ワーママが増えるとADHD、発達障害の子供も増える?!早期保育の危険性~愛着障害~

育児
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「死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威」岡田尊司先生



こんにちは、簿記2級、ついに申し込みました!みかんです。

やってやるぜ!勉強せねばならないようにどうしても我慢出来なくて読んでしまった本がめちゃくちゃ興味深かったので、忘れないようにまとめたいと思います。


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愛着障害とは?


「愛着障害」という言葉、ご存じですか?

乳幼児期に特定の養育者(両親など)との愛着形成がうまくいかず、問題を抱えている状態のことをさすそうです。
漠然としていますよね。

対人関係において不安定で依存的、拒絶などの恐怖を感じやすく自己肯定感も著しく低いといった傾向がみられます。

令和になってから「毒親」や「ホスト狂い」など目にする機会が増えましたが(SNSの影響も大きい)そういったものも愛着障害と関係しているそうです。

今回ご紹介する本は、精神科医の岡田尊司先生が書かれています。

岡田先生は、東京大学文学部を中退後、京都大学医学部を卒業され京都医療少年院や京都府立洛南病院などで困難な問題を抱えた若者に長い間関わってこられました。
愛着障害に関する本も多数出されているので、私も他の本を読もうとしているところです。

「死に至る病」(一瞬「殺戮に至る病」(我孫子武丸先生)と間違えた)なんてかなり恐ろしい表現をされていますが、オーバーではなく、本当に愛着障害は人を殺してしまいます。

びっくりする内容ばかりだったので、興味のある方はぜひとも読んでいただきたい!




昔は無かったADHD


長い歴史の中で中々出てこないADHD


ADHD(注意欠如・多動症)は神経発達障害の一つで、遺伝要因が7~8割といわれ、先天的な要因が非常に強いとされてきた。

であれば、大昔から存在したはずで、数十年の間に急増することも考えにくいのに、ADHDの歴史を調べたマシュー・スミスという方によれば、いくら時代をさかのぼって文献を調べてもADHDらしき人物の記録はほとんど見つけ出すことが出来なかった。
(天然痘などは戦国時代にも記録が残っている)

今日確認される一番古いADHDの症例が1902年にイギリスで報告された20のケース。
しかし、それらはADHDというよりも情緒障害や破壊性行動障害として理解されるはずのもので、多くは施設に収容された子供たちだった。

つまり、ADHDはその起源においてさえあれ?ADHDとは?という混乱の中にあるということ。

1950~1960年代に急に目立ち始めた「小児期の多動」



「多動」が市民権を得たのは、1950年後半から1960年代にかけてアメリカにおいて授業に集中できない子供たちが問題視されるようになったからだった。

この頃アメリカでは何が起きていたのか。

1.戦後のベビーブームで教室が子供で溢れていた
2.ソ連に負けないようにと算数や化学が重視されるようになり、よそ見していた子どもたちが大目にみられなくなった


その後、同じように先天的要因が強いとされる知的障害や学習障害では何十年か有病率はほとんど変化していないにも関わらず、ADHDだと診断される子の割合は年々増加していっている。



もちろん、ADHDというものを多くの人が認知するようになったから、というのも一つの要因ではあるが、それだけでは片づけられないくらいADHDの有病率が年々高くなっていると筆者は述べている。

愛着の仕組み



愛着といえば、ボウルビィにハーロウ。

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ボウルビィは、戦争孤児たちが栄養などの面で満たされていても、深刻な発達や情緒、行動の問題を抱えていることを報告し、母性愛はく奪によると結論づけた。

ハーロウはアカゲザルの実験から、母親は世話したり授乳するだけの存在ではなく、しがみついて身を寄せることが出来る存在であり、いったん執着が生まれると他の物には代えがたい特別な存在になるということが示された。

「特別な存在」に対する執着が、子ザルの安心だけではなく発達や生存を支えていたのだ。





愛着はメンタルだけの問題ではない


オキシトシンの意外な働き


ボウルビィが提唱した母子関係の理論は、生理学的にも裏付けられた。

オキシトシンは、授乳や分娩を引き起こすホルモンだが、20世紀に意外な働きが解明される。

オキシトシンがうまく働かないと、特別な結びつきが失われつがい関係が壊れたり、育児放棄をしたりする、ということが起こるのである。

さらに、オキシトシンはストレスや不安を和らげる作用も持っていた。
ストレスから守ってくれる役割もあったのだ。

愛着が不安定でオキシトシンがうまく働かないと、ストレスを感じやすく幸福度が低下するだけでなく、ストレスホルモンの分泌が更新し心身の病気にもなりやすくなる。

オキシトシンは、母親が根気のいる育児に専念できるように落ち着きを高める働きがある。
その働きがうまくいかないと、多動や衝動性、不注意が起きやすくなる。

発達障害でもおなじみの症状が、愛着の仕組みがうまく働かないことでも起こりえるのだ。

オキシトシンは、情緒的、認知的、身体的発達にも重要で、愛着が不安定な子供では知的発達においても不利を生じる。
免疫系や成長ホルモンの働きにも関係しているので、愛着障害の子では成長が止まり、様々な疾患に悩まされやすい。

親に愛情をかけられなかった子供が早く亡くなってしまうのは、心理的な要因からだけではなかったのだ。



子供と安定した愛着を築くのに大切なこと




子どもの愛着スタイルを3つのタイプに分けたエインスワースは、子供と安定した愛着を示す母親と、そうでない母親の違いも発見する。

それは、前者がわが子が助けを求めるとすぐに駆け寄って抱き寄せるのに対し、後者はそうした反応が起きず、子供が泣いていても冷ややかだったり気まぐれに態度が変わるなどした。

「子どもが求めたら応える」という安定した応答性が、安定した愛着を育むのに重要だったのである。


ただし、完璧に応答するよりも、「ほどよい応答」が一番良かった。

愛着が安定した子の母親は、わが子の気持ちを読み取ることも上手であり、共感性もまた重要な条件だった。

そのような母親の存在をエインスワースは「安全基地」と呼んだ。

安定した愛着に恵まれると、社会性の発達だけでなく知的な発達においても優れた傾向を示すのは、母親をまさに安全基地として子供が外の世界への活動に没頭できるからである。

安定した愛着に恵まれれば、貧しい家庭で生まれ育ったリスクも抑えることができる。





オキシトシン系の異常



虐待やネグレクトといった不適切な養育を受け、不安定な愛情しか形成できなかった人は、オキシトシンの働きが悪い。

オキシトシンが減るだけでなく、オキシトシン受容体が減っている場合もあることが分かっている。

このオキシトシン受容体の減少により強く関係していたのは、不適切な養育よりも「愛着が安定してるか不安定であるか」であった。

このことが、「死に至る病」の予防や回復に重要になる。

免疫細胞にもオキシトシン受容体は存在する。

オキシトシンというホルモンは、身体の至る部分に関係してくる。

  • 免疫系の機能(円形脱毛症や潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患など)
  • 炎症を抑え、細菌やウイルスをやっつける手助けをし、組織が再生するのを促進する


生命を守り、回復を促進するために免疫系だけではなく神経系や内分泌系も力を合わせられるように調整役をするのがオキシトシン系なのである。

また、オキシトシンは陣痛を引き起こすホルモンであるが、同時に分娩の激痛から母体を守る働きがある。
慢性的な痛みと愛着の関係も最近注目されていて、不安定な愛着の人では痛みを感じやすい。


このオキシトシンの影響は、計り知れず生きていくために重要すぎるにも関わらずあまり注目されていません。私もこの本を読むまでこれほどとは知りもしませんでした。
もっともっと詳しく書かれているのですが、ここでは割愛します。
興味のある方はぜひ本を読んでみてください!!


増え続けるこどものうつ、ADHD、問題行動



大昔(それこそサルの時代)から存在しているはずの愛着障害が今日ほど深刻な問題にならなかったのは、深刻な愛着障害を抱えた子供は、かつて成人になるまで生きられなかったことがあげられる。

1940年代にペニシリンが発見され、肺炎などの感染症で亡くなる子供が激減。
アメリカでの乳幼児の死亡率は50%も減少した。
日本も戦後ペニシリンが普及し、死亡率は大幅に下がる。
その結果、それまでは生きられなかった愛着障害の子供たちも大人になる可能性が増えた。

しかし、それだけでは説明がつかないほど1960年代ごろからADHDは爆発的に増え始める。

愛着を脅かす代表的な要因が、虐待、ネグレクト、養育者の交代である。


働く女性の増加と結果的なネグレクト



アメリカでは、1950年代以降女性の職場進出が進み、60年代以降は6歳以下の幼い子供を保育所などに預けて働くというライフスタイルが急速に広まった時期でもあった。

注目すべきは、子供が就学する前に働く女性が大きく増えたことである。

1940年代後半1980年代
6~17歳の子供を持つ女性約25%約60%
6歳以下の子供を持つ女性約60%45%
岩井八郎氏の論文より


母子が離れ離れになる時間があまりに早かったり、長時間だったりすると、愛着が不安定になりやすい。
清吾年いないに母親以外の人が世話をしたケースでは、母親との不安定な愛着のリスクが高まる。

当然、働いていても、子供との間に安定した愛着を形成できることもあるが、何らかの不利な要因が重なると、子供はかまってもらえない寂しさをうまく乗り越えられず、親がいくら大切に思っていてもネグレクトしたのと同じ結果になってしまう。

さらに、この不安定な愛着形成の怖いところは、異変が目立つのが思春期を迎えたころからである、という点である。

多くのこどもたちは何事もないかのように、新しい状況に適応しているように見えるが、思春期に入り、落ち込みや苛立ち、不安を現し始め、急に無気力になったり愛される価値がないと悩み自傷をしたり薬物を乱用したりするようになったりする。

そうした落とし穴に陥ることもなく、順調に社会に出てうちの子は大丈夫だと安心していると、最後に大きな落とし穴が待っている。

子どもを愛せない親になってしまうのだ。





この続きもまた書きたいと思います!


この辺りは、幼少期ではなく思春期、また子供が親になったときに弊害が出てくる、というのが怖いですね。子育てうまくいっていると思いきや。
働くママが増えているのは個人的には良いことだと思うのですが、最近まだ0歳児の段階で保育園に入園する子供が多いことに内心驚いていました。

こんなに可愛い時期はもう二度とないのに、もう預けるの?!と。。

私のいとこは、3姉兄妹なんですが、お母さんがバリキャリ。
もう還暦すぎたので、現役のころはこんなに働いている女性はまだ珍しかった時代でした。
女性活躍のために必死で働いた叔母は、祖母と同居していたため末っ子の子育てはほぼ祖母に任せて、生後9か月から保育園に入れて職場復帰していました。

その子が20歳過ぎてから気づいたんですが、お母さんとの仲が本当に良くない。
叔母はものすごく素敵な人なんですが、関係がぎくしゃくしてしまい実の娘なのに強く叱ることが出来ない。

将来についてしっかり話し合うことも出来ない、という状況です。

この本を読んで、いとこと叔母のことを思ってしまいました。
本当に愛着障害ってあるのかもしれない。

我が家は母が専業主婦だったので、あまりお金はなくて、共働きでバリキャリのいとこの家がいいな~と思ったことも0ではありませんでしたが、今のところ家族で幸せに暮らせているので、母には感謝しています。



小言


この本は、子育て中の親としてぜひ読んでほしい一冊です。

最近は、母親の負担を減らすことばかりに光があたっています(もちろんそれも大事!)
でも、結局その子が成長したときに、安心できるか。

私の子育てはこれで良かったのだろうか。

そんな後悔を抱きたくない人は、ぜひとも読んでほしい!

実際産んですぐの眠れない日々は本当にきついし身体はボロボロになるけど、あの可愛さ、尊さはその時だけ。一生に一度です。
せめて1年は育休とって子供と安定した愛着形成が出来る世の中になればいいなぁと思います。



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