊です。
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「モモ」ミヒャエル・エンデ
小学5,6年以上向けと書かれていました。
実際読んでみても、若干難しい。
小学3年生の息子にはまだ早いと思い声をかけませんでした。
南ドイツ出身のエンデ。
1960年『ジム・ボタンの機関車大旅行』
1973年『モモ』
1979年『はてしない物語』
これらが代表作だと思います。
日本にも当時来日されていたそうです。
当時の様子が知るものがないかな。熱狂したのではなかろうか。
ざっくりあらすじ(ネタバレなし)
町はずれの円形劇場あとに住んでいるモモ(今でいう浮浪児)は不思議な力を持っていた。
町の人たちはモモに話を聞いてもらうとなぜか幸せな気持ちになる。
モモがアドバイスをくれるとかはないが、ただただ内から湧いてくる。
幸せな時間を過ごすモモの周りに、「時間泥棒」たちが忍び寄り大切なものを奪っていく。
事前情報なしで読んだので、「なんの話~?」と軽い気持ちで読んでいましたが、
結構序盤で「こんなことを1970年代にすでに言っていたの?!」と思わずにはいられない展開があります。
ざっくりあらすじ(ネタバレあり)
ネタバレというほど、予想できない展開!みたいな感じではないと思いますが、どういう話だったか忘れたくないので書きます。
「大人にこそ読んでほしい」と思ったのは、話の流れがあってこその名言なので、ぜひとも手に取って読んでみてください。
不思議な少女モモ
どこから来たのか分からない、みすぼらしい姿をした少女モモ。
町の外れにある円形劇場を住処にしていました。
モモは不思議な力を持っていて、なぜか皆がモモに話を聞いてもらうと幸せな気持ちになります。
モモがいたら子供たちの遊びも無限に広がっていく。
そのため円形劇場には大勢の子供たちが集まってきて遊び場になっています。
そんなモモの大親友は二人。
道路掃除夫のベッポと観光ガイドのジジ。
ベッポは無口なおじいさんで、ジジは口から生まれたのかと思うほどペラペラあることないことを喋るおしゃべりな男の子。
全然違う性格の3人ですが、なぜか仲良し。
ゆっくり話すベッポの話を最後までしっかり聞けるのはモモだけ。
ジジはモモといると無限に話を思いつくことが出来ます。
空想を大勢で共有して永遠に遊ぶ様子は、子供って本来こういう力があるのか、と思わずにはいられません。私が小さいときそんなことやっていたかな。
町に潜む「時間泥棒」
時間とは、生きるということ、そのもの。
しかし人間はそのことを忘れがちです。その時間をよく知っていたのは灰色の男たちでした。
灰色の男たちは普段人間に気づかれないように町に存在しています。
そして少しずつ人間の心に手を伸ばし始めます。
時間貯蓄銀行から来たという灰色の男は、インチキで人を丸め込みます。
例えば、床屋のフージーがちょっとだけ「おれは一生の間はさみとおしゃべりだけ、自由がない」とか思ってしまったとき。
突然現れ、「あなたは時間を浪費している。死んでしまったら何も残らない。もしちゃんとした暮らしをする時間のゆとりがあればいいのに」とか言ってきます。
それに賛同しようものなら、「時間の倹約」をごり押ししてきます。
よく解らない数字を並べ立て、話を聞いているフージーはよくわからないけど、今の自分の生活だと時間を無駄にして何も残らない気がしてきます。
灰色の男は時間を倹約し、利子を払うから時間貯蓄銀行に預けるように言います。
フージーが倹約した時間は1秒残らず銀行に入るので安心して任せろといいます。
フージーの同意のみでこの契約は成り立ちます。
灰色の男が返ったあと、フージーの頭の中からは灰色の男の記憶は消え去りますが、とりきめのことは残ります。
しかも自分ひとりで決めたかのように強く残ります。
将来、今とは違った人生をはじめられるように、今から時間をためておこくという決心です。
それからフージーは変わりました。
今まではお客さんと楽しくおしゃべりしながらやっていた床屋の仕事も、余計なことは一切せず、一言も口を利かず働きいつもの半分以下で終わらせました。
毎週会いに言っていた足の悪いダリア嬢にもひまがないから行けない、と手紙を書きました。
ペットのインコも世話をする時間が勿体ないと売り払いました。
身体が悪く世話をしていた母も、世話のゆきとどいた費用の安い養老院にほおりこみ月1回の訪問にしました。
フージーは、しだいに怒りっぽい落ち着きのない人になっていきました。
灰色の男のことを覚えていないのですが、なぜこんなに自分の時間がないのかに疑問を持つこともなく毎日が早く過ぎていくのに愕然ンとして、ますます死に物狂いで時間を倹約するようになっていました。
こういうことが、大都会のおおぜいの人に起こっていました。
「時は金なり 節約せよ!」
時間を節約することで、本当は別の何かを削ってしまっていることに誰も気づいていません。
子供たちにかまってくれる時間のある大人が一人もいなくなってしまいました。
ここです!第6章!!この時間泥棒の描写がすごい。
情報弱者を標的にする保険会社みたいに(?)数字を並べ立て、一方的に説明をして納得させる。
「忙しい忙しい」と言って余裕のない大人たちが量産されていきます。
もうこれは現代の私たちではないでしょうか。
1970年代もこんな風に大人たちは「忙しい忙しい」言っていたのか!と驚きでした。
2020年代も変わらず、前より色々便利になったのに時間は減る一方。
これは灰色の男たちに時間を取られているかもしれません。
時間を取り戻す戦い
ここからは児童文学!という流れだと思うので、ざっくりいきます。
灰色の男たちの暗躍により、モモの周りの大人も子供も「忙しい忙しい」と円形劇場に足を運ばなくなります。
そんな友達をおかしいと勘ぐっていたモモは、一人の灰色の男と接触。
モモの不思議な力で灰色の男は絶対に口にしてはいけない貯蓄銀行の秘密をモモに話してしまいます。
そこからモモは灰色の男たちに追われることに。
急に現れた不思議な亀、カシオペイアに導かれマスター・ホラという時間を司どる謎の人物の家に逃げ込みます。
そこで「時間」についてに秘密を教わります。
ホラと貴重な時間を過ごして円形劇場に戻ると、そこには誰もいませんでした。
モモがホラを過ごした時間は、現実では1年にもなっていたのです。
モモが行方不明になり、ベッポは捜索を警察に依頼するも頭がおかしいと思われて精神病院に入院させられ、ジジは有名人になり分刻みのスケジュールで仕事をこなす日々。
町はすっかり様変わりしていました。
モモは一人になってしまいました。
ただ、またあのカシオペイアだけがモモの傍にいてくれました。
灰色の男たちに追われ、再びホラの家に行き、ホラから灰色の男たちから時間を取り戻す方法を教えてもらいます。
それは時間の止まった世界でモモだけが出来ること。
灰色の男たちが時間を貯蔵しているアジトを見つけ出し、ついに時間を取り戻します。
ベッポとジジも、子供たちも戻ってきました。
不思議な亀のカシオペイアに誘われてマスター・ホラの家に向かう途中の描写が、ファンタジーで大好きです。映画とかないかな~と思ったら1986年に映画化されていました!
見てみたい。ネバーエンディングストーリーみたいな感じかな?
小言
自分では選ばなそうな本をたまたま読む機会に恵まれましたが、本当に読んでよかった1冊です。
「時間」について改めて考えさせられます。
特に今の日本は共働きが主流で、仕事に家事に育児に忙しいパパママが多いと思います。
そんな人にぜひとも読んでほしい!
本を読む時間もないかもしれないけど。
児童文学とは対極に位置するようなこちらの本も、私に時間の大切さを教えてくれた大事な1冊です。
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