「去年の冬、君と別れ(中村文則)」ネタバレ!ざっくりあらすじを紹介します。

ミステリー
スポンサーリンク

去年の冬、きみと別れ(中村文則)



映画化にもなりましたが、活字として読む面白さを実感できる一冊です。

ところどころ挟まれる「これ何の場面?」という疑問が、のちにそうくるか、と唸らされる展開がいくつもあって、予想を裏切る展開が好きな自分にはたまりませんでした。

ドラマや映画を観ているかのようで、ページをめくる手が止まりません。

読んでいてハラハラする面白い一冊なので、ぜひ読む予定の人はこれから先読まないでください!




スポンサーリンク

あらすじ(ネタバレ有り)

一審で死刑判決を受けた男、木原坂雄大。
カメラマンだった彼は、モデルだった女性を焼き殺した罪で逮捕されていた。

事件を書籍化するよう出版社に言われ取材をしていた耶雲恭介が事件の関係者に取材をする中で真相に迫っていく。

その中で、不思議な魅力を持つ木原坂の姉、朱里に魅了されていく。

1つ目の事件

被害者:盲目のモデル松田百合子
木原坂も大火傷を負っており、当時は火事と片付けられる。

2つ目の事件

被害者:吉岡亜希子

亜希子のSNSや事件現場の近くから助けを求める紙切れが発見されるなどし、殺人と断定された。


恭介は、木原坂と手紙のやり取りを続けながら取材を進める。

木原坂が入っていたK2という人形サークルの人形作家
そのサークルのメンバーで実際に人形を作った男

時獄変のように、人が燃えている姿を撮りたいがための殺人かと思いきや、実際は木原坂を殺人犯に陥れるための殺人だった。


事件の真相


犯人:編集者・弁護士の二人

編集者は第一の被害者の元恋人。

1つ目の事件は本当に事故であったが、それが信じられない、また朱里に恋人を侮辱され許せなかったために、二人に復讐することを決意する。

その過程で、朱里に人生をめちゃくちゃにされた弁護士と出会い、共に行動するようになる。

二人は木原坂を死刑にするために、同じような事件を起こすことを思いつく。

そのためのモデルとして吉岡亜希子を借金まみれの風俗嬢の中から選び出す。

事件当日、亜希子と朱里を入れ替わらせ、朱里を殺害し、亜希子を朱里として生きて行かせることに。
恭介が取材した朱里も、亜希子が入れ替わった後だった。

小言

事件を取材していた恭介が、真犯人の編集長に辿り着いた時、私の心臓はバクバクでした(笑)

読んだ本の内容を忘れないようにこのブログを始めたのに、なぜこの編集長が恭介に自分の事件を書籍化させようとしたのかを忘れてしまいました。。。

やってしまったあああああ。。。
覚えている方いたらぜひ教えてください!

「去年の冬、きみと別れ」は2018年に映画化もされています。
私は映画は未履修なのですが、どのように展開したのか気になりますね。


中村文則さんの本を他にも紹介しているので気になる方はぜひ読んでみてください♪
ただし、読むとざわざわ心が落ち着かなくなる一冊です。

これで終わるの?!これぞディストピア。日本の未来…では絶対にあってほしくない。読みたくないのにどうしても読み進めてしまう『R帝国(中村文則)』(前編)あらすじ・ネタバレ有り

コメント

タイトルとURLをコピーしました