『方舟』夕木春央あらすじネタバレあり。2025年一番売れた本は何がすごい?

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方舟あらすじネタバレあり



ストレンジャーシングスのポップアップ、整理券受け取ったら2時間後でした、みかんです。

並ぶの大嫌いだけど、欲しかったもの買えて良かった…!!!

本日は、2025年1番売れた本の紹介です。

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『方舟』(夕木春央)は期待を超える?

このミステリーがすごい!2023年版国内偏第4位。
本格ミステリ・ベスト10 2023 国内ランキング(原書房)第2位。
その他色んなミステリーランキングで名前が出ています。
ミステリー好きの方からもそうでない方からも評価が高い!

だからかなり期待して読みました。
それほど分厚くないのでさくさくっと読めます。
めっちゃ勧められた割に、うん、普通?と読み進めていました。


忘れたくないのでネタバレを書きますが、未読の人は絶対に!絶っっっ対にネタバレは踏まないほうがいいです!!!
私も全く事前情報なしで読んでよかったー!!!と読み終わって心から思いました。

私はこの衝撃を誰かと共有したいので書いちゃいます。

未読の人は絶対にここから読まないでくださいね!





『方舟』ざっくりあらすじネタバレあり


大学時代の友人と従兄と山奥にある謎の地下建築を訪れた柊一は偶然居合わせた三人家族と共にその地下建築で夜を過ごすことに。
不気味な地下建築で過ごしたところ、地震が襲う。
それによって二つの出入り口のうち一つは巨石に塞がれ、もう一つは水が浸水し始め水没した。

そんな矢先、この地下建築に皆を連れてきた友人が殺害される。


登場人物

越野柊一 :主人公?一貫して柊一の視点で話は進む。システムエンジニア。
篠田翔太郎:柊一の従兄。柊一が今回の集まりに不安を感じていたのでついてきてもらった。
西村祐哉 :今回の集まりの発案者。以前地下建築を見つけて皆を連れてきた。
絲山隆平 :ジムのインストラクター。陰険な感じ?柊一に何か思うところがある。
絲山麻衣 :幼稚園の先生。隆平と結婚した。
野内さやか:ヨガ教室の受付。
高津花  :一般事務。
矢崎父  :幸太郎。家族できのこ狩りに出かけ森で迷っていたところを花たちと遭遇。
矢崎母  :弘子。
矢崎息子 :隼人。高校一年生。


地下建築は地下3階で洞窟を利用して作られた素人建築だと思われる。
謎の拷問器具もあり、過激派や謎の新興宗教の秘密基地となっていたのではないかと推測。
出入口は9人が入ってきた地下1階の一つと、浸水している地下3階の二か所だけ。
そのどちらも外に監視カメラが取り付けられており、建物内のモニターで見ることが出来る。


地下建築が脱出不可能な密室になる


とりあえず一晩過ごすつもりだった面々だが、地震が起こってしまったため状況が一変する。
入ってきた地下1階の入り口は、謎の組織が使っていた名残である巨石の仕掛けによって塞がれてしまい、地下3階の入り口は浸水してしまっている。
建物内にダイビング道具や酸素ボンベはあるが、全員分はない。
1人が地下3階から出て助けを呼びに行くという策も、ここに来るまでに使った木の吊り橋が地震で無事かも分からないためリスクが高い。
地下3階からの浸水も進み始めてしまい、ここに留まっていられるのは一週間くらいだと思われた。

謎の地下建築は、地震によって死を待つだけの棺桶になりつつあった。

しかし、建物内を調べて唯一の希望が見える。
地下2階にある器具を操作することで、地下1階の扉を塞いでいる巨石を地下2階に落とせそうであった。そうすれば地下1階から脱出することが出来る。

しかし、地下2階で操作した人間はその巨石によって扉を塞がれ一人取り残されることになる。
本来はその部屋には地下3階に降りる階段があるが、地震による浸水でそこも塞がれている。

1人が犠牲になることで、残り8人が脱出できるという状況になってしまった。



3つの殺人事件が発生


裕哉が殺害される

地震が起きて全員が集まり状況確認するも裕哉だけ姿が見えない。
全員で探すが見つかった裕哉は死んでいた。見つけたのは隼人。
首に薄汚れたロープが巻き付いており、背中側で固結びにされている。


さやかが殺害される

さやかが2階の部屋で殺されていた。胸に刺し傷がある。首が無かった。
前日さやかは何かを探し回っていたらしい。
翔太郎は、一度目の裕哉の殺人のときにはなかった謎をさやかの殺人には見つけ始める。
状況を把握し、論理的に組み立て始める。
犯人がさやかの首を切断し、未だ見つからないところ(おそらく水没した地下3階)に隠した理由はさやかのスマホだと翔太郎はいう。
顔認証だったであろうさやかのスマホに何か犯人に都合の悪いものが残されているのではないか。

柊一は時々麻衣と二人で話すことが増えた。
麻衣は隆平と結婚しているが、この集まりの前からうまくいっていないらしく実は相談を受けていた。
そのことを隆平に知られたので、今回揉めることにならないか不安で翔太郎についてきてもらったのだった。
この立て続けに起こる事件で、麻衣と隆平は更に険悪になり、麻衣は柊一に心の内を出し始めた。


翔太郎がさやかのスマホを見つけた。
それは、柊一が探したはずの部屋、ブリキの後部箱の蓋に載っていた。
色が似ていたので気づかなかったらしい。

矢崎が殺害される

翔太郎の予想ではもう殺人は起こらないはずだった。
が、地下2階から悲痛な叫び声が聞こえる。
水没した棚の一番下から胸に刺し傷のある矢崎が引っ張り出されていた。
矢崎はさやかを殺害したであろうナイフを見つけ、それを取りに来るだろう犯人を捕まえようとして
水中に潜んでいたらしい。
残りは7人になった。
矢崎が殺害された現場には、裕哉のバックパックに入っていたはずの爪切りとチャック付きのビニール袋が残されていた。

地下建築が水没する危険が刻々と迫り、7人の間には絶望の気配が漂う。
誰が残る一人となるのか。

その静寂を破るかのように、翔太郎が全員を集める。


翔太郎の推理


第一の裕哉の殺人は、おそらく地下建築に閉じ込められたことで起こったもので全員に犯人の可能性がある。謎も少ないのでひとまず飛ばす。
第二のさやかの殺人は、首が持ち去られた。
それは、おそらくさやかのスマホに犯人にとって都合の悪いものが残っており、顔認証のさやかのスマホを手にするためだったと考えられる。
また、なぜ殺害現場の地下2階に雑巾がたくさんあったにも関わらず、地下1階にウェスを取りに行ったのか。
さやかの首を切断するためにはある程度の時間がかかる。
その時間、誰かに見られることは避けねばならない。
部屋の明かりがついていると即座に気づかれてしまう。
犯人はどうにかしてドアの隙間を伏せぐためにウェスを利用したのだ。
しかし目張りというとテープが真っ先に思い出されるはず。犯人は、何らかの理由によりテープを使うことが出来なかった。
つまり、テープがあったことを知っている人物は犯人の候補から外すことが出来る。
翔太郎、柊一、花、矢崎一家3人。
犯人は、隆平と麻衣の二人に絞られた。

そこで第3の矢崎の殺人。
犯人の遺留品である爪切りとチャック付きのビニール袋。
犯人が必要だったのは、爪切りではなく、ビニール袋の方だ。
犯人は、地下2階でナイフを回収するため、ライト代わりにスマホを使わないといけなかった。
ただ地下2階は腰近くまで水に浸かっている。
その中をスマホをむき出しにして進むのは心配があるだろう。
だからチャック付きのビニール袋にスマホを入れたのだ。

つまり、犯人のスマホには防水機能がない。

そこから導かれる結論は、麻衣が犯人である、というものだった。

麻衣はあっさりとその罪を認めた。

そこにいる全員が、裕哉の死体が見つかったとき、殺人犯を探して、その人物に地下を残る役を引き受けさせるべきだと考えた。
殺人の目的はそんな状況を作り出すことだった。
その罪を、恨みのある誰かに着せることができないか。

隆平に罪を被せて最後の一人にしようとしたのだ。


その場にいた柊一以外が、麻衣にそこに残ることを嘆願し、麻衣はそれを呑んだ。


地下建築からの脱出


柊一は最後、麻衣と二人で残るかどうか自問する。
しかし、やはり地上の映像が引き留めた。もうすぐ地上に出られる。
柊一は麻衣にさよならを告げる。


麻衣を見送った6人は、出入口に通じる鉄扉の前に立つ。
柊一のもとに、麻衣からトランシーバアプリで連絡が入る。

「翔太郎の推理には間違っていることがあるんだ」

「今から地下で死ぬことになるのは、私じゃなくて 柊一くんたちなの」


ここには地下1階からの出入り口と、地下3階からの非常口がある。
非常口は土砂で完全に埋まっていた。

麻衣は、その二つのモニターの配線を入れ替えていた。
土砂で埋まっているのは、非常口ではなく、地下1階から通じる出入口。
ここから出るためには、ダイビング機材を使って水のたまった地下3階を通り抜けて土砂の被っていない非常口から脱出するしかなかった。

麻衣は誰よりも先にそこに気づいて映像を入れ替えた。
ダイビングの道具は限られているから。
皆がしったらタンクの取り合いのデスゲームが始まっていたと思う。

裕哉だけは、以前ここに来たことがあったからモニター映像の入れ替えに気づかれる可能性があった。
だから殺害した。
さやかを殺害したのは、裕哉が以前さやかにこの地下建築の写真を送っていたから。
その写真から出入口が入れ替わっていることがばれるといけないから。

彼女は何人殺しても構わなかった。
なぜなら全員が死ぬから。

麻衣はハーネスを作っていた。
自分の分だけでなく、柊一の分も。

「さよなら」

そう言い残して通話は斬れた。

やがて大岩が地下2階に落ちる音がした。
廊下で歓声があがり、みんなが地上を目指して通路を駆けていく。

数瞬後、五人の絶望の絶叫が聞えた。



ぎゃぁぁああああああ!!!!!
なんじゃこの展開はーーーーー!!!!
もう麻衣から柊一にトランシーバーアプリの通話があってから心臓バクバクです。
最後の6人の絶望、想像を絶します。
いやー、面白すぎる!!!!!


ここがたまらない!


この『方舟』の中で、名探偵は柊一の従兄、翔太郎です。
バラバラの情報を見事に論理的に組み立てて犯人が麻衣であることを突き詰めます。

なのに!!
もうこの絶望から解放される!と思ったのに!!

まさかの主人公柊一も名探偵翔太郎も救いようがない結末に!!!!

し、痺れる~!!!

この絶対死なないよね?な人たちが死ぬパターン、読んだことあるのはあるけど、
でもこれほどとは。。
予想出来ない展開!散りばめられた伏線!「屍人荘の殺人」ネタバレあらすじ。裏切られるのが快感


しかも、個人的にたまらないのが犯人に辛い過去があるとか、被害者に恨みがあるとかではなく、
純粋に生き残るため、偶発的な地下建築+地震による閉じ込めから脱出するため、というところ。

かなりのピンチを冷静に状況把握し、自分が脱出するために論理的に計画を立てる。

犯人がくせ強の作品もいくつか読みましたが、麻衣はずば抜けて好きです。
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小言

いやー、2025年に一番売れた本、どんなものかと期待していましたが期待以上でした。

麻衣の状況を把握する能力が高すぎる…!!
勝手に隆平にちょっとモラされてる可哀想な女の子かと思っていたら全然違う。

最後の柊一の絶望の表し方がこれまた好きでした…。

なんと、この『方舟』、『十戒』という次回作?みたいなのもあるらしく。。
『方舟』→『十戒』の順番で読むとより楽しめるそうです。

その順番で読みますよ!

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