「この会議必要?長すぎじゃない?」と思ったことがある人は読みたくなる本『トヨタの会議は30分』

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トヨタの会議は30分


大好きだったハコヅメが終わっちゃったよ、癒しがなくなって苦しいよ、みかんです。

9年ほど会社員していましたが、本当会議が多い&長かったです。

まぁまぁ古くからあるけど、一応グローバル企業でした。

が、まー長い。

会議のための会議もたくさんありました。
会議の資料作成に追われる夜。

もっと他にやりたいこと、やれることあるのに…

会議もそもそもが9〜17時までの予定で長引いてましたからね。
信じられません。

終わりの時間を守らない会議が大嫌いだったことと、最近旦那氏が「会議が多い…」とぼやいていたので、書店で目について購入に至りました。

ぶっちゃけ言うと、「うん、なるほど」と言う感じでしょうか。

トヨタだから出来たのかな、と思うところもいくつかありました。
参考になることもありましたが!

それでは、内容を忘れないように、振り返りたいと思います。

ちなみに、私が気になったところだけになるので、全貌が知りたい方は読んでみてくださいね!

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そもそも著者だれ??

著者は、山本太平さんという方です。

戦略コンサルタント/事業プロデューサーをされている方です。
トヨタ自動車が古巣ということでこの本を書かれています。

山本太平さんの経歴

新卒でトヨタ(エンジニア)
TBS(テレビ番組の制作・プロモーション・マーケティング)
外資系コンサルティング会社アクセンチュア
経営コンサル会社設立(ビジネスデザイン・マーケティング)

なんと華々しい経歴でしょうか。どうやってトヨタからTBSに転職したのか気になります。

こういった人が書いた本、ということですね。

時短に役立つ仕事術(会議・打ち合わせなど)

会議室


ここが1番知りたかったところでした。


トヨタでは、会議や打ち合わせは原則として30分で設定

日本企業の会議はなんとなく1時間単位でするところが多いですが、トヨタは最初から30分と決まれられているそうです。
ただし、議論が白熱した場合を想定し、そのあと最低30分は次の予定を入れないようにしていたそうです。

私が勤めていた会社では、どちらかというと年配の方が長々と会議をしたがる(言い方)傾向にあったので、上司から全て徹底されている環境は強いですね。

どうやって30分で終えるのか。

関係者に前もってその会議で何を話し合うのか議題を周知することが求められます。

そのため、主催者が沢山の資料を準備することなく、参加者が必要な情報や資料をそれまでの仕事の文脈から勝手に推測して用意するそうです。

これは助かりますね。
私の古巣では、主催者が1から膨大な資料を参加者全員分作成して配布していました。

その労力別のとこに使えばいいのに…と思っていました。

若手がこういう風に会議の形式を変えよう!と提案しても、おじさんたちがうんと言わない場合もあるのかなぁと思います。
私の古巣がそうでした。
それも長が。上司がごねると難しいですよね。。


定例会議は要らない

本当これです。
古巣では毎月月初に定例会議が丸1日ありました。
もう何の話をしているのか夕方には忘れてますよね。

会議中に寝てる人もいましたし。

外資系企業やベンチャー企業では、こうした定例会議は設定されていないそうです。

じゃあ要らないんじゃん!

確実に相手を射抜く・仕留めるコミュニケーション術

会話する二人の女性


1分でOKをもらえる資料の作り方


①「何の話か」から書く
②「いま(上司に)どんな回答や判断が求められているか」を書く
③「結論」を書く
④「論拠」を列挙する
⑤必要に応じて「補足」を入れる


これらは順番を間違えないこと、文字数をできるだけ減らすこと、難しい専門用語を使うことも可能な限り避けることがポイントです。

プレゼンのポイント


この3点だけ気を付ければいい!となると、意外と簡単ですね。

①冒頭に何を話すか説明しておく
②章立てどおりに話をする
③節目節目でおさらいと不明点の確認をする


人前は緊張して苦手…そんな人はどうすればいい??


緊張する棒人間


ポイントは目線と声室を安定させること

話しているときに目線が必要以上にふらついていると、聞き手からは落ち着きなく見えます。

また、頑張って聞き手の目を見てしまうと、あがり症の人には過大なプレッシャーとなってしまいます。

そこで、目線は聞き手の目ではなく、聞き手の顎!

また、大勢の聞き手の場合は顔の向こう側にある壁や時計などの目印を見て話してもいい、ということでした。

声質の安定に関しては、「極力穏やかな、低い声で」だそうです。


何を隠そう私も昔っからあがり症で、人前で発表するのが苦手でした。

新入社員の時に、150名くらいの前でプレゼンした時も、緊張しすぎて自分が何を話しているかわからなくなってましたね。
苦い思い出…
堂々と話しているyoutuberとかもすげぇなーと思いますもんね。


また、この著者はメールと電話についても述べています。

最近は、ビジネスで電話するやつは仕事ができないとか、人の時間を奪う、とか色々言われています。
ホリエモンは、「電話してくるやつとは仕事しない」と公言しているようです。

ただ、この著者は、業務上の電話でのコミュニケーションの復権を強く主張しています。
理由はこちら。
自分の生産性を高めたいのであれば、メールを書く・相手が確認返信のやりとりの時間が勿体ない、ということでした。

確かに、メールをしても中々確認してくれない、返信してくれないと、次の動きができずに自分の仕事が進まないことありますよね。
その時に電話出来れば、一瞬で片付くこともあるかと思います。

相手の時間に配慮するのと同じくらい、自分と自分の会社の時間を気にすることも必要だと述べています。

ここまでは、ふ〜んと思ったのですが、次が目からウロコでした。

音声での会話は言い間違いをすることがあっても互いに内容を脳内で補正し合うので、短い時間内に多くの内容をやり取りできる。

一方書く、という行為は、内容を考える時間や、言い間違いの部分のテキストの修正などより多くの時間がかかります。


全てを電話、メールにするのではなく、双方のメリットとデメリットを認識し、使い分けること、必要な時には躊躇なく電話することが大事ということでした。

本質思考


職場の人間関係を良好に保つことも大切だが、お互い忖度せずにストレートな議論をすることはもっと大切。

また、必要だと判断したら、あえて空気をぶち壊す勇気も必要。


この章は短く、内容も定番のことが中心でした。

後進に伝える力・教育力

トヨタの現場のオヤジさんたちは、若手への叱責を恐れない、めちゃくちゃ怖い、という話。

組織や自身の成長、何よりお客様のために、目先の人間関係の悪化を恐れず、嫌われても指摘し叱ることが出来るのが、トヨタだそうです。

私の古巣は甘かったな〜と思います。
直属のリーダーも甘々でしたもんね。

パワハラに敏感な会社で、上司も逆に大変だったかもしれません。

ただやっぱり、生え抜きのおじさんたちからは、育ててもらった、という気概を感じます。
そういう風によく指導してくれたおじさんのこと、今でも大好きですね。

良好な人間関係の構築能力

お酌をする手元

ずばり、飲みニケーションだそうです。

トヨタは飲み会の多い会社だったそうで(コロナ禍前)。

飲み会があったからこそ、仕事している時のピリついた雰囲気、めちゃくちゃ叱られた上司との関係を良好に保てた、ということでした。

叱られるばっかりだと心が折れてしまう、そういう時を見計らって、「夜空いてる?」と誰かが声をかけ、フォローしてくれる。

そしてお酒を飲みながら率直に話し合い、「しこり」を解消していたということでした。

最近はコロナで飲み会減ってやったー!という若者が増えたと聞いたので、中々攻めることを言うなぁと思ったのですが、実は私も職場の付き合い、飲み会は必要だと考えるタイプの人間です。

やっぱりそのあとの仕事のやりやすさが違う気がしますね。

人としてのあり方

「非凡な存在になりたい」
「才能を持った人に憧れる」

そう思ったことはありますか?

著者は、もしあなたがすでに20代半ば以降で、現状そのような才能を発揮していないのであれば、自分が凡人であると受け入れる必要がある、と述べています。

耳が痛ああああああああい!!!

自分が凡人であることを受け入れたくない気持ち、持っていました。
でもこの本では少しスッキリ、救われました。

はっきり言ってしまえば、ほとんどの人は凡人です。限られたほんのひとにぎりの本当の天才以外は、みんな凡人なのです。
私も凡人。あなたも凡人。あなたの職場の同僚も上司もほぼ全員が凡人です。

トヨタの会議は30分


スポーツや芸術の分野では、本当の天才でなければトップを取れないけれど、ビジネスでは凡人でもやり方次第で十分戦える!とのことでした。

トヨタも凡人の会社だそうです。
それでも世界に打って出られる。

大切なのは、「自分のことを凡人だと認識した上で、才能が足りない部分は素直に周囲にアドバイスや助けを求めること。」

勘違いした上から目線で周囲に接するのではなく、「ご縁を大切にさせてもらう」気持ちを持って生きることができるのが、日本人の強みだそうです。

凡人は、何だかつまらない、マイナスなイメージを持っていましたが、ほとんどの人が凡人や!って思えれば、同期の中でも変なライバル意識や、後輩からのプレッシャーも感じなくて済むのかな?
心安らかに生きられたらいいですよね。

最後はマインドまで言及される一冊でした。

小言

ただ会議を短くしたい、ダラダラしてるのを変えたい、という思いであれば、また、もしあなたがまぁまぁ権力を持っている人であれば、実践するのは容易いことかと思います。

しかし、正直なところ、若手、それほど権力を持っていない人発信でこのトヨタ方式会議を新しく採用させることは、少し難しいかなと思います。

まぁ上司によりますが。
先輩後輩、老若男女コミュニケーションが取れている職場であれば大丈夫かと思いますが、結構年配で凝り固まったおじさん相手に提案するのは骨が折れるかもしれません。

おじさんたちは何かを変えることが好きじゃない人が多い気がします(完全な偏見)


それでも、もっと良くしたい!実りあるものにしたい!という熱い思いをお持ちの方には、参考になる1冊だと思います。

ぜひより効率的で意味のある会議、コミュニケーションができる職場が増えて、働く人のフラストレーションが軽減されればいいなぁと思います。


他にもお仕事をするうえで、また普通に生活していくうえで生きやすくする方法を教えてくれる本をご紹介しています。


「反応しない練習」(草薙龍瞬)心を振り回されたくない!穏やかに生きたい!そんな人におすすめの一冊をご紹介します。

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