メンタル弱い繊細さんな私の大切な1冊。「Think clearly」悲しいニュースにもう胸を痛めない!

読書録
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think clearly



おはようございます!
人の気持ちを察しすぎ→考えすぎて気楽に生きられません、みかんです。

いわゆる繊細さんといわれるやつで、人の表情を深読みしすぎて「怒っているのかな?」「今の言い方良くなかったかな?」とくよくよ悩んでしまいます。

また、人と自分を比べて暗い気持ちになりがちです。
特に今は専業主婦なので、元同期がばりばり働いていたり、出生しているのを知ると、素直に「おめでとう」と思えない。。

劣等感が強いのかな?

中々にメンタル面が弱い人間です。
生きづらいな~と感じることも多々あります。

そんな私が読んでいて「それでいいんだ!」と救われた1冊をご紹介します。



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Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 [ ロルフ・ドベリ ]
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『Think clearly~最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』



ロルフ・ドべリが勧める52の思考法。「思考の道具箱」


著者のロルフ・ドべリ氏は、スイス生まれ。30代前半でスイス航空の子会社数社でCEOを務めた経歴を持っています。
その後書籍要約サービス「getAbstract」を設立し、実業家としても成功を収めています。

なんかすごそうな人だな~という印象ですね。
中身としては、人生をよりよくするためのポイント(思考法)を簡潔に紹介しています。
著名な投資家ウォーレンバフェットやそのパートナーの言葉、哲学思想家や研究の結果から論理立てて書かれているので非常に読みやすいです。


私達の脳の進化は、あまりに速い文明の発展スピードに適応できていない。
時代に合わない脳で複雑な現代社会を生きようとする私たちは、考え方においても生き方においてもミスをする。
そのミスを減らすために役立つのが、彼の提唱する52の思考法です。


52の思考法の中から、特に私が「これはいい!」と思ったもの、「なるほど~」と思ったものを抜粋してご紹介します!

役に立ちそうな思考の道具箱



「秘書問題」大事な選択をするときの基準は?


大事な決断をするときは、十分な選択肢を用意する。

あなたが100人のなかから優秀な人を秘書として採用するにはどうしたらいいか。

「最初の37人」は面接はしても全員不採用にして、ひとまずその37人の中でもっとも優秀な人のレベルを把握する。

その後面接を続け、その優秀な人のレベルを上回った最初の応募者を採用する。

この方法は、優秀な秘書を採用できる確率を非常に高くする。

最高の秘書ではなくても、確実に優秀な秘書を雇うことが出来る。

統計的にこの方法を上回る結果は出ない。

37という数字は、100を数学定数e(=2.718)で割って求めた数字。

これが教えてくれるのは、興味があるものだけに限らず、できるだけたくさんのものを試してから最終的な判断を下すのがいいということ。

しかし人間は決断をせかす傾向にある。その方が労力や手間を省けるから。



採用はしたことありませんし、される側だったので最初の37人に入ってしまったらどうすんだ!と受ける側で考えてしまいましたが、確実にいい結果を得たいなら自分の人生においても知っておいて損はないなと思いました。

よくSNSでは「大きな決断をして成功しました!」みたいな自尊心のすごい投稿を見ますが、それが本当かもわからないし、n=1のものをなぜ参考にする人がいるんだろうと不思議に思っていました。

こちらは統計的に出された結果なので信頼度が違います。
数学定数eはなんのことだかさっぱりですが、知識としてしっておくと自分の選択にも使えるなぁと思いました。

「本当に必要なもの」以外は思い切って排除する。



ラップトップとスマホ



テクノロジーは登場したときには素晴らしく、とても便利になったように思えるが、人生の質という観点からいえば、「反生産的」に作用することが多い。

よい人生の基本的なルールは、本当は必要ないものを排除すること。

デジカメやスマホは便利だが、不要な写真やビデオの山を抱え、整理する時間もないままに保存して、あちこちに持ち歩いている。加えて定期的なアップデートが必要な複雑なソフトウェアなしでは機能しない。そこにかかる時間も、パソコンを買い替えるときに同じソフトウェアをインストールするための費用も時間もかかる。



これは非常に腑に落ちました。
スマホで写真めちゃくちゃ取りますよね。
でも撮りっぱなしなんです。現像したりバックアップをとるのもめちゃくちゃ時間かかってストレス。
スマホのアップデートも時間かかってストレスだし一生していかないと使えない。

壊れたらまた買い直し。
アプリも全部入れ直し。
設定もやり直し。

便利にはなったけど、それを使い続けるのに労力も費用も必要ですよね。
ロルフさんは極力テクノロジーから離れるようにしているそうです。

これは私も参考にしたいなと。



基本的にモノは増やしたくない人間なのですが、テクノロジーの部分は考えたことなかったので、自分の人生も少しずつ変えていきたいと思います。





「勝つことではなく、負けないことが大事」



一部のプロスポーツ選手と違い、普通に生きるひとにとって大事なのは「ミスを避けること」

趣味のテニスで勝ちたいなら、「決めよう!」ではなく、「ミスをしない!」ように取り組めばいい。


「否定神学」神が何であるかを言い表すことは出来ないが、「神が何でないかは」明確にできる。
同様に「何が人間を幸せにするのか」は長い年月ずっと追及されてきたが、いまだに暗中模索状態。

【人間を幸せにするもの】

社会とのつながりは重要で、いきがいはあったほうがよく、道徳的な行動をとったりするのも悪くない、程度。

【幸せを大きく損なうもの】

アルコール依存症、麻薬、慢性的なストレス、嫌な仕事、自分への過度な期待、貧困、他人と常に比較されることなど。



「何を手に入れたか」ではなく、「何を避けるか」
よい人生は、究極の幸せを求めた結果として得られるものではなく、バカげたことや愚かな行為を避け、時代の風潮に流されなければ、人生はおのずとうまくいく。



これは、人に何か勝てるようなものを持っていない私にとっては救われる思考法でした。

それでいいんだと。

幸せな人生にするためには何か大それたことをしなくても、愚かなことを避け続ければいい。
実行しやすいですよね。






「現代に生きている人間は、これまで存在した全人類のうちのほんの6%」



すでに私は途方もない幸運に恵まれている。
すべては偶然の結果。
今ではネット上に自分のがんばりをひけらかす人であふれかえっている。
が、謙虚であることが大切だ。自分の成功は、本当の意味であなた自身が手に入れたものではない。

後にも出てくるのですが、このすべてが偶然、自分の力で手に入れた成功などない、という考え方は、救いがないように見えながら、私にとってはほっと安心できる思考法でした。







「モノ」の喜びは消えるが、「経験」の喜びは残る




ある心理学の研究で、持っている車の価格とそれに対する喜びを比較すると、「車が高級であればあるほど所有者の喜びも大きい」という結果が出た。

次に、同じように「前回その車を運転したとき、運転中にあなたはどれぐらい喜びを感じていたか?」という質問をしたところ、車の価格と答えに相関関係は認められなかった。

高級車でも使い古しの車でも、喜びを感じる度合いは共通して低かった。

この理由は、最初の質問では「車そのもの」に、2番目の質問では「車以外のいろいろなこと」にフォーカスするからだ。

渋滞や前を走る車の無茶な運転や、運転中のやり取りなど。

フォーカス・イリュージョンの影響である。
一つのものに思考を集中させすぎると全体像が見えなくなる。

このフォーカス・イリュージョンの影響を受けないのが「経験」である。

素晴らしい何かを経験すると、その喜びは頭の中にも心の中にもとどまり続ける。


これはまさに、私も考えていることだったのでなんだか嬉しくなりました。

モノ、特に代替の効くモノにはお金をかけない。

経験(習い事や旅行、アクティビティなど)に資源を投資する。

自信をもってこの方針で行こうと思います。







「限界効用逓減の法則」


砂漠でさまよい、水は二日前に最後の1滴を飲み干した。

そんなときに誰かが水を売ってくれると言ったらあなたは1リットルの水にいくら払うだろうか?

消費する水が増えるごとに、水によって得られる満足感は小さくなっていき、一定量を過ぎると満足感は全く得られなくなってしまう。

この法則は、水、衣服などほぼすべてのものに適用できるが、中でも当てはまるのが「お金」に関して。
年収でいうと、世帯年収が10万ユーロ(約1200万)を越えると、追加収入が幸福度に与える影響はゼロになる。

この目安の世帯年収は、住んでいる地域によって前後するが、あらかたこの通りである。




これはよく言われていますね。
1200万超えると、それ以上増えても幸福度は比例しないといいます。

お金=幸せではないので、ある程度の所で人生における仕事の割合など考えたいですね。





「静かな生活を大事にする」



現在「積極性」や「多忙さ」がほめそやされている。

「破壊すること」もまた現代ではあがめられる風潮だ。
そうしなければ競争力を維持できないという。

だが著者は、人生は静かな方が生産性が高いと考えている。
バートランド・ラッセルも「ほんの少しの華々しい時期を除けば、偉人たちの人生はとても刺激的といえるようなものではない。ソクラテス、カント、ダーウィンなども偉大な発見以外は慎ましく静かな生活を非常狭い範囲で暮らしていた」という。

人生を向上させるには、せわしなく動き回るのを控え、何事にも落ち着いて、長期的に取り組むこと。

これね、この忙しいアピール。
日本人は大好きですよね。
最近は少しは変わったと思いますが、私が就職した約10年前は、忙しそうに仕事しているのがえらい、みたいな雰囲気が蔓延していました。

好きじゃありませんでしたね。。

今も「隙間時間で副業!」とか慌ただしさを加速させるのがブームですが、わざわざ乗る必要はなさそうだなぁと思います。






SNSの評価からはなれること


SNS疲れ



「内なるスコアカード」と「外のスコアカード」
自分の内側にある自分自身の基準が大事か、それとも周りの人の基準が大事か。

狩猟採集社会に生きていた人間にとって、重要だったのは「外のスコアカード」だった。
祖先の生死は周りからどう思われるかにかかっていたからだ。

人間が周りの評価を気にするのは、その進化に理由がある。
しかし、そのことが現代でも大事とは限らない。

むしろその逆だ。

「周りがあなたをどう思うか」は、あなたが思っているよりもずっとどうでもいいこと。

あなたのプライドや羞恥心が大げさに反応しすぎているだけ。

他人の評価から自由になったほうがいい理由。

1.感情のジェットコースターに乗っている時間を節約できるから
2.面目や評判を気にしすぎると、自分が本当は何に幸せを感じるのかがわからなくなってしまう
3.ストレスを感じてはよい人生にはならないから

残念ながらSNSが溢れる現在、周りを気にする目が強化されてしまう。
いったんこの網にとらえられてしまうと、自分の意志で自由に動いてよい人生を送るのは難しくなってしまう。



これはたくさんの人が感じていることだと思います。

先日も、twitter上で「ママ垢ルール」が話題に上がっていました。
あるママ垢さんが、筋トレをしたことを呟いたところ、「家事育児で忙しいのに自分は筋トレする余裕があるアピールか、出来ない人のことを考えろ」みたいな反応があったらしいです。

そのママ垢さんは、ご丁寧にDMで話し合い、ご自分の筋トレツイートを削除することでひと段落、「自分の発言に気を付けます」的なことを呟いていらっしゃいました。

こんなただのいちゃもんまで気にしないといけないのがSNSなのか!とびっくりしました。

フォロワー数や、いいねの数など、自分への評価が数値として簡単に表れてしまうSNS。


ビジネスの世界が広がったのも確かですが、私も距離を置き始めました。

見なくなると、それを見ることで生じていた負の感情が現れないので非常に気持ちよく過ごせるようになってきました!
これは本当にやってみてよかった!







「自分と波長のある相手を選ぶ」



20年前の自分と20年後の自分は驚くほど違う。好みは変わりやすい。

その時々で、合う人は変わっていくので、定期的に付き合う人を整理するのも良い。
好感があって信頼できる人としか付き合わない。

これは、自分でもびっくりしたんですが、本当に自分って変わるんですね。
大学生のころまでは、比較的人付き合いは好きだったんですが、今は面倒でしょうがない。
面倒というか、億劫?

大人のいいところは、学生時代みたいに狭い学校の中にいるわけではないので、合わない人とは付き合わなくて済むところですね。

私もあれだけ欲しかったママ友ですが、ちょっとでも合わないと思ったら連絡を取ることをやめるようにしています。

らくちん。







「不安のスイッチをオフにする方法」



スイッチ


どの動物も、進化する過程で「臆病さの度合い」を強めてきた。

それは生き残っていくために必要なものだからだ。

不安は生物としてのプログラムに組み込まれているため、排除するのは不可能に近い。

問題なのは、今ではあなたの臆病さは命を脅かす危険とは直結していないということ。
あなたに押し寄せる問題は、実際には危険でもなんでもない90%は不要なのだ。

具体的な不安への対処法

1.心配事メモを使い、心配事のために使う時間を決めておく。脳が心配事を認識するから。
2.保険をかける。心配事をなくすためのもっともスマートな方法の一つ。真価は金銭的な補償ではなく、心配事を減らせるという点にある。
3.仕事に集中する。心配事から気をそらす最良のセラピーになる。
 
作家マーク・トウェインの言葉
「私はもう老人だ。これまでの人生ではいろいろな心配事をかかえていたが、そのほとんどは現実にはまったく起こらなかった」



これは本当に私が悩んでいることです。

特に子供が生まれてから、ものすごく不安に襲われてしなくてもいい心配をし、余計な神経をすり減らしています。

・ちょっと一人で出かけている間に家族に何かあったらどうしよう
・お散歩しているときに頭のおかしい人に出会ったらどうしよう
・海辺で遊んでいるときに、今津波が来たらどうしよう

ひどいですよね(笑)

旦那氏からも心配されて一時期はあまりの生きづらさに受診しようかと考えました。

それからしばらくして落ち着いたので結局行ってはいませんが、他の人に比べると、やはり不安は強い方だと思います。

この本で、「不安を感じるのは生き物としての本能だから完全に排除するのは無理」だと読んで、心が軽くなりました。







「解決よりも、予防をしよう」賢明さとは「予防措置」をほどこすこと



アインシュタイン「頭のいい人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避けるものだ」

ただ、「問題を避ける行動」は、魅力に欠けてしまう。

同じ豪華客船でも、氷山にぶつかってそこから生死をさまよいながらも全員が救出される物語の方が、事前に氷山を予測・発見して回避するよりも誉めそやされる。

予防のための措置は外からは目につかないため、あなたの賢明さをひけらかすことは出来ない。
しかし、自慢がよい人生のためにはならないことをすでにご存じのはず。


これは本当にその通りだと思います。

問題が起こらないように事前に考えて予防策をとれる人はもっと評価されるべきなのに、どうしても目に見えにくい。

でも著者は、それでいいと言っています。
自慢がよい人生には必要ない、これは肝に銘じておきたい言葉です。

ついつい自慢したくなっちゃう→評価されないと不満を抱いて幸せな人生にならない、ですよね。。








「自分を重要視する度合い」は低い方がいい。




1.自分を重要な存在だと思い込むと「余計な労力」が必要になる

世界に向けて自分の存在をアピールする一方で、レーダーでそれに対する周囲の反応を一つ残らずキャッチしようとするため。
どちらの装備もスイッチを切って仕事に集中しよう。

2.自分を重要視すると「自己奉仕バイアス」に陥りやすくなる。

何かの目標に到達するために何かを行うのではなく、自分をよく見せるために行うようになる。

3. 敵を作ってしまう。

自分を重要視する人は、同じように自分自身を重要視している他人を許容できず、彼らを過小評価する。
そうしなければ、自分が重要な存在だという意識を保てないためだ。


長い目で見れば、謙虚でいた方が行きやすい。
自信をもつことは誰にでも出来るが、謙虚でいることは難しい。
しかし、謙虚でいれば地に足の着いた考え方が出来るので、感情の波に振り回されることがない。




ついつい自分中心で考えてしまい、ストレスを感じていたので、改めてこう理由まで述べられてスッキリしました(笑)

特にSNSなんかは自慢ばかりなので、「私も何か自慢しないと負けちゃう!」みたいな変な気持ちが駆り立てられそうになります。

SNSから離れるとその焦りもなくなるのでらくちんです。








「世界を変える」という幻想を捨てよう~世界に偉人は存在しない~



アインシュタイン


変化の裏には、誰かの意図が働いている、という考え方は、私たちの進化の過程から来ている。
そう考える方が、何かが起きたときには「安全」だったからだ。

(草むらががさっと動いたら、風かな?と思うより、何かが潜んでいると考えた方が命を守れるから)

アパルトヘイト撤廃のような出来事は、ネルソン・マンデラなしで起きたのか?

スティーブジョブズ以外誰がphoneを考え出せたというのか。




イギリスの政治家でサイエンス・ライター、マット・リドレーの言葉
「私たちはたまたまタイミングよくその場所にいた聡明な人物をほめたたえすぎる傾向がある」と述べている。

啓蒙主義の思想家モンテスキュー「マルティン・ルターは宗教改革をもたらしたことになっている。だが、宗教改革はいずれにせよ起きていただろう。ルターがいなければ他の誰かが改革していたはずだ」



歴史を作った人物などいない。

偉人もその時代のただの登場人物にすぎない。

高度な科学技術に関する大発見ですら、個人の功績ではない。

計測機器がその発見に必要な精度を示すようになれば、発見はおのずとついてくる。

発見されるべきものはすべて、いつか誰かの手で発見されるもの。



たとえあながたどんなに優秀でも、世界全体の構造からみれば、あなたはさして重要でも不可欠でもない、取り換え可能な存在でしかない。


あなたが本当に重要な役割を担っているのは、あなた自身の人生に対してだけである。



この「すべては偶然」という考えは、「何のための人生なのか」と自分の何も出来なさを救ってくれます。
ライト兄弟が飛行機を発明したのも、スティーブ・ジョブズがiphoneを生み出したのもすべて偶然。

その人じゃないと駄目なものは何もない。

どんな偉人と言われる人もやがて忘れ去られる。

そう考えると生きるのが楽になる気がします。







私は世界に何の責任もない!私が悲しんだところで何にもならない



ニュース



これです。

私を救ってくれた思考法。

繊細さんであり、感情移入が病的な私は、日々繰り返されるニュースに心をやられていました。

ミャンマーやウクライナ、日本でも虐待で子供たちが亡くなる毎日。

自分が、ウクライナの母親だったら、虐待される子どもだったら、その気持ちを考えては「どうして世界は変わらないんだろう」、「私は何もできない」、「辛い」と楽しく過ごせていませんでした。


これは性格なんでしょう。

旦那氏からは本当に心配されました。




「世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう」




シリアやリビア、IS,東アフリカの飢餓。
世界はむごたらしいことでいっぱいだ。

こういう問題に「憤り」を感じる人は多いだろう。

世界の不平等には気が重くなる。
でもその問題にきちんと向き合うことはない。



世界の難題を向き合うための思考の道具

1.「個人でできることには限界がある」

世界の紛争の複雑さが度を越していて、だれも予測が出来ない。
共感力の欠如でも軍事力の欠如でも知能の欠如でもない。複雑さが問題なのだ。

2.「寄付」をする

時間ではなくお金を寄付するのがいい。ボランティアは非効率だ。

3.見聞きするニュースの量を思い切って「制限」する。

特に人道的な問題に関するニュースには気を付けた方がいい。
犠牲者への哀れみにどっぷりと浸っても何にもならない。
寄付をする以外出来ることは何もない。

4.宇宙は様々な生命体であふれていて、他の星々も同じような困難や暫時や苦悩を抱えていると思っておいた方がいい。

そうすることで世界で起きている惨事から精神的に距離を置くことが出来る。

5.世界で起きていることは、あなたの責任ではない。

現代コンピューターの父とも呼ばれた天才数学者、ジョン・フォン・ノイマンの考え方。

これは、アフリカの病院を建てる代わりに自分の仕事に集中しても罪悪感を抱かなくてもよいということ。

各地で起きていることに心を痛め、考えていたら罪悪感であなたのほうがまいってしまう。
あなたが精神的な苦痛を覚えても、現実におきていることは何も変化しないのに。



本当に救われました。

苦しい思いをしている人がいるのに、自分は家でぬくぬくお菓子を食べている。

日常に罪悪感を感じていました。


これは偽善ではなく、そういう性格なんですね。
周りにはいないのですが、同じような思いをしている人も結構いるようです。

ニュースを全く見なくなって(それでもテレビ欄やラインニュースで見てしまうこともあるんですが)そのような罪悪感に襲われることは極端に減りました。

一人目出産したときは1日ワイドショー見ていてもなんとも思わなかったのに、年齢のせいなのかなんなのか。

私の心を楽にしてくれた思考法です。





「世界の不公平さを受け入れよう」自分の日常生活に意識を集中する。




私達は「社会は公正であってほしい」と強く願っているので、不当な行為が放置されたままでは、釈然としないものが残る。
世界の不公正さは、現実としてそのまま受け入れて、冷静に耐えた方がいい。



これも改めて気づかされた思考法です。

私はこの「社会は公正であるべきだ」と強く思ってしまう性格なので、不公正なニュースに人一倍憤りを感じてしまいます。

これが強すぎて世界に失望することが多く、これまた勝手に気持ちが落ちていたので、生きづらさを感じていました。

この本に書いてあることで、「それだけたくさんの人が同じように不公正な社会を感じて憤っているんだな」と思えたことも大きかったです。

「自分だけじゃない」

こんなベストセラーの本にもわざわざ書かれているくらい。

その事実が、この項に関しては大きかったです。






一番大切なこと「内側の成功を目指す」



優しい顔をしたハート



平静さ、心の充実を手に入れることであり、西洋思想では理想とされる心の状態である。

古代ギリシアや古代ローマの哲学者たちは、こうした心のうちの成功を「アタラクシア」と呼んだ。

例えば高い腕時計を買うのも、実用目的というより、自分の手首を眺めて、あるいはその腕時計に向けられる羨望のまなざしを通して満ち足りた気分を味わいたいからだ。

どこを経由しても結果は同じ。

外の世界での成功を目指している人たちも、その目的は結局心を充実させることなのだ。

それならば、精神的な幸福を得るために、どうして外側の成功という回り道をしなくてはならないのか。


幸せな人生の秘訣は、最初から「内なる成功」をめざすことなのだ。



小言




何気なく手に取った本でしたが、世界中でベストセラーになった1冊でした。

本当に、私の人生をらくにしてくれる思考の道具箱でいっぱいでした。

最後の「内なる成功」を目指す、というのは非常に納得感がありました。

確かに、お金持ちになったり有名になったりしたい、という思いの先には、「心を満たしたい」というのがある気がします。

だったら外の成功はただの回り道!

確かに!と(笑)

ある程度のお金は大切ですが、外の成功ばかりに気を取られなくてもいいなぁ、そうすれば私ももっと楽に生きられるなぁと思いました。


私に関しては、悲しいニュースへの対応、SNSの対処法を学べたので早速実践し、以前より気楽な毎日を過ごせています。

なんとなく毎日生きづらい。

ストレスを感じている、という人にはおすすめの一冊です!


各章も短いので、本自体は分厚いですが、さくさく読めますよ♪


長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!



他にもおすすめの思考法?の本をご紹介しています!

「反応しない練習」(草薙龍瞬)心を振り回されたくない!穏やかに生きたい!そんな人におすすめの一冊をご紹介します。

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